55.《ネタバレ》 村での生活が作られた背景はわかるけど、ちょっと無理が有り過ぎる気が…。あれだけの小さな集団では絶対全ての自給自足は賄えないじゃん…とかつっこむのはこの際やめときましょうか。 「町」の毒牙に愛する人を殺された年長者達ですが、冒頭で葬られた少年は現代医療を放棄した「村」に殺されるという皮肉が、この物語の全てでしょう。村を守り抜く為に邪悪な怪物まででっち上げ、本来何の不安も恐怖も無い純粋無垢であるはずの村人達の心に不安や闇を植え付けてしまう年長者達。中でもノアは純粋さゆえに邪悪な怪物に魅入られ、取り付かれ、怪物の姿で最期を迎えてしまった。「ノアが村の存続のチャンスをくれた」と年長者達は言っていますが、町の毒牙と変わらない程の怪物を作り出しておいて、恐ろしい事この上無い。本当に恐ろしいのは「町」も「村」も関係なく「人間」そのものなのに…。 ルシアスとアイヴィーのロマンスはとても清々しくて、心が癒された。でもルシアスほど純朴だと確かに「町」では生き辛いでしょうね…。勇敢な若夫婦の未来に幸あれ。 「どんでん返し」のシャマラン監督ですが、今回は「どんでん返し」の呪縛に振り回される事なく主題を描けていて好印象でした。 【たまねぎ君】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-05-25 14:47:16) (良:2票) |
54.ラブストーリーですこれ。ホラーやサスペンスと思って見ると痛い目に合います私のように。ホラーやサスペンスとして見ると3点。ところがあら不思議。ラブストーリーとして見るとこの点数なんですよ。隣で弟が「良純、良純」と洗脳してくる中でも、愛する人の手をしっかり握るホアキンを「なんてかっこいいんだ・・ホアキン」とちゃんと思えました。愛は強いんです。 【ネフェルタリ】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-05-06 00:19:59) (笑:2票) |
53.《ネタバレ》 前作の『サイン』で宇宙人の影に隠れてしまった現実社会の描写。汚染された水、隣人の嫌がらせ、過酷な労働条件、それゆえに起こった理不尽な交通事故、食べたいものはジャンクフード、そしてテレビだけを信じる家族。そんな病んだ社会から逃れて閉じた空間で暮らす面々が『ヴィレッジ』の住人。まるで『サイン』のあの家族が外の世界を見えないように窓を覆い隠したように。盲目のヒロインが盲目ではないかのように暮らす姿は現実を見ないように見ないようにしているヴィレッジの住人たちがヒロイン以上に盲目であることを提示している。年寄りだけでなく若者たちも目先のものしか見ていない。スーツのしわを気にする男もその典型的な描写といえる。『サイン』のあの家族たちは奇跡を信じたが住人たちには何も見えない。その結果の悲劇。そして外を見ようとする二人の若い男女がいずれ奇跡を体現するのだろう。この映画はそんなわずかな光を残して静かに終わる。うまいなぁと思ったんですが、、。ビジュアル的にも森の中の赤と黄色が強烈な印象を残していてけっこう気に入ってます。 【R&A】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-10-27 14:05:25) (良:1票) |
52.友人とコレを借りに行った際、隣のカポーが「★☆オチ(映画愛の為省略)★☆・・・・これどうなんやろなあ内容的にッッ~~~つまんなあ====いッッつーかありきたりぃーーー」とご丁寧に説明してくださいました。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はあっ。・・でも面白かったよシャマラーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン(泣(同シックスセンス 【マミゴスチン】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2005-08-20 08:23:50) (笑:1票) |
51.シャマラン監督にシックセンス効果を夢見るのはもうやめてもーてる俺。だってさー、そんな大したオチを考える人ちゃうやん。シックセンスだけやもん、びっくりしたん。後は、オチはたいしたことないけどしょーもない設定を楽しく見せてくれる、そんな人やん。それに、この監督の映画って基本的には淡々としてるから、ファ~っとした感じで観る感じやん。だからこの映画もファ~って観てた。ちょい寝不足で途中で寝るかもって思いつつ。でも寝んかってん。途中オチわかっても最後まで楽しめてん。てゆーかオチなんて最初からどーでもよかってん。びっくりを期待して観たんちゃうし。どんな題材をどんな風に見せてくれるのか、それがこの監督の映画に関しては俺のツボやねん。とかゆーても途中二回ほどビクってきたけど。これからこの映画を観る人には、なんの先入観もなくオチも期待せずにファ~って観て欲しいな~。特にオチは一切考えたらあかん。オチが頭をよぎったら、好きな人のこととか考えてムフフ状態で気を紛らわして映画に集中し。そんなんできひんかもしれんけど。もしできたら、この映画マルやと思う。俺はできひんかった。でもマル。 【なにわ君】さん [DVD(吹替)] 7点(2005-04-25 01:10:37) (良:1票) |
50.《ネタバレ》 アメリカには外界と完全に遮断された村(共同体)がかつてあったという話を聞きます。宗教上の関係かな?そんな話がモチーフかと。物語的には現実か?怪物話か?結局は・・・と迷わせるところがおもしろかった。何回かそういうポイントがある。 ただ、これだけは言いたい!あれほどの人数の子供達が、なぜいるのか?だって最初の生活を始めたときはごく少人数だったんでしょ?誰か教えて! 【ポキール】さん [映画館(字幕)] 7点(2004-11-15 20:51:55) (笑:1票) |
【taron】さん 7点(2004-10-16 12:27:51) (笑:1票) |
48.やっぱりシャマラン映画との相性が合うというか、面白かったです。しかし、アンブレイカブル以来全く万人受けしないと言い切れますね。今回もまた然り。シックスセンス以来一貫してるのは、「見たまま信じるからそんなことになる」とか「目に入るものに惑わされるな」と感じさせられるところ。それが気持ちよかったりするし。そして、この映画でやっと気づいたんですが、シャマラン作品ってTVCMから既に本編が始まってるってこと。視点をそらさせるのがうまいなあって思う。ちょっと慣れてきたけど。最後に、この作品の時代設定は明らかに現代ですよ。1800年代なのは「ヴィレッジ」の中だけなのです。勘違いしてる方もいるようです。 【ぱぴんぐ】さん 7点(2004-09-21 14:22:47) (良:1票) |
47.《ネタバレ》 ストーリーやミステリー部分に多少の穴があろうと、人物描写(特にアイヴィー!)がとにかくとにかく魅力的なので最後まで楽しんで観る事が出来ました。「森には魔物が住んでいるという迷信を本気で信じる少年少女たち」という設定もなんだか凄くノスタルジーを感じます。「子供達には『月にはウサギが住んでいる』などという事を本気で信じていて欲しい」という願望って誰でもある程度はあるんじゃないでしょうか。実はこの映画の一番のウリってそこにあって、ミステリー部分はついでにあるようなものかなとも思うんですけど、どうでしょうか。ちょっとした地域神の立場にでもなって村人達の日常をポケ~ッと眺めていられる面白さというか。エイドリアン・ブロディ扮するインセイン男はひたすらにキモかったですw 巧いよねこの人。「アイヴィーは怪物がノアだってことに気付いていたはずでは?」という意見もあるようですが、それはないと思います。抜け目のないこの監督さんはちゃんと「クロゼットに隠れているノアに気付かないアイヴィー」という描写を前半の方で入れています。つまりアイヴィーにはルシアスのような大切な人の色は見えても、割とどうでもいいノアのような人間の色は見えないってことです。まあそれでも「なんだかんだで盲目で森の中を移動できるアイヴィーにはやはりなんらかの不思議な能力がありそうだ」と思わせることによって、怪物の出現時に「うわ、アイヴィーがマジでビビッてるってことは今度こそ本物の怪物なのか!」と思わせる工夫は流石。あれ、アイヴィーが盲目という設定じゃなかったら大して怖くなかったはずです。この映画に関しては「穴だらけだ」とか怒る人も多いようですが、私は結構良くがんばった作品ではないかと思いました。前述したように、人物描写がしっかりしているので、複数回の視聴もできる作品になってますし。7点です。 【バーグマンの瞳】さん [地上波(吹替)] 7点(2014-11-19 16:54:56) |
46.《ネタバレ》 森の中に隠された人生。誰の目にもとまらぬように。 デバイスとインフラに管理された現代の人間には、彼らの悲喜交々はわからない。彼らを管理しているのは伝承と習慣であり、完全に文明から分離され自律的な存在を信じて疑わない彼らには、旧来の人間の形をした布をかぶせたような不自然さが漂う。 人工的な生命であるような気味の悪さを彼らに感じつつも、無理にでもその居心地の悪さを飲み込んでしまうのは、彼らの生活に何らかのリアリティがあるからなのだろう。 決して万能ではない、たとえ異能を持っていたとしても外界の人間を超越することが出来ない彼らの箱庭に生かされる彼らは、この後どうやって人生を振り返り、拓いて行くのだろう。 そう思うと、色々な枠の中に綺麗に収められて大切に扱われているに過ぎない現代人がなぜか強大な力を持った異文明の中で暴威をほしいままにする存在のように感じられてしまう。 無力な彼らに対する憐憫は、彼らの境遇を作り出した人間にも向けられ、結局何をすべきだったかを間違ってしまっているのに受け入れてしまうそうになる。 色々に気持ちが揺れたまま、静かに終わるこの物語はどうしてこんなにも心地良いのだろう。 【黒猫クック】さん [映画館(字幕)] 7点(2012-05-20 17:12:44) |
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45.《ネタバレ》 大好きなシャマラン監督の作品。 気になってたけどやっと観れた。 村の雰囲気は少し奇妙ですが、美しく穏やかな感じです。 ただその村には秘密があります。 その秘密というのはこの監督の作品らしくあまりにも不思議で霊的な、神秘的な色合いを持ちます。 黄色いローブなどをまとってかなり神秘主義です。 閉鎖的な村の雰囲気は好きです。 閉鎖的な小さな村が舞台であるのにドッ××ィルのように村人達が牙を向かなかったのは少し意外でした。 村人を村から出さない閉鎖的な感じはありますが、それが他の作品にあるような血生臭さや暴力や束縛とは少しだけ感じが違います。 結束した集落ではだいたい村の中で怪物が現れるのですが、この作品ではその怪物の現れ方がまた面白いかもしれません。 村の外に怪物がいる限りは村の中には怪物がいない、と途中までは思ってました。 閉鎖的な小さな村だと、外から新しい来訪者が来てそれで怪物が生まれるという話も多いですが、この作品はそれとも違いました。 閉鎖的に守られた中での平和な環境がどうであるのかと考えさせられます。 盲目の美女と静かな森と隠された秘密があまりにもミステリーで美しい絵になります。 ただもっと血生臭い緊迫感を求めてたかもしれません。 あいつはどうしようもねーなってのが一人いました。 【ゴシックヘッド】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-05-12 02:06:40) |
44.《ネタバレ》 シャマラン作品の中では一番好き。何と言ってもオチが見事。私的にはシックス・センス以上と思う。文明から逃れる為、過去に大人たちの下した決断の切なさが胸に沁みます。 ノアの存在がとても効いていました。 【ピンフ】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-03-05 04:50:38) |
43.シャマランの映画の中では一番好きです。全体を通しての緊迫感、大人達の真実、悪くないです。また怪物のキーに使われた赤色も映えてていい演出でした。 【アフロ】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-11-04 16:58:10) |
42.《ネタバレ》 ブライス・ダラス・ハワードの透明な美しさが印象的。シャマラン映画としては、前作の雪辱を晴らすべく作られた会心の作。ここでもやはり衝撃の「オチ」を用意しているのだが、それが二重三重の入れ子型になっており、わりと素直に驚きました。オチを知ってから観ると、登場人物の言動の深さに感じ入り、さらに感動が増す仕掛け。最低でも二度観ることをお勧めします。知的障害者が犯罪を犯すところが正直引っかかるが、実際にそういう事件は存在するし、監督は人の純粋さが孕む危険性をも描きたかったのだろう(村の長老たちも純粋な気持ちから子供たちを騙していたのだろうし)。盲目のアイヴィーが、村の掟を破ってまで正しい道を歩もうとするその姿にただただ敬服する。 【フライボーイ】さん [映画館(字幕)] 7点(2009-08-24 08:50:39) |
41.なかなか良く出来ていると思いました。幻想的な雰囲気に呑まれそうです。そしてラストには衝撃を受けました。 【色鉛筆】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-02-11 09:58:33) |
【フッと猿死体】さん [地上波(吹替)] 7点(2008-06-22 10:29:28) |
39.《ネタバレ》 思っていた以上に楽しめました。確かに、この作品は2度楽しめますね。文明を離れて暮らす人々の人間模様とホラーサスペンスとしての最後のオチまでの流れ。オチについてはなるほど、そう来ましたか、という感じで、いきなり現実に引き戻されはしましたが、悪い印象はなかったです。ところで、こういう「村」については、ノアの方舟や欧米のGated communityなどから発想を得て、ずいぶん前から私自身が現実問題として思い描いていたものであり、又、実際には実現は不可能でしょうから、せめて小説として世に出してみたいと思っていたものです。今から書いても、この作品のパクリになってしまうでしょうから、ある意味先を越された感じで残念ではあります。情報化革命などにより、文明が急速にかつ複雑に進歩する中で、人々の価値感の多様化、思ってもいないような恐ろしい犯罪やテロの多発、為政者による政策の不毛などによる世の中の不満の高まりなどにより、一部の心ある人たちの「囲い込み」行動というものはこれから必然的な流れとなって行くように思います。 【キムリン】さん [地上波(吹替)] 7点(2008-06-01 11:25:21) |
38.《ネタバレ》 シャマラン作品のオモシロさのひとつは、台詞やシーンひとつひとつにヒントが隠されており、それをつてにジワジワと謎を解いてゆく過程にあると思います。そしてどのような結末が用意されているのか? まっこれは、評価のわかれるところでしょう。演技力確かな俳優陣、物語全体を包み込む哀しい音楽など、作品そのものがしっかりした作りになっているところが良い。銃と薬物の蔓延に脅かされる市民生活。大国アメリカが抱える闇の部分が下地となり、登場人物達も決して「目には目を」という思想の持ち主ではありません。この辺り、いかにもシャマラン監督らしい。短編ミステリーの小ネタとも受け取れるアイデアを、自らのイマジネーションを駆使して原稿を作り上げる。そしてそれを監督として作品化させる。やはりこの人、才能はあるなぁとつくづく思いましたね。その一方、怪物の造形なんですが、お世辞にもセンスがあるとは言えませんね。(何やら洋風ししまいみたいだったゾ) それともうひとつ。冒頭、1890~1897年と墓碑に刻み込まれてあるシーン。時代設定からすると、ちょっとズルいような気もしなくはないが…。 【光りやまねこ】さん [映画館(字幕)] 7点(2007-07-20 18:17:30) |
37.すごく新鮮な感じがしました。舞台設定などの発想がおもしろい。ただ、本題に入るまで村の平凡な感じが描かれているので、途中までで少々飽き気味でした。しかし、見せ場である、事件が起こってからラストまでで、この映画の魅力を十分感じることができます。最後(のネタばらし)では、怖いながらも悲しい、衝撃の結末なので、見終わった頃にはしみじみと「いい映画だった」と思うことができます。 【SAKURA】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-03-03 00:54:52) |
36.《ネタバレ》 外の世界と交わることを避け、誰にも知られることがない場所に作られた一つの村。理想郷を求め作られたはずのこの村にはなぜか灰色の寒々しい空気が漂います。 大人達の中に感じる暗黙の了解のようなものからも、観る者に(それがなんなのか)知らないことの恐怖を感じさせます。 そしてラストには、怪物の正体やその村がどのようにして出来たのか、またそのような村を他の誰にも知られず存続してこれた理由。う~ん、私はしてやられました。 好奇心を押さえ込む為に生み出された怪物…怖いっす。 【アップルマーク】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-02-02 19:02:37) |