20.《ネタバレ》 本作のアカデミー賞の授賞式を辞退したウディ・アレンにとってこの映画を絶賛することは不本意であると思うのでこれ位の点数にします。いや実際にロマコメとしての面白さはこの位の点数だったと思ってしまったので。第四の壁の破壊や驚異的な長回し、脱ハリウッドを意識しているであろうニューヨークのカットの数々、これらが如何に後世のコメディ作品に影響を与えたかを想像するのは難しくありません。これを非常にペシミスティックな主人公アルビーとキャラクターとしての魅力をあまり感じさせないアニーでビシッと成り立たせてしまうのですからその手腕にはとんでもない物があると思います。ではこの映画は結局なんだったのか?ウディ・アレンは本作を通して"脱ハリウッド"、"自身の厄介としか言えない性癖"、"スノッブな人間への嫌がらせ"をしたかったのか?私には恥ずかしながら良く分からなかった。確かに何か知らないが人を惹きつける作品だったことは確かだと思います。その何かがはっきりと分かった時に評価を変更するかもしれません。 【民朗】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-07-02 23:14:14) |
19.ダイアン・キートンの笑顔が至るところで弾けてましたね 本気笑いに見えたところがたくさんありましたもんね きっと撮影現場が楽しく 自然の笑いが出せるとても良い雰囲気だったのでしょうね (やるじゃないか 監督:ジジ・アレン) それだけにラストがとても切なく寂しく感じた。そして、テニスクラブでの馴れ初めや、ロブスターを弄んで戯れていた時の事など奇しくも記憶に残ってしまいますよね 家族紹介のシーンも好きだな~ さらには映画館で後ろに並んだうっとしーおっさんにいちいち過剰反応してイラつくジジ・アレンの様子もおかしかったかな~ 結構好きなシーンってたくさんあったんだよな~ 機会があったら是非とも日本語吹替のほうでも楽しんでみたい作品のうちの一つになってしまっったんだよな~ 【3737】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-02-04 18:10:13) |
18.「みじめなのも生きてる証拠。みじめなのは幸運だ」。下ネタ満載。わからないなりにもまあまあ楽しめた。人物をもっと知ってりゃもっと楽しめたんだろうなあ。アメリカ人向けですな。 【すたーちゃいるど】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-03-23 23:27:35) |
17.《ネタバレ》 アルビーは神経質で、”死”の強迫観念に捕われ、人生を楽しめない。「人生は寂しく、惨めで、苦しく、しかもアッという間だ」と人生観を語る。「僕を入れてくれるようなクラブには入りたくない」とも言う。理想は高いが、高望みは無駄とわかっており、常に自虐的である。無いと欲しがるが、あると気に入らない。インテリで理性的で合理的精神の持ち主だが、非理性的で非合理的な感情に捕われやすく、セラピーが欠かせない。結婚2度、恋人もいるが、性生活の悩みが常につきまとう。性欲が強いがちょっとしたことで中断してしまう。ロブスターは食べたいが、触るのはいや。都会は好きじゃないが、田舎はもっと住みにくい。昨日言ったことと正反対のことを今日は言う。アニーを尊敬する教授のいる学校に行かせるが、教授と浮気しないかと尾行してしまう。浮気するが、アニーに戻って来てと泣かれると戻る。一緒にいると別れたくなるが、別れると一緒にいたいと願う。アニーの歌は好きだが、有名になるのでレコーディングはして欲しくない。カリフォルニアは「人生を楽しむこと」の象徴だが、そこに行くと気分が悪くなってしまう。暗い天気のニューヨークが気に入っている。ついには「惨めなのは生きている証し、感謝すべき」とうそぶく始末。アニーと別れたが、彼女との生活を脚本にする。脚本で、縒りを戻す設定にして心を慰める。アルビーはコメディアンとして成功しており、経済的にも恵まれているが、性格が複雑で、惨めさや苦しみから決して抜け出せない男。矛盾だらけで、現実を見ず、決して産むことのない卵を欲しがる愚か者。永遠の精神分析患者だ。映画で監督は「アルビーは君や僕らに似てないかい?」と訴えてくる。似ているところがあるので、つい共感してしまう、そんな映画。劇中ロブという友人だけが常にアルビーの味方。精神安定剤のような役割を果たしている。こういう目立たない人に助けられているんですね。それに気づくようになったらアルビーの神経症も治るでしょう。人生は捨てたもんじゃありません。 【よしのぶ】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-10-10 17:08:24) |
《改行表示》16.《ネタバレ》 「僕を入れるようなクラブには入りたくない」 ↑自己否定の極みのような台詞です。でも、共感してしまえる自分にビックリ。 恋愛中の濃密な時間、すれ違い、仲直り、別れの予感、別れの後に襲ってくるどうしようもない寂しさetc。地味な会話が延々々々続いていくだけなのですが、突然登場人物が観客に話しかけてきたり、会話の本心が字幕で出たり、空想や過去が紛れ込んだりだとか、次に何が起こるか全く読めない演出で楽しませてくれます。(そして同時に生臭さも緩和してくれる。) 誰にでも、忘れられない人がいると思う。特にドラマチックなことがあったわけじゃない。世の中半数は異性だというのに、どうしてこの人じゃなきゃ駄目だったのか?何度思い返してみてもさっぱり分からないけど、私たちはとても"お似合い"だったと思う。未練と言うわけじゃないけれど、思い出すとチクッとくるような想い。10数年ぶりに見たこの映画は、そんな切なさによく似ていました。 【kika】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-10-05 21:47:03) (良:1票) |
【Balrog】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-01-24 01:10:31) |
14.観たのは随分昔です。それぞれの語るエピソード(男の言い分・女の言い分)、ウディ・アレンのあの表情、キュートなダイアン・キートン。いい味だしてる映画だったなぁという記憶。 |
《改行表示》13.《ネタバレ》 テンポがよく、ユーモアにあふれた作品です。(ウディ・アレンがしゃべるしゃべる) ダイアン・キートンが非常に魅力的でしたね。(ラルフローレンの衣装がとてもいいです。) まあ、冴えない男が主人公っていうのは、ついつい感情移入してしまいますね(これで主人公がいい男だったら絶対見てないと思います。)。 【TM】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2006-04-16 21:34:05) |
12.アレンの公私混同(いい意味での)映画の決定版。普段は画面に向かってブツブツ言わない自分だけど、あるワンシーンだけは「ウォーーーケーーーーンッ(見っけ)!」って叫んじゃいました。 |
11.突然こちらに語りかける(おぉ!ゴダールだ~、でもちょっとしつこい)。 過去の回想シーンに現代の人達が立っている(おぉ!これは面白い)。 分割カット(ちょっと面白い)。 本音の字幕(いいねえ)。と、けっこう遊んでる。この頃からアレンはコメディアンの部分が薄れ映画作家の色を濃くしていきます。初期作品や最近の作品と比べるとちょっと小難しさを感じるところがありますが、様々な演出の工夫がうまく機能した良い例ではないでしょうか。この作品、凝った演出やアレンの独特なキャラとしゃべりが目立つが細部にわたってすごく丁寧に作られています。特に恋愛における男女の気持ちの部分で。一番好きなシーンはロブスター(?)との格闘&記念写真のシーンかな。その好きなシーンがパートナーが変わっても出てくるのがすごくせつなかった。アニ-との出会いのシーンのトンチンカンな会話も良かった。凝った手法と映画館での会話にSTING大好きさん同様ヌーベルバーグを感じました。 【R&A】さん 7点(2004-08-03 12:54:40) (良:2票) |
|
10.まったく観る気は無かったけど視野を広げようと観てはみたけどなかなかどうして。ウディ・アレンの持つ不思議な世界観がなんとも面白い。もっと観ていかなければと思いました。 【tetsu78】さん 7点(2004-06-20 18:34:20) |
9.会話が難解。意味不明。字幕が不親切すぎやしないか?早送りしかけてしまったので吹き替え+字幕で観てみたら以外や以外、結構面白かった。主人公が常に屁理屈雑じりのジョークをかましてたりで言動が非常に自分勝手で本当に気持ち悪い。こういう人間最高。様々なアイデアを盛り込んだ演出も面白い。ただ年月が過ぎてるからそれほど新鮮味は無いけど。ストーリーが地味で退屈ですが、全体の雰囲気がイイので好きな映画です。難しい会話が続くから大人向けでしょうか?僕には10年早かったです。今後ウディ・アレンの映画のみ、吹き替えで観る事に決めました。 【カワサキロック】さん 7点(2004-02-27 22:24:07) (良:1票) |
8.次にくるシーンが全く予期できませんでした。切り替えが唐突なので、本質的にずっと同じことを繰り返しているだけなのに各シーンがとても新鮮です。それがこんな地味な話を90分持たせてしまった味噌でしょう。いろんな映像手法を使ってますけど、一番面白く感じたのはアレンと精神科医の会話、ダイアンキートンと誰かの会話を分割したマルチスクリーンです。二つの受け答えがシンクロしていて、よくできているなあと感心しました。それにしてもアレンはとんでもない皮肉屋ですね。無教養な人間を皮肉り、インテリを皮肉り、そして自分自身までも皮肉ってます。結局人間なんてみんなちっぽけな存在なんだ、ということでしょうか。最初のほうで少年が言っていた「どうせ宇宙は膨張して終わるんだから」というのは意外に本心なのかもしれませんね。決して面白いとは思いませんでしたが、アレンにしか作れないであろうオリジナリティーは素晴らしいです。 【藤村】さん 7点(2004-02-15 23:03:30) (良:1票) |
7.一番最初に見た時はたいした映画ではなかったが、二回目に見たはそこそこだった。主人公が冒頭で観客に語る部分とか『古畑任三郎』っぽい。この映画の影響?もうちょっと歳を取ったら、また見てみたい。 |
6.字幕なしで映画を見れるくらい英語力をつけたい!て思わせてくれる映画。やっぱ、英語わかったらこの作品の魅力もアップするんだろうな。 【ナノーマル】さん 7点(2003-12-07 20:49:48) |
《改行表示》5.芝居を中断して観客に向かって語りかけるとか、会話を本心に翻訳した字幕が出るとか、空想や妄想、過去なんかがザッピングするとか、そういった試みも小気味がいい。 台詞そのもののセンスの良さや、作品全体のこじゃれた空気も楽しい。 人が人を好きになるときって、ただちょっとした空気感、リズム、テンポみたいなものに依存している気がする。 かたちのないもの、説明のつかないものをきっかけに、出逢って深く関わり合い、離れがたくなるのはなぜだろう。 そしてまた、気まぐれにすれ違い、心離れていくのはなぜだろう。 いっぱいの人とデートしたけど、100人いたら100人違った。私と相手の間で起こるささやかな風の向きが違った。よく分からないけど、彼だといい感じ。なんだかぴったりなの。なぜって、うまく説明できなくっても。 この映画はありふれた恋に似ている。 小さなラブストーリーを描くこの映画の空気感そのものが、いわば恋のかわいらしさ、愛おしさ、可笑しさ、哀しさに似ている。 【よしの】さん 7点(2003-11-22 13:55:40) (良:2票) |
4.スクリーンから観客に語りかけるウディ・アレン。どう答えればいいんだ・・。 【STYX21】さん 7点(2003-11-22 06:24:53) |
3.ウディ・アレンのひねくれた性格が面白かった。彼の映画は結構好きです!ダイアン・キートンもかわいかった。 【ジョナサン★】さん 7点(2003-08-18 18:40:38) |
2.テンポが速く、登場人物もインテリ、会話も結構ひねっていて字幕で見たときは余りおもしろさが分りませんでした。でも吹き替えでもう一度見ると、前後関係がよく分り、とっても面白かったです。字幕だと二割から三割理解が悪くなるんでしょうか。 【野ばら】さん 7点(2002-09-26 17:08:17) |
1.<スコシネタバレシテマス>こうも屁理屈が続くとなあ~~~。こりゃ観る人を選びそうだぞ!でもこの辺が狙いでもあるんですが。魂が抜けて本音を喋り出すとか、本音が台詞とは別にスーパーされるとか、そんな“遊び心”が分かる人にお勧めします。個人的に一番笑ったのは、「心理学のテストでカンニングをして見付かった。隣の人の心を心理したんだけど・・・・・」ってとこでしょうか。 【イマジン】さん 7点(2002-04-24 12:08:17) |