66.《ネタバレ》 「映画よりウン十倍も怖い」と恐れられる原作小説は未読です。映画と違ってノヴェルは文字が読む人の想像力を刺激するので、確かに映像化作品は原作と勝負となると分が悪い。自分の経験から言っても、原作より怖かったホラー映画は『シャイニング』ぐらいのもんです。でも本作は『死ぬまでに観たい映画1001本』に選出されるぐらいですから、たしかに一回は観てみる価値はあります。 さすがの自分でもリリース当時に観てそれなりに怖がった記憶はありますが、ぶっちゃけてしまうとこの映画はラスト近くの例の貞子の出現シーンがすべてで、言ってみれば“逆出落ち”みたいなものです。キャストも松嶋菜々子は明らかにホラー向きじゃないし、真田広之はカッコよすぎて違和感が強い。二人は離婚した夫婦という設定観たいだが、松嶋が養育する息子に父親である真田が全編通してまったくかかわらないところがヘンと言ったヘンでした。これが原作通りならばなぜそうなるのかが描かれているでしょうが、そこらへんの人物描写が薄いと思います。でもこの映画の怖がらせ方は、説明できない恐怖という要素がホラーには必要だというのが信条であるわたくしには満足できるところです。とくにあの短いビデオ映像のシュールな感じが良いんです。静子の父親役でオールドファンには懐かしの新東宝きっての怪優・沼田曜一が起用されているのは嬉しい限りです。 貞子はその後さんざんパロディのネタにされてしまいましたけど、考えてみれば彼女こそ日本映画界が生んだ最大の異界モンスターであることは間違いなしだし、本作がJホラーというジャンルを世界標準にした功績は消えることはないでしょう。 【S&S】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2019-10-25 23:40:23) |
《改行表示》65.ものすごーく久しぶりに観て、そういや初めて観た時に何だか妙な映画だなーと思ったことを思い出しました。で、今観ると、すべて納得、という訳じゃないんだけど、何となく、なるほどなー、とも。 そもそも主演がどうしてまたよりにもよって松嶋菜々子なんだ、と。そこまで言われる筋合いは無いかも知れませんが(笑)。でも原作のイメージとはかけ離れてる。で、映画の印象はというと、ああこれは「女性の映画」なんだなあ、と。呪いのビデオの噂をする少女たちがいて、主人公も女性で(真田広之は強い男性のイメージかも知れないけれど、あくまで彼女を励ます立場)、貞子姐さんもどうやらアンドロギュヌスではないのか、普通に女性として登場しウラメシヤとのたまう(言ってないけど)。 少々後ろめたいラストも、あんまり後ろめたくなくって、どっちかっていうとターミネーターのラストのサラ・コナー。 本作観てて、背景でエキストラが何やらモゾモゾやってたりするのが、何となく違和感あったんですけど、その後『女優霊』を観て、あーこういうのが好きなのね、と思ったり。背景にいるのが普通の人かそれともオバケか、という違いだけで。 あと、古井戸の蓋を開ける場面って、何が起こるやらという緊張の場面なんだろうけど、どこか淡々としている。こういう場面、アメリカ映画なら井戸の中からカメラを構える感じで、ギギーって蓋が開いて光が差し込んでくる、ってなカットを入れそうな気もしたんですが。ここ、本作ではもっと順序立てていて、井戸を開け、中に入り、その後で見上げる。この世とあの世の境目に徐々に踏み込んでいく感じ。で、じゃあそれって面白いのか、コワいのか、という話にもなるんですけど、まあ、どうなんでしょ(笑)。嵐の場面と、例の「飛び出すテレビ」の場面(はは、こりゃデモンズ2だ)とに挟まれて、こういう静かな見せ方も、アリだよなあ、と、今回、思ったのでした。 【鱗歌】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2017-09-09 04:00:18) |
《改行表示》64.《ネタバレ》 呪いのビデオ!貞子がテレビから出てくる!僕が知っている情報はコレだけだ。 当時少年時代の恐怖の対象でありもう、イジリ倒されたJホラーのヒロイン貞子。 呪いのビデオを見た人間を一週間後テレビから出てきた貞子が首を絞め殺しまくる話かと勝手に思っていたがちょっと違う。いや全然違う。 ビデオを見てしまった主人公達が映像を検証、そしてその映像をヒントに真相を探し出していく展開にはワクワクしました、慌てふためくのではなく呪いという超現象に立ち向かっていくとは思わなかった。そして出てくる話の真相はよくわからないけど、とりあえず貞子のパワーは凄いという話なんですね。まぁ旦那がサイコメトリー能力があるのにはちょっとガクっと来ましたが。あくまで一般人であってほしかった…。 まぁとにかくラストの貞子シーンはやっぱりシュール。というか映像はシュールなんです。 だけど音が怖いんですよ、音が。あのスローかけまくった音声がとにかく最悪!にして最高! それに常に暗い映像なのもいいですね、登場人物の瞳がみんな黒いのもたまりません、あとやっぱりVHS! あの媒体の存在感が良いですよ、あのノイズといい、誰でもなんでも録画できちゃう感じといい今のメディアにはないちょっとアナログな感じが怨念みちたモノを感じさてくれます、それになんてったって「黒い」ですからね! 呪いのビデオの映像もいいですねぇなんとも怪しく、寺山修司頃の如何わしさというかそういう雰囲気でたまりませんね! 最終的にチェーンメール(これも死語になってしまった)的な呪いというベタなオチですが知らなかっただけに「オオーっ」と唸ってしまいました。 なんだかんだ怖く楽しい流行るだけの事は確かにある素晴らしい作品でした。 それと真田広之は格好良すぎてびっくり。 【えすえふ】さん [インターネット(字幕)] 7点(2017-01-25 12:14:28) |
《改行表示》63.《ネタバレ》 先に原作を読んで、手足の末端が冷たくなるような怖さを感じた。レンタル店にビデオが並んでいるのを見てもこれを手に取る人々の気が知れないと思っていたが、その後にTV放映されたので、ビデオでないからまあいいかと思って見たのが初見である。 一応は身構えて見たわけだが、しかし冒頭の場面を乗り切ってしまえばあとは淡々としたものであり、せいぜい夜中に子どもが見てしまった場面が衝撃的だったのと、終盤の「眼」にギョッとさせられた程度で、TVから這い出す様子自体は当時としても間抜けに見えた。また基本的には原作を簡略化したストーリーのため既読者にとってはラストに意外性もなく、逆に主演女優の表情に悲壮感が今一つと感じられたくらいだった。 この映画で本当に革新的と思ったのはやはり映像面であり、問題のビデオは見返してみると物足りないところもなくはないが、基本的には ぞわぞわ感が満載になっている。特に個人的には指差し男が嫌な感じで、こういうものがどこかその辺に映り込んでいるのではないかと怯える日々がその後に若干続いた。ほか歪んだ写真や髪の毛で覆われた顔も別の様々な場所で流用されているようで、とりあえずこういった点だけでも邦画ホラーの名作とされる資格はある気がする。 なお貞子に関しては、実際に使われる人名としてはこの映画でとどめを刺されてしまった形だが、その後に国民的に愛されるキャラクターになった発端がこれだと思うと感慨深いものがある。また冒頭で惨殺される女子高生が竹内結子だった(ほくろの位置が今と同じ)のを見ると、若い頃にこんなことをやっていてもその後はちゃんとした女優さんになるのだなあという別の感慨を催す。 【かっぱ堰】さん [DVD(邦画)] 7点(2014-12-20 19:28:35) |
62.正統なホラー映画で良作だと思います。自分はホラー映画が怖くて見れないとかいうのは全然ないのですが、それでも夜寝る前に明かりを消して観てたら少しゾッとして「続きは明日観るか」と思いました。 【珈琲時間】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2012-06-19 10:04:26) |
61.貞子がぬーっと飛び出してくるシーンが有名だけど、あのシーンの怖さより、ビデオの謎の映像が生理的になんか逆なでする不気味さがあって、そのインパクトの方が僕には価値がありました。息子がビデオを観てしまったのに玲子が気づいて狼狽えるシーンが好きです。好きなんですけど・・・この作品といい『チームバチスタの栄光』といい、どうしても男二人の物語のままではなく男女ペアの話に変えないと気が済まないという、メジャー映画のスタンスが気に入らなかったりします。それから小説では性的ハンデを持って生まれた貞子に対する差別意識に非常に気持ちを持っていかれるストーリーだった記憶があるんですが、映画にはそういう意識があまり感じられませんでした。息子を助ける為に親に犠牲になってもらおうとするラストの道路の映像はとても印象的でした。良質な終わり方だったと思います。 【だみお】さん [映画館(邦画)] 7点(2011-06-12 00:59:48) |
60.子供の頃、多くの方がテレビ(電話もそうかもしれない)の中に小さい人々が住んでいるなんて妄想、というより妙な確信を持っていたんじゃないかなと思う。ある時はとても賑やかなのに、ある時は物静かで真っ暗で、中を覗き込もうとしてもおぼろげな自分の顔が映るばかり。この作品の秀逸さは、この誰もがなんとなーく感じた事のある奇妙なもやもやを、ストレートに恐怖へ繋げたところにあると思う。なんていってる余裕は無い。貞子マジこえええぇええええええええええ!!! 【njld】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2009-09-05 08:47:55) (良:1票) |
59.《ネタバレ》 本当に終始不気味な雰囲気が漂っていて、テレビから出てきたときなんかは卒倒しそうになったもんです。 【eureka】さん [地上波(邦画)] 7点(2008-03-29 13:21:24) |
58.最後は、そう来るか!!と関心する間もなく、ホントに来ちゃうもんね!ああ、リングぜんぜん怖くない、という人が羨ましい。最近、50インチなんて買っちまったので、出てきそうで怖い!(このサイズなら楽勝)酷評すると呪われそうなので、この作品を高く支持します!貞子えらい!しかし、思うに、テレビを”どこでもドア”みたいに使えていいなあ。 【男ザンパノ】さん [DVD(邦画)] 7点(2007-01-17 01:25:35) |
57.もう、ゾンビものとかエイリアンものなんかよりも遥かに怖すぎ!!あのビデオの映像だけで怖すぎるよ!もう絶対1人じゃ見ない!!南無阿弥陀仏・・ 【アップルマーク】さん [地上波(邦画)] 7点(2006-12-24 07:14:13) |
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56.怖いよ。貞子。いやあ、みごとに乗せられてしまいました。もう井戸の中はのぞけません。他の方が書いておられるように現実的(科学的)要素と非現実的要素が混ざってるのが私的に大好きで、最後なんか震えたもんです。しかし、後で原作を読みましたが、こっちのほうは恐怖も勿論ですが、貞子の人生が非常に可愛そうで、やりきれないんですね。映画では説明不足でした。そして、非常に曖昧な記憶ですが、この原作を本当に忠実に再現していたドラマ?を見た覚えがあるんですが…。それを覚えていたのはこの作品の題材がやっぱり強烈だったからなんでしょうね。 【次元転移装置】さん [DVD(邦画)] 7点(2006-08-12 22:18:58) |
55.すごく怖かったです。恐怖のあまり、その日の夜はテレビのコンセントを抜いて寝ました。 【バイオレット】さん [ビデオ(吹替)] 7点(2005-11-02 20:51:10) |
54.公開からもう何年も経っており、貞子の登場シーンもテレビなどで何回か観ているので、それほどの衝撃はなかった。公開当時相当ブームになったらしいが、わかるようなわからないような、でもやっぱりよくわからない。ハリウッド映画に比べると多少安っぽいし演出もつたないが、この安っぽいつたなさが逆に観る者の不安感を煽っているような気がする。日本人独特のじとじとべたべたした雰囲気もなかなか心地よい。呪いのビデオという荒唐無稽なテーマがそれほど違和感がなかったのもこの湿度の高さと空気の重さゆえかと思う。本作では過去と現在の親子の絆、母の子を思う気持ちというのが重要な要素だと思うのだが、その部分であまりグッとこない。主人公が息子と電話するシーンで全く泣けないのは少し問題だ。これもひとえに奈○子様の演技力が為せる技であろう。っていうか大根役者?○谷嬢とのほぼ一瞬の競演シーンには愕然とさせられる。演技というものは人によってここまで違うものなのであろうか?2人が醸し出す空気感は全く別次元で、何だかその裂け目に吸い込まれそうな感じが映画そのものよりよほど怖かった。 【わいえす】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2005-10-11 00:34:12) |
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52.全体的に怖さを漂わせてて中々楽しめた。押入れの中の死体が出てくるとこがびっくりした。 【スルフィスタ】さん 7点(2004-12-13 00:49:44) |
51.なかなか面白かったです。恐怖の演出だけではなく、ストーリーがしっかりしているところが、ヒットの原因だと思います。 【金子淳】さん 7点(2004-09-14 11:45:01) |
50.《ネタバレ》 日本人が怖いと思う要素をふんだんに取り込んであったために、何回か観ているにも関わらず、ストーリーを知っているにも関わらず、それなりに怖いと思った。やっぱり日本人は黒髪に白装束姿や井戸に弱いのかな。しかし、絶叫シーンがいまいち。あまり怖さが伝わってこない。日本人が怖がる部分、ある意味好きだと思っている部分でこの作品は成り立っているのであって、演技や話そのものは少し弱いと感じた。 【新世紀救世主】さん 7点(2004-09-14 09:22:41) |
《改行表示》49.《ネタバレ》 この映画、夜中にテレビで見てましてね、貞子が出てきたときに私の背後から 寝ていた家内がドアを開けて音も無く入ってきたんです。怖かった。 マジで叫びました。 【きつま】さん 7点(2004-09-06 21:25:31) |
【マミゴスチン】さん [映画館(字幕)] 7点(2004-08-28 05:54:45) |
47.今まで5度ほど見ましたが、3度目くらいまでは怖かったです。はじめてみたときは夜に影とか音がすると貞子?とびびってしまうくらいでした。自分にとってこれだけ怖いと思ったホラーは今までありません。ビデオから感染するという斬新なアイデア。ビデオに映っている映像の謎。そして宿の下にある井戸。普通なら貞子の遺骨を丁寧に埋葬して成仏しておしまいというところだが、貞子の呪いはそれでは解けない。埋葬してもらうために呪ったという生易しいものではなく、全人類を滅ぼすために呪いをかけたというのもまた斬新だと思った。これほど衝撃的だったのに怖くなくなってしまったのは、ラストでテレビから出てくる貞子を演じているのが普通のおばちゃんだと知ってしまったからです。もちろん演じているだけというのはわかりますが、バラエティー番組などで正体をあかされちゃうと、もうそっちのイメージが浮かんじゃいますよね。 【マクドウェル】さん 7点(2004-07-31 15:41:19) (良:1票) |