28. どんな話かざっくり聞いていても予想外な展開があり、終始ドキドキしながらの鑑賞でした。いわゆる体育会系な指導に、悔しい!という気持ちで喰らいついていく主人公。大人になりこの頃めっきり減った「初めてのことにぶつかって心臓が汗をかく」状態を疑似体験させていただきました。今でこそこんな指導ダメ絶対の世の中ですが、鬼コーチの言うことも一理ある、突出する才能を発掘するためには一定のラインを超える必要は確かにあるんじゃないか、意味は絶対あるよな〜と、個人的に"文化系コンプレックス"をくすぐられる映画でした。 【えりまきとかげ】さん [インターネット(吹替)] 7点(2023-09-27 10:16:42) |
《改行表示》27.《ネタバレ》 評判が良さそうだったので観ました(安心の7.64点 ※投稿時点) 序盤はクセのあるコワい先生ぐらいに思って観始めたのだけど、想像のはるか上の狂気でした、ハートマン軍曹を思い出した。 狂気な上に性格も悪い先生は寂しくて友達増やしたかったのかな?なりふり構わない感じは弱虫ペダルの御堂筋くんもちょっと感じた。 軍曹なみの罵声が本人はもちろんの事、親の事まで言うのだけど、この点が「言い過ぎ!」で中国嫁には許せない様でした、劇中も行き過ぎで排除されるわけですが「こいつらクズやな!」とご立腹でした。僕的には8点だけども嫁加点(マイナス)にしときます。 あ、でも嫁も裏では割とボロカス言いますけどね、強い立場で面と向かっては言わないあたりに線引きがあるのかも?w セッションと言うタイトルがしっくりこなかったのだけど、原題は劇中にも出てくる曲タイトルで「Whiplash」腑に落ちました。 先日観た「バビロン」の監督さんと同じとは知らずに観てました。相性が悪いのかと思ったのだけど、当たりはずれがあるって事ですね。 【追記】まだ観ていなくて、ちょっと予習したい方に観とくと良いかもな作品 「バード(1988)」 監督:クリントイーストウッド 主演:フォレストウィテカー チャーリー・パーカーの伝記なんだけど、本作で会話にちょいちょい出てきます。 他にもあると思うけど、僕が知ってるのはこれぐらいしかない。 【ないとれいん】さん [インターネット(字幕)] 7点(2023-03-06 12:37:00) (良:2票) |
《改行表示》26.《ネタバレ》 見いってしまいました。 最後、まさかの展開が…。 音楽に対する執念がお互い相容れたということでしょうか。 【kontiki】さん [インターネット(字幕)] 7点(2021-05-02 10:12:29) |
《改行表示》25.日本の昔でいうスポ根ものか。どちらも異常ですがどっちかが負けると、「ああ」なってしまう。「ああ」なった教え子に涙も流す、でも「ああ」なってない新たな教え子はとことんしごく。そしてぶつかりあう。 同じ楽器でも、「ドラムライン」とは全然違うものを見せられているようだ。 シモンズはこの年の賞を総なめしている、あの目がたくさんのことを物語っているようにみえ、皺もいいふうに顔に刻まれ、深い味になっている。 【HRM36】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2020-03-03 10:37:39) (笑:1票) |
《改行表示》24.《ネタバレ》 終始手に力が入りっぱなしでした。 自分がこんなにボロクソに罵られたら耐えられないな。 最後は、んなアホなって思いつつもノリノリになってるフレッチャーにちょっと熱くなったw 観客そっちのけで自分たちの世界に没頭する。 この二人は人を満足させるためでなく自分たちが満足したいがために音楽をやってるということなんだろうね。 一人は技術を高めたい。もう一人は天才を生み出したい。 周りからしたらただ迷惑なだけなんだけどw 【Dry-man】さん [インターネット(字幕)] 7点(2019-02-25 02:33:41) (良:1票) |
《改行表示》23.《ネタバレ》 大学をジャズ研でどっぷりジャズに浸かって過ごし、その後の人生も音楽に捧げている身としては、かなり共感できる部分もある。 だがね、、、あんなリーダーの下でそもそも音楽をやるという状態が「あり得ない状況」だし、そしてそれに応えるように血みどろで練習する彼の狂気は見ていてとても共感できるものではない。もちろん多少はそんな狂気な部分も音楽人生にはあるけどね。体壊しちゃおしまいなんだよ。 |
《改行表示》22.《ネタバレ》 暴言は吐くわ、物は投げるわ、こんな教師が実際いたら、今ならアカハラに体罰にと、問題だらけで即刻クビもののクソ教師ということになろう。 こんな無茶苦茶な指導が許されるのか?許されるわけがない。 ……などとこの映画をことの善悪で見ていたら面白くも何ともない。 天才を育てるべく狂気のレベルにまで激しい指導をする教師、天才になりたくて狂気のレベルにまで修練を積む生徒。そのふたりの姿が凄まじい迫力を持つ。 そうしたお互いの努力も虚しく天才は生まれなかったのだが、最後の最後でそれが結実することになる。 あの教師が本当に、生徒を密告者と勘違いし復讐をしかけたのか、それとも才能を開花させるためにあえて課した試練だったのか判断に迷うところではあるが、最後はお互いの意識がぴったりと合いボルテージが上がっていくシーンは圧巻である。 2時間、見るものを圧倒し続ける壮絶な映画である。 【椎名みかん】さん [インターネット(字幕)] 7点(2018-03-27 08:14:57) |
《改行表示》21.《ネタバレ》 当該監督の作品は「LA LA Land」を先に観た。その後このwhiplashを観て分かったのは、とにかくこの監督は「ベタが嫌い」「有り物が嫌い」なのだろうということだ。普通、物語だったら、映画だったら、こうなるだろう〜という予定調和を嫌い、次々と観客の予想を裏切ろうとする。この作品も観る前には勝手にイメージを抱いていた。それは、頑固で厳しい師匠的な存在の男の下で、ダイヤモンドの原石のような少年が時に反発しながらも切磋琢磨を続け、真の自分を見つけていく、と言う謂わば「あしたのジョー」的な世界観だ。しかし映画を見るとわかるが、実際はどうもそういったスポ根物でもないのである。恐らく監督は観客の中にはある程度の先入観があるであろう事が分かっていて、そこからあえて外して行こうとする。(監督の「こう来ると思ったでしょ? 違うんですよ。」という声が聞こえてきそうだ。)「LA LA〜」に関しても、表層的には華やかなミュージカルであるが、「ミュージカルだから、多分この後こうなって、ああなって・・・」と言う顧客の先入観を悉く裏切る展開となっていた。さて今回この映画を見て、「LA LA〜」を観終わった後に感じた違和感の正体が分かった気がした。監督は観客の予想を裏切ろうとし、確かにこちらの予想しない方向へ映画は行く。しかし・・・その先がないのだ。どうもベタを嫌いすぎてそこを回避することだけに専念していて、じゃあその向こうで本当のテーマが描けているのか?というと、まだそこまで行けていない気がする。 それでも、この作品は最後の最後に師匠と弟子が人間としての好き嫌いを超えて、音楽で通じあえた一瞬をその二人の表情で描けていたカタルシスがあったので個人的には「LA LA〜」よりも良かった。 しかし何と言ってもこの監督はまだまだ若い。恐らく作家としてのピークもまだまだこれからでしょう。顧客の期待を裏切りつつ、その先で本当の人間が描けているような、そんな作品が今後出てくることを期待したい。 【rain on me】さん [ブルーレイ(字幕なし「原語」)] 7点(2017-08-17 08:49:24) |
《改行表示》20.ドラムという、最も原始的で「怒り」の表現としてこれ以上ない楽器が充分に活かされていると思います。 ニーマンがもう少し応援しやすい人物像だと感情移入しやすかったです。 【Donatello】さん [インターネット(字幕)] 7点(2017-07-25 11:39:41) |
19.《ネタバレ》 ある意味ホラー映画ですね。クズ野郎と見せかけて実はいい人ではなくホントにクズ野郎というドンデン返し。ストーリーがどう転ぶかわからないので引き込まれますし見応えはあるものの音楽の映画なのに楽しい気分には一切ならなかったですね。最後の終わり方も現実感がまるでないので主人公の妄想なのでは?というような狂気を感じました。 【映画大好きっ子】さん [CS・衛星(吹替)] 7点(2017-03-25 17:27:12) |
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《改行表示》18.《ネタバレ》 フレッチャーが『フルメタルジャケット』の鬼軍曹そっくり。汚い言葉で罵倒してニーマンをぎりぎりまで追い込んで鍛える。そんなやり方にろくに怒られたことのない現代っ子がついていくのは難しい。 ニーマンにもあまり好感は持てない。友達ができないのもわかる、嫌なヤツだ。フレッチャーに潰されたという気持ちは理解できるが、父親が出しゃばって密告したのはガッカリ。もう大学生なんだし、自分から情け無用の競争に挑んでしくじったのは自分の責任でもあるんだから。 ただ、密告の報復を謀るフレッチャーのワナにハマり、負け犬のように去るかと思えば、引き返してからのセッションは息を飲む。 まさに闘い。憎悪に狂ったフレッチャーを、音楽の力で目覚めさせる。「なかなかやるじゃねえか」フレッチャーの目がそう言っていた。 ラストで彼女とよりを戻すといったような、興ざめなラブストーリー色を入れなかったのも良かった。 【飛鳥】さん [DVD(吹替)] 7点(2017-03-12 08:31:50) |
17.演奏者が追い求める完璧な形が凡人にはなかなか理解できないけど、映画の「上出来」感は強烈に伝わってくる。フレッチャーに言わせるとこの言葉がこの世の中で何よりも危険らしいけど。 【ProPace】さん [CS・衛星(吹替)] 7点(2017-03-09 22:21:40) |
《改行表示》16.《ネタバレ》 漫画BLUE GIANT最近見ていたのでジャズの世界にはすんなり入れた。 シンプルで面白い。ラストの音楽をもって音楽で借りを返すリベンジセッション、鬼気迫るものがった。 綺麗事は全くいらない、音だけの最高のクライマックス。 |
《改行表示》15.《ネタバレ》 すごいスパルタなおじさんが出てくることは知ってました アカデミー賞授賞式見てたから。 すぐ浮かんだのは「フルメタルジャケット」と「愛と青春の旅立ち」 本作は音楽学校の鬼軍曹です。 内容は想像と全然違ってました。天才となんとかは紙一重って具合の先生と生徒 どの世界でも極める人、突出してる人というのは理解しがたいものを持ってるもんですね 二人とも狂気の沙汰の行き着くとこまでいき、ついに極めたっていうかんじ でも友情とか師弟愛とかそういうものは一切なし、二人が理解しあえることはジャズを介してのみ ジャズプレーヤー版ハードボイルド映画、ある意味スゴイ んー圧倒的に男性に支持される映画だろうなと思う 【envy】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2016-09-06 23:30:47) |
14.《ネタバレ》 ラストのコンサート、常人の判断なら、「わざわざ観客の前で演奏を台無しにして、フレッチャーにとっては損しかないのではないか?」と思うところです。しかし、この時点でフレッチャーは、「お仕事」として請け負っている指揮業を無事にこなすよりも、千載一遇の好機で訪れたニーマンへの報復を実現することが優先であり、むしろわくわくしていたはずなのです(2曲目に予定していたのが、彼の嗜好とはおよそ相反する「スローな曲」だったことからも、彼がステージ自体にはそれほどやる気がなかったことが窺える)。つまり、はっきり言えばフレッチャーは狂っていたわけですが、その作戦も、彼が自ら育て上げたモンスターであり、同じく狂っていたニーマンによって逆襲される(ニーマンの狂気の引き金として、ニコルとの電話のあの一言というステップがさりげなく挿入されているのも巧妙)。その狂気と狂気のぶつかり合いも、彼らの唯一の共通項であるジャズによって共鳴し、いつしか渾然一体として統合されていく。そんな奇跡の瞬間を具現化したものとして、ステージ上での演奏そのもの以上に、あのラストは衝撃なのです。 【Olias】さん [映画館(字幕)] 7点(2016-08-14 00:29:49) (良:1票) |
13.《ネタバレ》 映像と音楽のセンスが抜群!!単純な話だけど、面白かった!!ただ、この2人とは絶対に関わりたくない(笑)。 【かたゆき】さん [DVD(字幕)] 7点(2016-06-15 20:22:01) |
12.《ネタバレ》 「なめんなよ」からあとの展開で、見なきゃよかったと思わせておいて、そのあとのあのオチ。元カノの存在さえ忘れちゃうどんでん返し。ストーリー的にはやられました。が、二人とも音楽をとっちゃったらとんでもない人間なので、感情移入できませんでした。いや、すごーなー、やっぱり文字通り血のにじむ努力って大切だよな-、とは思いましたよ。でも、私、そっち側の人間じゃないんです。すみません。 【木村一号】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2016-06-13 21:13:14) |
《改行表示》11.《ネタバレ》 ジャズ版「フルメタル・ジャケット」。 もしこれに後半があったなら、鬼教官に鍛えられた精神を武器に海外の戦場に繰り出し、北欧(理論の鬼)や南米(リズム感覚の鬼)のミュージシャンとの死闘が繰り広げられるんでしょうか。 しかしチャーリー・パーカーが演奏していたような安酒場ならいざ知らず、あんな値段の高そうなコンサートホールで自分の評判に泥を塗ってまで嫌がらせをするのは無いと思う。 登場人物たちの行動に納得いかない部分は幾つかありますが、チャレンジングな制作姿勢は評価します。 【番茶】さん [DVD(字幕)] 7点(2016-06-12 18:58:43) |
《改行表示》10.《ネタバレ》 非常に引き込まれるストーリーでした。 最後はヒロインが内緒でコンサートに来ていて初めてデートに誘われた時のように彼氏ができたことは 嘘でありハッピーエンドという展開を考えていたのですが、そんな甘いエンドを一蹴するエグい展開に。 才能はピカイチかもしれませんが主人公、指揮者は人としてどうかと思いますね。 【とむ】さん [DVD(字幕)] 7点(2016-05-02 02:15:39) |
9.《ネタバレ》 獅子は我が子を千尋の谷に突き落とすという。それでも本物は潰れない。血の滲むような努力があっての天才。そういうことなのか。それにしてもフレッチャー先生の嫌がれせは度を超えている。後半はむしろ笑ってしまった。最後はお互いに微笑みあったが、和解したとは思えない。先生は信用できないし、彼は一生認めてもらえないのだろう。役者の演技と演奏は素晴らしかったです。 【ぽじっこ】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2016-03-06 21:34:20) |