1.冒頭の、奥歯に物がつまったような会話の繰り広げられるウィンスロー家を見て、アタシは「こんな息のつまる家庭はイヤよっ」って思ってたんだけど、結局は家族みんながそれぞれ犠牲を払ってまでもロニーの名誉のために闘うのね。 この静かな家族愛がステキ。 ちょっとなにかあるたびにハグ!みたいなアメリカ的愛情表現を見るのに慣れてたから逆に新鮮だったわ。 それにしても別に裁判沙汰にしなくてもロニーは新しい学校で幸せに暮らしてるわけだし、家族が彼の無実を信じていさえすればそれでよかったんじゃ…って意地悪なアタシは思っちゃったりもするけど、ロニーにしてみれば自分の名誉のために家族が一丸となって闘ってくれるのはとってもうれしかったでしょうね。 ところで、この映画で一番かわいそうな人はなんといってもデズモンドよね。 お父さんにも「デズモンドと結婚するなんて正気の沙汰とは思えない」みたいに言われちゃって。 あんなに一途でいい人なのにねえ。 なんだかかわいそうだわ。 ホホ。