6.《ネタバレ》 この作品の成功の最大の功労者は、なんといってもゴジラにあります。
彼は何年も『メカゴジラ』もとい『機龍』の完成を待ってあげるのです。
そして、『機龍』が完成されると、その完成セレモニーの最中に登場し、『機龍』と戦ってあげるのです。
この完璧なタイミング。26作目にもなると大ベテラン。完全に空気が読めています。
こんなに人類の都合に合わせてくれるなんて、彼は本当に人類の敵なのでしょうか。
とまあ、冗談はさておき。1990年代の同名作品と比べ、ストーリー、ビジュアル、全ての面においてスケールアップしています。
音響効果も素晴らしく、これぞまさに特撮映画を見たという満足感に浸れます。
また、主演の釈由美子演じる茜さんが素晴らしい。
前半、ゴジラの犠牲になる隊員がいます。そのことで茜を恨む隊員がいます。責められちゃう茜。こーゆー人間ドラマの部分がゴジラ作品にしてはいけてます。
宅間伸は少々過剰演技気味な気がします。
ゴジラ松井はジョークのつもりか?
アクションは良い部分と悪い部分の落差が激しいですね。
メカゴジラもとい『機龍』のアクションはなかなか良かったと思いますよ。
搭載兵器が多くて、私みたいなマンガオタクの心をがっちりつかんできます。
それに対してゴジラのアクションはやや物足りない。棒立ちで攻撃を受けるシーンなんてがっかりです。
最後に一言。
ゴジラのおたけびに暴走を始める機龍、最高でした。
まんまエヴァンゲリオンのパクリですが、パクリでも何でも、こーゆーの好きです。