19.《ネタバレ》 YouTubeで投稿された動画が"本物"と言われても誰も信じないだろう。投稿されることを前提にした撮り方であるため、話の繋げ方が強引に感じられたが、特殊能力を持ったことによる承認欲求の暴走が、"いいね"を提供するSNSとマッチする。主人公の恵まれない境遇に初体験の失敗がさらに追い打ちをかけた形で、人と社会からの肯定と無敵の人の誕生は表裏一体だなと思わせる。スパイダーマンで「大いなる力は大いなる責任を伴う」という名言があるように、思わぬ力(権力でもいい)を手にしたとき、どこに"生き甲斐"を見出せるか一度立ち止まる必要がある。 |
《改行表示》18.《ネタバレ》 面白かったしテンポも良かった。90分ダレることなく見れた。 そして「陰キャは結局陰キャだな」と言う感想で終わった。 【悲喜こもごも】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2017-10-28 03:30:47) |
《改行表示》17.《ネタバレ》 鬱屈した童貞に力を持たせるとヤバい 主人公アンドリューの境遇は最悪だ。悲しくて泣けてくるくらい最悪だ。 だけどある日最強の力を得て最高の友達を得た。しかしその最悪の中で育ってきた彼の心が変わるにはあまりにも急すぎて強すぎた。そして悲しみと怒りが臨界に達した彼の感情はあまりにも辛く苦しく悲しい。 POVジャンルながらも超能力でカメラを操り、空を飛んだり独特のアングルで撮ったりと同撮影方式の映画とは一戦を画する迫力だ。普通の映画だったら超能力といっても大したものには見えないのだが、撮影方式を変えるだけで新鮮に見えてしまうから驚きである。そして力と力がぶつかり合うラストのバトルはヒーロー映画に勝るとも劣らない大迫力だ。だがPOVによって巨大な力を持ってしてもどうしようもない現実感をコレでもかと見せつけてくれる。 そしてPOV独特の一瞬先すら読めない一体なにが起きるかわからないハラハラ感はダレること無く最後の最後まで続いて目が離せない。 重厚なドラマに新鮮な映像体験。これぞ映画と言える、悲しき若者達の悲劇でした。 【えすえふ】さん [ブルーレイ(吹替)] 7点(2017-04-11 13:07:33) (良:1票) |
16.《ネタバレ》 面白かった。高校生のアンドリュー、マット、スティーヴの3人は、偶然触れた謎の物質ににより超能力(主に念力の類)を身に付けることになる。共有する秘密ができたことで、それほど親しくなかった3人の間に絆のようのものが出来る。他愛もない悪戯や遊びに能力を使い楽しむ彼らだったが、他人を傷つける事故を起こし、3人の絆も危うくなっていく。この物語は、暴力を振るう父親、重病で余命わずかな母親、と家庭に問題を抱え、ビデオ撮影に逃げ道を見出していたアンドリューの目線による主観映像で構成されている。彼が超能力を身に付けてからは、カメラを手に持たず遠隔操作による撮影となるため、通常の主観映像としてはあり得ないカメラワークを味わえる。特に超上空での飛翔シーンは必見。ただ、ラスト近くなると、他者の携帯や監視カメラの映像も混じってくるので、厳密には主観映像ではなくなるのだが。冴えない高校生の青春ドラマとしても面白いし、高校生の生活圏で起きる超能力アクションは、日常の中の非日常として効果的に描かれている。そして、無敵の能力の使い方を習熟するにつれ、徐々にその能力に飲み込まれていく様は悲しくも恐ろしい。アンドリューが辿り着く「自分は頂点捕食者だ」という思想は、彼の境遇を丁寧に描くことで、説得力を持って観る者の心を打つ。十分及第点ってことで。 【しぇんみん】さん [DVD(吹替)] 7点(2014-08-01 23:44:22) (良:1票) |
15.《ネタバレ》 期待していなかったので、意外と面白かった。ある日突然3人の若者が超能力を身につけるが、決して幸せにはなれずむしろ不幸になって行く。特殊能力を有するが故に不幸になって行く話はクローネンバーグのデッドゾーンを思い出す。時間も短く間延びしないので退屈しのぎにおすすめ。 【ぽじっこ】さん [CS・衛星(吹替)] 7点(2014-07-08 20:10:51) |
14.《ネタバレ》 「童貞を拗(こじ)らす」の典型的な映画。 【Junker】さん [DVD(字幕)] 7点(2014-06-21 17:03:32) |
13.いまやひとつのジャンルと化した、ビデオカメラを抱えたキャラのそのビデオカメラ映像で綴る映画。このジャンルでは、偶然映ったUFOや幽霊的なリアルさを感じさせる利点がありますが、派手な超能力をそーゆう視点でとらえたのはすごく新鮮です。例えば、人が空を雲の中を自由に飛ぶシーン、アイアンマンでも描かれてましたが、それをこの表現でやられると、なるほど人が超能力で飛ぶとこんな感じかとゆーのをリアルに味わえます。ストーリーは個人的には、ありきたりに感じ、これを普通の映画でやられると、多分、僕は退屈だったかもしれません。超能力のVFXも今じゃ、そんなに目新しく感じません。でも、この誰かが撮ったビデオの映像っていう見せ方により、物語にのめりこめ、最後まで集中して観れました。 【なにわ君】さん [DVD(字幕)] 7点(2014-06-11 17:43:54) |
12.平凡な高校生が念動力、空を飛ぶなどの特殊能力を手に入れたら…。チカラを得た3人は最初は楽しんでいましたが、1人が能力に翻弄され精神が崩れて暴走いく様はリアルでした。特殊能力によるアクションシーンは『AKIRA』を彷彿とさせ楽しめました。 【nyaramero】さん [DVD(字幕)] 7点(2014-04-16 13:38:46) |
《改行表示》11.《ネタバレ》 POVのある意味集大成。POVの欠点である「手振れにより見づらい」「視点が固定なので多様な視点の映像が得られない」という点を「超能力によりカメラを浮遊させる」という点で一気に克服している。これは素晴らしい手法。 カメラは1台のカメラに固定してないので、YouTubeにアップされた短い動画のつなぎ合わせのようでもあり、視点を細かく変えられる理由づけにもなる。事件が起きたらとりあえず今は動画取りますもんね。まあそのため、クローバーフィールドで使った「ビデオテープの上書きにより、メインの動画が終わった余りの時間に前に撮影した動画が流れて、効果的な演出ができる」ということはできないのだが。 物語も主人公のみじめな普段とそこから能力を得て解放されていく過程、終盤の壊れていく様がきちっと描かれてるのでそれほど唐突感もない。もうちょい終盤の破壊が欲しかったが、中々の秀作だと思われる 【みーちゃん】さん [DVD(字幕)] 7点(2014-04-15 11:59:32) (良:1票) |
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《改行表示》10.《ネタバレ》 ヘナチョコカメラオタクが、スーパーパワーを手にしたら?というお話。 前半は話が進まなくて眠かったけど、後半はきっちり盛り返した。90分足らずの作品だが、体感時間は充分で物足りなさは感じない。 低予算作品かな?と思いきや、バトルシーンは、「マン・オブ・スティールより」好み。 力を手に入れて、友だちもできたカメラ男は、幸せになれると思ってたのに、本質がやっぱりヘナチョコの上、あまり友達になりたい感じではないので、結局は愛されない。実際には大切に思ってもらえていても、他人を信じきることができなかったり、距離感を掴めないのだ。彼は両親に愛されず、あまりにも自分の殻に閉じこもりすぎていた。 主人公は、ただの暴走悪役(AKIRAの鉄男のよう)に転落していき、いとこの兄ちゃんが、主役のような男気を見せてくれる展開になっていくのが悲しい。 弱い男は力を与えられても弱っちいのです。 一人ぼっちのあなた!自分以外みんなバカだと思っているあなた!! 知っていましたか?そんなあなたは決して主人公になれないのです!! 【すべから】さん [映画館(字幕)] 7点(2014-03-22 18:42:40) |
9.ファウンド・フッテージ形式の新しい見せ方と言っていいように思いました。誰が撮っているか=誰目線なのかってことでしょ。いやいや、楽しませていただきました。チョビっとホロリときたね。 【とんちゃん】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-12-19 23:46:55) (良:1票) |
《改行表示》8.《ネタバレ》 力を持たなかった故に虐げられた者が無敵の力を得て暴走してしまう。 それは超能力であろうと権力であろうと、ありがちな落とし穴なのかもしれない。 アンドリューの荒んだ家庭環境と鬱屈した性質が、頂点捕食者としての驕りと破滅につながった。 三人のエスパーが悪と対決して超人的な活躍を見せる話ではなく、友情が描かれたり自分の弱さに負けてしまったりとテーマも身近で人間的。 その分リアルでとっつきやすいSFものに仕上がっている。 【飛鳥】さん [DVD(吹替)] 7点(2013-12-16 19:41:03) (良:1票) |
7.《ネタバレ》 ハリウッド版『AKIRA』。終盤の超能力の制御が効かなくなったあたりは面白い。前半のイタズラシーンなんかは、内容を濃くするか時間を抑えた方が良かった気がします。のほほんしてて好きなんですが、少しダレました。ゾンビ映画のようなハンドカメラ撮影も間延びするので不要。それと透明人間的な感じで、エロに走っても面白かっただろうにね。主人公の荒んだ生活環境や醜い性格が起こした事件ではありますが、あ~いうタイプの人間って学校に数人いたような気がします。超能力の元を一切説明しないスタイルも好感が持てました。 【マーク・ハント】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2013-12-14 17:20:34) (良:1票) |
《改行表示》6.《ネタバレ》 全く予備知識無く観たので最初はただの学園ドラマかなと思っていたら、少年達が地面の穴に入りだして…いきなりの超展開にびっくり。 なんか皆でワイワイ超能力を試してる所が1番面白かった。こんな事も出来るようになったぜ!うわー空飛んでる!スゲー!っていう場面がバカバカしくって最高。純粋に能力について感動してるこの辺りがハイライトでした私的に。 頂点補食者になった主人公がダークサイドに堕ちてからは全然ついていけなかった。 もし、彼の家庭環境が幸福だったなら?彼がもっと社交的な性格だったら?童貞じゃなかったら?結果は全然違った物語になっていたでしょう。彼に対して同情もできるが全く擁護はできない。頂点補食者となった彼の行動は反社会的だからだ。 この映画に足りないもの、それはずばり”悪役”だ。力をぶつける相手が居ないから、社会に対して暴走する形でしか力を示せなかったわけで。ここで宇宙からエイリアンなり物体Xなりが飛来していれば、仲間とやっつけてヒーローになれて彼女も出来たりしてめでたしめでたしってなるわけで…。これは、敵が居ないが為に自分が悪役になってしまった悲劇のアメコミヒーローものである。 【ヴレア】さん [ブルーレイ(吹替)] 7点(2013-12-04 19:44:27) (良:1票) |
5.《ネタバレ》 ハリウッドリメイク『AKIRA』の鉄雄役は若き日のレオ様にクリソツな彼にやってもらえばイイんじゃない?って言うかほぼAKIRAの鉄雄だよね?前半のイタズラシーンは共感を呼ぶ笑いを誘ってとても楽しめます。空をかっ飛ぶシーンの爽快感、蜘蛛を手のひらでパッ、と弾けさせるシーン、廃車を念動力で握り潰す「頂点捕食者」のシーンは特にお気に入り。ラストの市街地バトルは実写版ドラゴンボールよりもドラゴンボールしてたけど、チョイとCGは粗めですかね。POV手法でリアリティ重視の作品ですが、何よりも生々しかったのはアンドリューが親父役のマイケル・ケリーに頭はたかれてぶっ倒されるシーンですかねー。リアル過ぎてぞっ、とした…。 【miki】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2013-10-27 22:22:53) |
《改行表示》4.《ネタバレ》 超能力が題材になっているのですが、SF映画というよりはよく出来た青春映画って感じです。 男3人組がバカをやらかす前半は『グローイング・アップ』や『ポーキーズ』なんかの学園ものの系譜に入りそうで(スカートめくりもありますしね)、だけど中盤以降のシリアスな展開は破滅型の青春を描いた痛い物語。そうそう、これぞ超辛口な『超能力学園Z』・・・と言ったら台無しですか。 主人公の辿る道が自業自得なのが痛いんですよね。根暗で内向的な主人公がリア充な従兄と優等生と仲良くなって、でも2人と対比して浮かび上がるのは卑屈な、常識や社会性の欠如した人間性。 特殊な能力を持った3人の、その力の認識の違いがそれを示します。面白半分に人を殺しかける主人公と、すかさず人命救助に動く優等生。主人公は自分がしでかした事に対して行動せず傍観し、責任の大きさすらも感じていない様子。もうこの時点で人間性の違いがハッキリ出ています。 元々はあの荒んだ家庭環境に問題があったのかもしれません。ですがその後の自己を決して省みず、他者に対して壁を作り孤立し牙を剥く、それはもう彼自身の問題。 有頂天から一転、転落の途を辿る事になるのが童貞喪失失敗エピソードだっていうのが本当に痛い、痛いヤツで身につまされます。 自滅していった主人公の生と死を見つめて自分の道を歩み出すいとこの姿こそが、この映画の本質なのかもしれません。 超能力シーンはワリとチャチなのはご愛嬌(ぶらーんって吊ってまーすって状態ですしね)。 超能力という特異な素材を用いて普遍的な青春の苦悩や挫折や成長を描いた秀作でした。 【あにやん🌈】さん [映画館(字幕)] 7点(2013-10-16 22:00:48) |
3.《ネタバレ》 特別上映の為昼間でも1000円で、わざわざレイトで観に行かなくてもよかったのかと一抹の不安を思えました。もっと悪い事や逆に良い事にも能力を使いそうだけど、狭い世界で能力を楽しんでいるのがちょっと面白かった。最後は予想通りではありましたが、暴走するきかっけが若者っぽくリアルで良いですね。もっとチープなものを想像してましたが結構金かかってそうですね。 【ないとれいん】さん [映画館(字幕)] 7点(2013-10-15 08:29:31) |
2.最初は「またこの手のPOV映画かあ」などとナメていましたが、実際に見てみたらとてもフレッシュな作品でした。最初は超能力で無邪気に遊ぶ姿が続いて、「羨ましい!自分もあんな風に遊んでみたい」と呑気に思っていたのに、次第にエスカレートしていく様は凄くゾワゾワさせられました。銃乱射事件や通り魔殺人事件などを起こしてしまう青年たちの感情を追体験する感じかもしれません。役者の演技も見事で、1カット内で喜怒哀楽の感情変化を見事に演じきっていました。CGを使いまくった作品だけど、役者にとってもやりがいのある作品だったでしょうね。演出による感情表現も面白いです。よくある演出だと「悲しいシーンは雨を降らせる」のが定番です。対して本作では、不良にブッカケられたビールがレンズにビチャ~と付いたりします。このシーンは主人公の惨めさ倍増。足下の水たまりがズズズと移動していくシーンも良かったです。「よくある演出」をこの作品に合った形で駆使しているのがフレッシュさの由縁でしょうか。展開に合わせてカメラワークの視線が変化していくのも印象的。とくに、ベッドに寝ている主人公が、超能力でカメラをフワ~ッと持ち上げていくシーン。技術的には凄くもなんともないんですが、今までに観たことも感じたこともない感覚がするシーンです。こんな映像は初めて観ました。まだまだ発見されていない映像や演出があるんですね~。 【ゆうろう】さん [映画館(字幕)] 7点(2013-10-01 00:39:05) (良:1票) |
1.アキラが大好きだったので公開当初から見たかった作品。しょぼい自主制作映画かと思ったら20thfox配給じゃないですか!ご指摘にもある通りこんなに面白い映画が1年遅れで期間、地域限定公開なんて酷い話しです。ひょんなことから手に入れた「力」でイタズラを始めた少年達。友情は徐々に崩れて行き、国を巻き込んだ一大スペクタクルに…。SFだからとバカにせず、定点(?)カメラに最後まで固執した映像は期待を上回る迫力でした。 【Kの紅茶】さん [映画館(字幕)] 7点(2013-09-29 16:15:19) |