11.自分は子供の頃勉強した記憶もなければ、今子供がいるわけでもない。でも、なんかよく分かる気がする。正義ってなに?真実ってなに?って、友達夫婦全てに見せたくなりました。親は子供の為なら鬼にも蛇にでもなるんでしょうね・・・。社会なんて正しいことも間違っていることも紙一重。 【なったん】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2005-11-05 01:05:15) (良:1票) |
10.原作未読。最初からこの監督の映画をミステリーとして楽しもうなどとは思ってないので、十分ドキドキして面白かったです。きっと私がミステリーなど判ってない未熟者だからでしょう。これでも少年時代はクィーンやクリスティなどを読みまくってた人間なんですけど伏線の張り方がどうだとかなんて全然判んないし・・・。でも、変なラストも含めて変にフラッシュバックみたいな映像入れたりしないでもうちょっと落ち着いた感じのふつ~の演出にした方がミステリーとしては雰囲気出たんじゃないかな~って思います。しかし、そんなふうに撮る気なんておそらく監督には全然ないのでしょう・・・というか、そもそも私にとってはこの映画はミステリーの要素なんてどうでもいいです。私は中学受験もしてないし、ましてやあんな極端な「お受験」なんかした経験はありません。でも、中学のとき塾は通ったし、高校までは受験というものが頭の中のかなりの部分を支配していたので、なんだか登場人物の心理がとてもよく判る気がします。私だけじゃなく、個人差はあれどもほとんど共通認識的に(受験をしたことがあれば)日本人の子供はトヨエツ言うところの「哀しみ」を背負ってる気がするんですが気のせいでしょうか?。現在の日本においては結構切実な映画じゃないでしょうか?。本作はそれを高みから見てるイヤな映画かもしれませんけど、やっぱり全然他人事じゃないんですよ。なんかイタイ映画ですよ。貧しさで生きるのが必死の国の人々なんかからすれば暢気な話でしょうけどね。上野千鶴子の「学校化社会」かどうか判りませんが、日本社会には人間関係のあり方や人生観や倫理のレベルまでどこか「お受験」の世界に影響を受けて一元化しているところがあり(学歴コンプレックスとかそういうレベルの話じゃない)、本作はそういう社会を非常に上手く表現してるのではないでしょうか?。そんなふうに感じる自分こそ受験に囚われ病んでいるのかもしれないけど・・・。この映画を鼻で笑う塾の先生実際いるんだろうな・・・なんか怖い。単純な「お受験」批判や能天気な競争社会の否定(さすがにヘン。競争自体が悪いわけじゃないのは当然)はただの負け犬の遠吠えですけどね。 【しったか偽善者】さん [DVD(邦画)] 7点(2010-12-11 22:54:38) |
9.《ネタバレ》 なんせ贅沢なキャスティングだから、もったいないという印象が残る。 贅沢なキャストたちに囲まれて、地味な子供たち。あのこたちの存在感がキーだったはずだ。トヨエツと役所が話しているときに『光る眼』みたいに並んでいたが、あんな雰囲気を子供たちにもっと乗せられなかっただろうか。オープニングにちょうちょを踏みつぶす。それだけではやっぱり足りない。バーベキューのシーンで演出できたのではないか。 ラストシーンもお姉さんの腐乱死体ではなく、子供たちの美しいノートとかのほうが恐怖と狂気を感じる。それがこの映画の主題たりえるのではないか。 それと、被害者の女性が存在感が強すぎた。あくまで彼女はこの映画では「記号」としていてくれればいいと思う。だからおっぱいとか笑顔とかは極力排除すべきだった。無個性の被害者でよい。 |
8.伏線が放置されているなど、若干の違和感を覚えたものの、全体的にはなかなか楽しめた。ラストのどんでん返しまでの盛り上げ方は、充分及第点といって宜しい。ただ、登場人物に感情移入できる人間がいないのが難点かもしれない。 【ドラりん】さん [地上波(邦画)] 7点(2007-03-15 23:41:38) |
7.ジャケットに惹かれて借りました。個人的には結構好きです。内容はそこそこ面白いし、何より役者が最上級。ただ一つ気になったのはやはりラストシーン。何かのメタファーなのかもしれないけど、あまり必要ではないと思います。気持ち悪いし。 【ヴィン】さん [DVD(邦画)] 7点(2006-05-28 16:59:59) |
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6.皆さんおっしゃるように、伏線の張りっぱなしの部分が少し気持ち悪く残ってしまいました。 でも二時間は緊張感を持ってあっという間でした。 【かじちゃんパパ】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-01-23 12:50:43) |
5.《ネタバレ》 新種のミステリー感覚を感じ、その点は評価します。が、中途半端と紙一重で今の日本映画を引っ張る役者陣に助けられた感は否めない。柄本明の無機質な演技は役所と対比させるには格好でしたし、何より薬師丸がいい女優になったと思う。伏線が伏線でないようで原作ではどうなっているのか興味をひいた。 |
4.確かに、少し変えれば舞台でも出来そうやわ。火曜サスペンス的なニュアンスもあるけど、もしこれを火曜サスペンスでやってたら、自分はテレビに釘付けかもしれん。それくらい脚本的にはおもろかった。ゾッとするお話であって、しかも考えさせられた。最後のオチも、その後の事考えたらゾッとする。原作は未読。だからよかったのかも。 【なにわ君】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-11-22 15:40:38) |
3.《ネタバレ》 このキャスト、嫌でも過去のそれぞれの共演作品を思い出させてくれますねえ。皆が一堂に会するシーン、思わず口元が緩んでニヤニヤしながら観ちゃいました。「親バカの 更に上行く親バカたち マーダー講習で湖畔に集結」やばいっ、スライムナイトさんの手法をパクってしまった・・・。すみません! 【放浪紳士チャーリー】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-10-11 11:55:30) |
2.“辛辣”という言葉だけでは覆うことができない“混沌”と“闇”にまみれた世界が映し出される。 これは映画である。が、事実でなかろうと、実際にこんなことが起きいても、いなくても、人間が想像し得る以上、これは現実に起こり得る“ケース”であると思う。だからこそ、映画においても答えは出ない。 主人公の男がそうであるように、現代の多くの人間が、眩い光を直視できないのかもしれない。 では僕は、直視できないこの殺人事件に対し、その背けた目線を何処に向ければいいのだろうか。 【鉄腕麗人】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-10-11 05:09:20) |
1. これね、受験シーズンに公開されて良かったと思うよ。だってめちゃんこリアルだもん。実際こんなことが日本のどこかで起こっているんではないかと思えるぐらい。俳優さんの演技はみんな上手です。狂っている親たちが相当恐ろしい。 この映画を観ると感想は2種類に分かれるでしょう。否定的に観ながらも同調できる部分を持つ人と否定的に観て最後まで同調できない人。子供を持っている親は前者、それ以外の人は後者である場合が多いのではないかな。映画の出来うんぬんではなくて「お受験」という制度に対してね。ま、「お受験」には否定的であっても、子供を思う気持ちということでは理解できるかもしれない。 【ひろすけ】さん 7点(2005-03-22 15:28:51) |