《改行表示》36.実際の事件、実在の人物を扱っているのが、難しいところでもあって。テーマとしては、人種差別の問題が存在していて、社会全体、いや歴史まで含んだ問題なんだけど、この映画の中ではそれが、特定の人達の仕組んだ陰謀劇、みたいにになってしまう。主人公を少年時代から目の敵のように扱うその偏執的な姿は、この物語を個別の特異的な事件としてしか描いていないようにも感じられてしまうのですが。 一方で、もう一人の主人公たる少年を、この物語に配置したのは、過去と現在とを思わぬ形で繋ぎ、決して自分たちと無関係の遠い世界の話ではないのだ、ということを感じさせ、我々をハッとさせるものが、あります。ただ、彼を二人の主人公を支える三人の男女、彼らの描き方は「善人」として、いくらなんでも形式化され過ぎていて、浅いと感じざるを得ません。国外の「カナダ人」として設定したのは、皮肉を効かせたところかもしれませんが。 最後に登場する判事が『夜の大捜査線』のロッド・スタイガー、ってのも、ちょっと狙い過ぎですかね、ノーマン・ジュイソン監督。 と、引っかかるところはあれど、やはり圧倒されるのは、長年にわたる主人公の苦しみを演じきった、デンゼル・ワシントンのその姿。ボクシングシーンにおける見事な肉体とファイトシーン。抑制された絶望感が、ときに焦燥感を伴って露わとなるときの、ひりつくような感じ。そして苦闘の年月を問答無用に感じさせる、風貌の変化。 圧巻です。 【鱗歌】さん [インターネット(字幕)] 7点(2021-04-11 11:53:21) |
《改行表示》35.《ネタバレ》 デンゼルワシントンの熱演と鍛え上げた肉体美でつくりあげたといっても過言ではない本作。 まるで黒人版レイジングブルのようでした。 青年レズラを中心とした家族3人が赤の他人にそこまでやっちゃいますかと。 黒人差別に屈せず真実は勝ると訴え続けた希望と執念に感服。ノンフィクションだからこそストレートに伝わる良い映画でした。 |
34.《ネタバレ》 最近立て続けに偶然ですが、人種問題が絡む映画を観てます。「ミシシッピー・バーニング」とか「アメリカン・ヒストリーX」とか。この作品における白人刑事はクソですね。なぜにそこまでデンゼルワシントンを落し入れようとするのでしょうか。理解が出来ません。映画の中のカナダの男女三人組、どういう間柄なのかはよくわかりませんが、なんとなく彼らの雰囲気が好きです。実際に彼らも実際に存在する人達であればどんな人なのか観てみたいです。 【珈琲時間】さん [DVD(字幕)] 7点(2016-10-14 08:21:06) |
33.パニックものかと思ったら偏見と冤罪の実話の物語でした。いい映画でした。 【ProPace】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-09-27 15:34:12) |
32.《ネタバレ》 演出がうまいですねー。関心しました。序盤でルービンの話とレズラの話を交互に見せて、中盤で線と線を自然な形でつなげ、終盤の展開に持っていく。どっちにも感情移入できるし、しかも客観視まで容易にできるようにしてて、すげー。物語はノンフィクションですけど、人種差別と冤罪をごっちゃにしたらこうなるよね、って感じ。でも、獄中のルービンの姿には感情を揺さぶられまくりましたね。ずっと見ていたいと思うくらい。デンゼル・ワシントンすげー。一番すごいと思ったのは、終盤へ差し掛かる、ルービンが希望を取り戻すシーン。ガウン一枚であそこまで盛り上げるとは、すげー。すげー3つで星3つ。 【カニばさみ】さん [DVD(吹替)] 7点(2014-07-18 00:16:54) (良:1票) |
《改行表示》31.《ネタバレ》 実話モノ。ということですが、 正直、嘘でしょ?と言いたくなるぐらいの人種差別の冤罪で22年も投獄されるハリケーン。 何年か前に、日本でも冤罪で、ずーーーーーーっと刑務所に入れられてたというケースもありましたが、 でっちあげで人の人生を狂わすなんざ、下衆の極み。しかも、たいてい冤罪に持ち込む奴らの言い訳ときたら、「もう後戻りできない」だのメンツがどうのとか、 本当に小さな理由で、よくも、まぁ、それを「裁き」と呼んだもんだ。 今作のハリケーンに出てくる田舎刑事の人種差別野郎が、この後どう失脚したのか、も描いて欲しいくらいの胸糞の悪さでした。 と、珍しく平常心を崩されるくらいのストーリーでした。 多少の脚色はあるんだろうけど、それにしても理不尽な目にあわされ過ぎ(苦笑 【バニーボーイ】さん [地上波(吹替)] 7点(2013-04-29 21:20:50) (良:1票) |
《改行表示》30.《ネタバレ》 最後の裁判所で、ハリケーンが裁判長に発言する場面。理不尽な不満をもらすと思いきや、 「私は今までボクサーとして何人も倒してきたが、人を殺したことはない」 シンプルな弁明に感動した 【カップリ】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-01-27 15:13:50) |
29.《ネタバレ》 どこまでが事実かは置いといて映画としてはすごく面白い。1人の少年の勇気がきっかけとなり絆が作られていく美しいし、その絆があきらめた心境を動かすというのは感動がある。ただもっとカナダ人や弁護士たちの心の動きの変化を描いても良かったと思うし、後半になってハリケーンと少年のやりとりが少なくなってしまったのも残念。主人公があまりに聡明な人に見えて実際はどうなのかなと疑念を持ってしまったが、かつてのアメリカの人種差別の模様は事実に近いように見えたし、そういうところも見ごたえがありました。 【さわき】さん [地上波(吹替)] 7点(2011-01-04 00:59:33) |
28.冤罪に立ち向かった主人公の姿に心を動かされた。 【たこちゅう】さん [地上波(吹替)] 7点(2010-12-14 00:48:35) |
27.本や手紙といった文字の力、の話。一過性の救出運動があり、しかしそれはすぐに飽きられ、でも本は漂い続けて読まれるべき読者のもとに運ばれていく。そういう意味では希望の話だが、またこれは騒いでいたときに売れた本が真の読者に出会えなかったという苦みも含んでいるわけで。そして場所も歳も離れた者の間で手紙=文字が交換されていく。撒かれた希望の種としての書物。白人への憎悪が融けていくあたりは類型的だが、再審請求が何度も却下され希望を持つこと自体を恐れるようになるあたりはグッときた。D・ワシントンだと、最初っから無実に見えてしまうのが問題。いつも思うんだけど、アメリカの監獄の自由に電話できる権利って、どうして日本では許されないのか。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 7点(2008-09-20 12:09:43) (良:2票) |
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《改行表示》26.なかなか見応えある作品。実話らしいが、人種差別がここまで酷いのか? 少なくとも ボクサーとして有名人であった黒人さえこれでは、一般の黒人はどうしようもない。 ロッドは貫禄。24(トウェンティフォア)の大統領の息子と側近の役者か? 【ご自由さん】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2006-10-04 12:11:28) |
25.ともすれば単調になりそうなストーリーを、程よい緊張感の中で見せ切るのは、デンゼルの演技力のたまものだろう。黒人少年とのオーバーラップや友情もいい味付けになっている。強いて言えばもう少し事件の真相に迫った作りだとさらに感情移入できたと思うが、見方を返ればサスペンス要素よりもヒューマンドラマにスポットを当てたのがこの作品の良さかも知れない。一見の価値あり。 |
《改行表示》24.重いテーマながら、スピーディな展開で一気に観ることが出来ました。少し物足りない感じがしたのは、地上波放送なのでカットされていたんでしょうね。特に、終盤妙に展開が速すぎる感じがしました。 でも、作品としては好きです。実話モノは、それを実話と意識した瞬間から感動が倍増する感じです。改めて、NC版で観たい映画です。 |
23.《ネタバレ》 話が上手くまとめられていたので飽きずに見れました。個人的にはあと1やま欲しかった気がします。実話なので脚本は難しいと思いますが…。でも最後は釈放されて良かった! 【トシ074】さん 7点(2004-08-08 23:48:19) |
22.黒人って白人より10倍しんどい人生やなぁ・・・ 【モチキチ】さん 7点(2004-04-16 13:02:58) (笑:1票) |
21.黒人だからといって、不当な差別や偏見によって無実の罪を着せられ、何十年も投獄されながらも地道に戦い続けた実在のボクサー、ルービン・ハリケーン・カーターと、彼を何とか助けようつするレズラー少年たちには心を打たれた。憎しみに支配されずに、再び人を信じる事、そして希望をもつ事の大切さを思い出すくだりは非常に良い。そしてラスト、見事に彼の無実が証明され、自由の身になるところも非常に感傷深い場面だと思う。 |
20.この手の映画を見るとアメリカの人種差別の根深さを考えさせられます。デンゼルワシントンの演技から伝わってくる苦悩を考えると、ただ保釈されただけではハッピーエンドとまでは言えないのでは。この事件の裏にあったものを洗い出して真のハッピーエンドになると思うのですが、それがなされないのもアメリカらしいですね。 【tantan】さん 7点(2004-03-08 18:07:16) |
19.「書くことは武器だ。拳なんかよりずっと強い」 【ラナ】さん 7点(2004-02-19 00:21:21) |
【buyobu】さん 7点(2003-11-08 09:12:35) |
【アンリ】さん 7点(2003-02-20 23:30:34) |