《改行表示》22.《ネタバレ》 すんごく先進的な、逆に50年経った現在の方がより身近な恐怖に感じるテーマですね。 AIの暴走といえば1968年のSF金字塔キューブリックの「2001年宇宙の旅」を思い起こしますが、本作はテーマパークで起こる殺人事件という気楽さですので、件の名作が提起していた哲学的命題の解釈に悩むことは一切無く、見やすいです。 アメリカって73年当時で「テーマパーク」という娯楽施設のコンセプトがこうも進んでいたんですね。日本の地方都市に住んでいた子どものワタシにとって、当時娯楽施設は動物園に併設された遊園地かせいぜいデパートの屋上くらいのもの。ディズニー・ランドの情報を少女雑誌で読んでまさに夢の国だと圧倒されていた、そんな時代に今でも実現すれば大当たりしそうな過去世界体験型のテーマパークを(映画の中にしろ)創り上げ、それだけに留まらずコンピュータが人間の手を離れる恐怖をも織り込んだとはこりゃすごい。 やりっぱなしで後片付けせず、なラストもオチの無い怪談を聞かされたような恐さの余韻が残ります。 ユル・ブリンナーがターミネーターの原型だったとは知らなかったなあ。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2021-05-22 23:18:42) (良:1票) |
《改行表示》21.《ネタバレ》 実際には行けない世界を体験したい。人に銃を撃ちたい。綺麗な女を抱きたい。その世界のヒーローになり、しかも安全に楽しみたい。人間のワガママな欲求を満たす、大人のアミューズメントパークが舞台だ。保安官になる男が現代のメガネそのままとか、客側のルールは案外ゆるい。 ウエスタンでは本物の銃が使える。中世と古代ローマは本物の剣だけど、どんな安全装置だろう?第二次大戦などの戦場が無いのは、アメリカが戦争ばかりしてたからだろうか。 撃たれたロボットは血が流れて死ぬが、死んだロボットはデロスの係員が回収。西部の街にワゴン車が来て回収する姿は、リアルと言うかシュールと言うか。 ロボットはセンサーによる死んだフリではなく、本当に死ぬ=故障するんだろう、修理をするが騙し騙しの修理なのがリアルで、まるで赤字続きの鉄道会社のようだ。それが最近、中央ユニットの故障が連続発生するのは、新型コロナの感染のように未知で、人間が作ったものに関わらず、後手後手対応になるのがリアル。しかしヘビや馬やニワトリまでもロボットでは、コストが掛かりすぎるだろうとは思う。 ユル・ブリンナー扮するガンマンが三度も登場するのは、安全だから笑える展開だけど、故障中ならそりゃ怖い。自分の安全を保証する管理室が全滅している絶望感は見事。目が銀色に光るガンマンは追跡を楽しんでいるようにも思える。感熱センサーを使っての無言の追跡、しつこさは、後のターミネーターやプレデター他、多くの作品に影響を与えたんだろう。 エンドロールは緑文字で、当時のコンピューターっぽさを出したのか?陽気なウエスタンミュージックからの不気味なギターは、ピーターの悪夢を再現しているようで見事。 【K&K】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2021-03-13 09:33:30) (良:1票) |
《改行表示》20.《ネタバレ》 絶対安全だからこそ、命懸けのスリルが楽しめる。そこが否定されると壮絶な恐怖に変わる。 実に上手な発想ですね。 原作、監督は「ジュラシック・パーク」のマイケル・クライトンですね。 50年近く前の映画ですが、そんなに古さを感じさせません。 ユル・ブリンナーのアンドロイドが本当に怖い、正に彼ありきの映画と言える。 【とれびやん】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2021-03-04 10:05:41) |
19.《ネタバレ》 40年早かったというすごい映画。もっとロボットの反乱に 理由付けがあり システマティックに動けば もう未来の映画です。 【ガリペロ】さん [DVD(字幕)] 7点(2018-09-17 20:05:25) |
18.昔観てとても怖い印象を持った。ロボットが襲ってくるって不気味ですね。 【noji】さん [地上波(吹替)] 7点(2013-03-14 00:33:20) |
《改行表示》17.《ネタバレ》 オールドウエスト、中世ヨーロッパ、古代ローマ、それぞれの世界が堪能できるテーマパークは、登場人物(動物も)が、全てコンピュータ制御のロボットで、絶対に人間に危害を加えないはずだった。ところがお定まりのコンピュータの誤動作で、人間たちが次々に殺されていく。 西部時代にいた主人公を執拗に追い詰めるのは、ガンマン406号。その強いガンマン、ユル・ブリンナーの黒シャツ姿は、荒野の七人の彼を彷彿とさせ、ちょっとずるい感じのイメージ作戦だ。そして、逃げても逃げても追いかけて来て、何度ダメージを負ってもしつこく迫り来る様は、まるでターミネーターのような恐ろしさ。 コンピュータに、何もかも任せてしまう事に警鐘を鳴らす映画は、いくつかあるが、これはちょっとエンターテイメント側によっている。殊に劇中の西部の酒場での乱痴気騒ぎなどは、何故だか懐かしい感じで楽しませてもらった。 とは言っても、何とか406号をやっつけた主人公が、力なくへたり込む姿にかぶせるテーマパークの宣伝文句が、逆説的な怖さを誘う。 【Tolbie】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-05-27 23:57:26) (良:1票) |
16.《ネタバレ》 おそらく「テーマパーク」という言葉もない時代にこんなテーマパークを舞台にする発想が素晴らしい。狂ったアンドロイドを倒すには「顔に硫酸かけるしかない」のに、硫酸かけてもまだ追いかけてくるし。硫酸かけられた顔がまた・・・追いかけてくるのが「荒野の七人」のガンマン、ユル・ブリンナーが演じているところもナイスなキャスティング。 【きーとん】さん [地上波(吹替)] 7点(2010-08-28 00:04:58) |
15. ターミネーターの前であることが非常に重要である作品だと思います。観ててなんか不思議な気持ちになる映画でした。 【ファンオブ吹石】さん [地上波(字幕)] 7点(2008-12-28 18:45:41) |
14.確かに「ターミネーター」の元ネタという感じですね。ユルブリンナーの演技はシュワルツネッガーとはまた違った怖さがあってイイです。 さすがに今見るとしょぼく見えるのは否めませんが、逆に70年代SFサスペンス特有の「気怠い緊迫感」が、何ともいえない味になっていて個人的に好きです。 【番茶】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-04-03 11:13:14) |
13.初めて観たのは2.3年前やったと思う。観たときの感想は、なるほど「ターミネーター」の元ネタがあったんだと思った。なんかテイストほとんど一緒やから。でも「ジュラシックパーク」の方は、俺はあんまり似てるような気にはならんかったけど(テーマパーク→崩壊の構成は同じやけどね)。映画は、今の目で観れば特撮とかしょぼいかもしれん。ただ↓のエスねこさんもおっしゃる通り、セットのショボさはテーマパークっぽくてなんかいい感じやと思った。前半はテーマパークの楽しさにワクワク、後半はユル・ブリンナーにドキドキそんな映画。こーゆう本格的なテーマパーク行ってみたいな~。 【なにわ君】さん 7点(2004-06-28 15:26:55) |
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12.ユル・ブリンナー何回死んどるねんとつっこみたくなったwクライトン版ターミネーターかな、なかなか・・・でした。ブリンナーの初めて聴いた図太い声にちょっと驚きましたけど主演がブリンナーじゃなくてもいい気がするが。ってか、入場者ってみんな死んじゃった?? |
《改行表示》11.ジュラシック・パークとターミネーターを足して割ったような作品。 元々、マイケル・クライトンのテーマパーク物パニック映画の元祖のような作品であって、自身で監督、脚本も兼ねている。アイデアなどを取っても高いオリジナリティを持った作品だ。 倒しても倒しても立ち上がってくる「ターミネーター」のサイボーグが、ユル・ブリンナー扮する暴走ロボットの影響を受けているのは疑う余地がない。 【あむ】さん 7点(2004-05-07 02:04:12) |
10.DVDが発売されたので買いました!!!。今観るとしょぼいw。しかし子供の頃観た衝撃度を点数にするとこのくらいです。 【ロイ・ニアリー】さん 7点(2003-12-12 11:28:26) |
【虎尾】さん 7点(2003-10-15 01:05:47) |
8.《ネタバレ》 あまり期待せずに見たが、ジュラシックパークなど足元にも及ばぬ大作。ユリ・ブルンナーのガンマンロボットは必見。しかしこのころのSFによく見られることで、最後の方はほとんどSFと言うよりも恐怖映画になってしまってることと、後味の悪さにはもう一工夫欲しかった。 |
7.今のお金をかけてるSFよりはるかに面白いだろう。映画は発想なんだよ、脚本なんだよ、を教えてくれる作品。ベースが良ければ、稚拙なセットもSFXも大した障害ではないね。マシンのあやうさ、人間の弱さ、醜さを実に上手く表現しているう。もし、あったら、もし起こったらを考えると、これは超現実的なSFだね。実際、バーチャルな世界はそこかしこに出来つつあるが、マシンは人の完全なる僕であり続けるけるのかどうか。この作品は現代にも通用する警告を鳴らしているのではないだろうか。 【すぎさ】さん 7点(2003-07-22 01:21:17) |
6.オレがユル・ブリンナーの怖さを楽しんでるのに親父が「荒野の七人」がとか言い出して(笑)オレにとっての彼は「王様と私」でもなく「十戒」でもなくこの作品なのだ。 |
5. 本音はSF作家より映画監督でありたいマイケル・クライトンにとって念願のデビュー作であり、代表作…カナ?流石にスティーブン・キング(Z級映画「地獄のデビルトラック」は観ぬが吉)なんかとは違い、監督ぶりも結構堂に入ってて見事(^^)。しかーし、この後「コーマ」とか「レンタ・コップ2」とか凡作を連発しちまったんで、敢え無くSF作家に逆戻り(ToT)…。ま、でも「ジュラシック・パーク」で可成り稼いだから、その内復活する恐れ?アリ。 【へちょちょ】さん 7点(2003-01-02 06:00:32) |
4.私も子供の頃見てもの凄く怖い映画として心に残りました。ユル・ブリンナーの容赦の無さが怖いのなんのって・・。当時「日本沈没」やら「タワーリング・インフェルノ」やらが流行っていて、お陰で「世の中はキケンに満ちている」と幼かった私は真剣にビビらされていたことを思い出します。「ウエストワールド」は確か続編もあったハズ。主演はピーター・フォンダだったような・・。(間違っていたらご免なさい) 【黒猫クロマティ】さん 7点(2002-08-28 17:44:59) |
3.皆さんと同感です。ユル・ブリナーが怖かったぁ~(笑)。でもあの格好はどうしても「荒野の七人」のクリスに見えてしまうんですが(笑)。アンチ未来ものとして結構おもしろい作品でしたね。でも、セットが今の目で見るとどうしてもちゃちに見えてしまうのがちょっと残念です。 【オオカミ】さん 7点(2002-04-30 20:11:20) |