3.《ネタバレ》 確かに巨大な顔の上でのチェイスとか、
列車の中での本当に当たらない銃撃とか、
あんなに簡単に運べないだろう遺跡内での黄金の獅子像、
秘剣いなずま斬り、
そして河合奈保子の演技などなど、
ありえない内容があったりしますが、ジョークなんですよね。
すべてはマンハッタンジョークなんです(上手いこと言ったつもり)。
しかし前二作と違いお宝の争奪戦を中心に話が進むので、
ある意味もっともルパンらしい話とも言えます。
浮き出た裏文字のマンハッタン文書、
そして出土位置から割り出されたニューヨークに眠る
バベルの塔のアイデアは感心しました。
細かいところでは遺跡侵入時に使用したゲイラカイトを脱出に利用したりする
伏線がなかなか良いです。
そしてフェイクだと思われたハマキ型爆弾が
本当に爆発したりするところもおもしろいです。
他にもパンチラから始まる五右衛門の淡い恋とか、
最後の塔の中での下着姿の不二子ちゃんもなかなかオツです。
そして地上に戻ったときのヘロヘロのルパンに対して、
お宝に心を馳せる不二子のたくましいのがまた良いです。
個人的には列車で銭形の鼻をくすぐるルパンの
「こちょこちょ…」が気に入ってます。