10.《ネタバレ》 仕事で会社に大損害を与え、クビに。挫折のどん底にあった男が人生をもう一度再生していくストーリー。 こんな辛い時、やはり人の優しさに触れたいと思うし、家族や身内っていいものだなと気付かされます。オーランド演じる主人公の男が心の傷を癒し、人生を再出発するまでの全編を通して流れる、穏やかで優しい空気がいい。 そこに流れる音楽。やはりキャメロン・クロウの映画の音楽のセンスはいいですね。その中でも、スーザン・サランドンが舞台でジョークを飛ばし、名曲”ムーン・リバー“が流れる中、決して巧いとは言えませんがタップダンスを踊るシーンにはジ~ンときました。前半の長電話のシーンも、2人の会話を挿入曲がかき消しますが、その挿入曲と2人の電話をしている様子を見ていると2人の心の距離が縮まっていくのが分かるようです。 終盤のプチロードムービー的な展開も良かった。ちゃんと助手席のミッチにもシートベルトを締めてあげる。こんなさりげない優しさもいいですね。旅の最後には誰が待っているのかバレバレなんですけど、こういう映画にはこんなベタなハッピーエンドがいいと思います。 【とらや】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-04-03 21:29:04) (良:1票) |
9.《ネタバレ》 たしかに中盤はダラダラしすぎている。しかし音楽の選曲がセンス良すぎる。アメリカン・ポップスを聴きながらドライブする爽快感と哀愁をよく感じることができた。アメリカの田舎の雰囲気を味わうには最適な映画だと思う。あとクレアとのロマンスも個人的には楽しめた。(かなり妄想的な登場人物ではあるが…) 【たっけ】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-12-11 00:33:35) (良:1票) |
8.昔、祖父が死んだ葬式のときを思い出した。子供の頃集まっていた面々も皆社会人になっていて、これから取り壊される家での葬式に、妙なノスタルジーが溢れていたっけ。「ビッグ・フィッシュ」を観たときにも思ったけど、成し遂げた物事や生き方によらず、大勢の人に惜しまれて終わる一生なら素晴らしい。そして帰る故郷のあるということは、とても有り難いものなんだなと思う。……帰るといつも待っていてくれる田舎町、「エリザベスタウン」の人々、まるで永遠に時間が止まっているようなノスタルジー。出てくる人々一人一人がイイ奴ばかりで、妙にコミカルな自殺方法を考えた主人公よりも、骨になってしまったお父さん「ミッチ」がとても羨ましかった。あのトンだ追悼集会の終わり方も、きっと後々何年も「ミッチ」を思い出す語り草になるのだろう。……その容姿で酷評されることの多いキルスティン・ダンストだが、底抜けにキュートなキャラクターが、この作品では彼女に大変マッチしていると思う(意味の捉え方によっては彼女に大変失礼だけれど)。高嶺のセレブリティな美女よりも、むしろ恋人として好きになる過程には共感できるし女性として大変魅力的に思えた。最後のハッピーエンドにも安心して万歳、車も持っていないのに、あんなドライブに出かけたくなってしまう。 【six-coin】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-01-08 02:01:29) (良:1票) |
7.《ネタバレ》 良くも悪くもキャメロン・クロウって感じですね。仕事に失敗して解雇され、自殺を考えていた矢先に飛び込んできた訃報。そこから家族や田舎でのふれあいを通じ、父との思い出と共に人生を見つめなおすという軸と、偶然出会ったスチュワーデスとの恋愛模様の軸が混ざり合わないままずっと進んでいるような違和感をおぼえます。むしろ私は後者の恋愛ドラマを中心で観たかったです。それと尺の比率も前者の何気ないシーンが長すぎで退屈です。この監督の作品は元々、そのシーンにそんなに時間かけるなよと突っ込みたい箇所が多いですが、この作品でも同様の不満を感じました。但し、主演のオーランド・ブルームとキルスティン・ダンストのコンビは新鮮だし、馬も合っていた感じがしました。その気アリアリなのに必死に相手から誘わせようとする心の駆け引きも共感できて、特に前半のキルスティン・ダンストの健気な女性像は個人的にツボでした(笑)大甘ですが、ハッピーエンドの恋愛映画は好きなので7点付けます。 【まさかずきゅーぶりっく】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-01-06 16:50:30) (良:1票) |
6.オーランド・ブルームぐらいのイケメンになると、CAさんのほうから声をかけられるのね。これが「ティファニーで朝食を」の「ユニオシ」みたいな典型的日本人だと、完全に無視されるんでしょう。 それはともかく、ある種の夢物語のような、ほのぼの映画でした。たしかにこういう葬式もいいなと。いくら悲しんでも帰ってこないんだから、いっそ盛大に送り出してやろうみたいな。それにキルスティン・ダンスト演じるヒロインは、多くの男が思い描く理想像でしょう。なんだかよくわからないけど近づいてきて、手取り足取り世話を焼いてくれて、いろいろ慰めてくれて、それでいてベタベタしない。あまりに絵に描いたような理想像なので、夢オチなんじゃないかと疑ったほどです。 まあ典型的日本人には縁のないお話ですが。 【眉山】さん [CS・衛星(吹替)] 7点(2022-05-12 02:04:58) |
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5.佳作と言い切っておこう。でも但し書きが必要。この映画は人を選ぶ。世界にそっぽを向かれた経験をもつものであれば、この映画をよく引き受けられるものだろう。だれも声をかけてくれないとき、誰か話しかけてくれるというのはとても素晴らしいことだ。それは経験者のみがわかる辛いよろこび。この映画を理解しない人は、そのことを喜べばよい。その人が今まで幸せだったということだから。僕は残念ながら前者であるから、キルティン・ダンストを素直にいい奴だと思う。こんな突拍子もない子が周りにいてくれたらと思う。 |
4.《ネタバレ》 予告編でオーランド・ブルームが「はじめて(映画で)現代の青年役をやります」と話していたのを見て、なんか興味を持った映画。オーランド・ブルームだったからかどうかはわからないけれど、現代の出来事を描いているのに、なんとなくレトロな雰囲気(田舎町だからか?)が漂い、ちょっとおとぎ話のような雰囲気もある。それが、寓話的でオーランド・ブルームとキルティン・ダンストのやりとりも、どこかでいつかあった話的に観られたと思う。一晩中、電話でおしゃべりをし、翌朝に我慢ができずお互い会いに出る。若さっていいなぁ、すごいなぁ。その後一人旅をして、また出会うというじらし方もいい。普通はつい一緒に旅をしてしまいラブラブの押し売りになるというのが、映画でも現実でもありがちなんですがね。あんな旅、誰かプロデュースしてくれないものか。あの、人のよさそうな南部の人たち(親戚や父ちゃんの友達、クレア、新郎新婦たち含む)が、ちょっとうざったいと思うのは、心がささくれている証拠かもしれない。音楽と映像が気持ちよかった。 【元みかん】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-08-16 13:30:24) |
3.予告で観る限りロード・ムービーかと思いきや最後の方だけって・・・。まぁ騙された感はあるがよしとしよう。キルスティン・ダンストがこの映画では可愛く撮れてます。これもキャメロン・クロウ監督のセンスが光ってるからでしょう。キルスティンの役柄も主人公がどん底に落とされた時に現れこれからの人生の道を示すために現れたマリア様的な役なので「こんなんありえねぇ~!!」と思いながら観てました。最初に現れた時は「勤務中に何やってんだよ?喋りすぎ。ほ~ら困ってるだろ!」と突っ込んでしまったけど。ラストもオーランド・ブルームはキルスティンにしてやられたって感じかな。相変わらずラストの音楽の選曲だけは良かったです。 |
2.雰囲気などは大好きです。 ていうか一番良かったのはアメリカの田舎の景色。行ってみたいととても思いました。 話もとっても好きだし、車の中で泣くドリューが泣くシーンはすごく感情移入します。 CMで「父親と息子」の話なのかと思い込みましたが、その部分は本当に少なく、 かといってクレアとのラブストーリーでも無く、中途半端になってしまったのが残念です。最後はやっぱり愛だねっていう終わり方がイヤだった。そしてキルスティン演じるクレア・・・最初は好きだったけどどんどん嫌いになっていった。ていうか自分の寝顔の写真を貼って地図を作る彼女にひきました。 【あさ】さん [映画館(字幕)] 7点(2006-05-06 23:47:27) |
1.薄っぺらな人物像、ストーリーの芯もいまいちバラバラ、火事を起こして笑っていられるか?ラストなんか子供騙し?等々と思いながらも楽しく観られてしまったのは、私の精神状態がリラックスしていたから&ここ最近つまらない暗い映画ばかり観ていたからかも知れません。それにアメリカンポップス好きなので音楽の多用は却ってイージーリスニング的に気分良かったしな。たまにこういう軽い映画も良いかも。わざとらしいお涙頂戴映画よりずっと気持ちが良かったな。 【じふぶき】さん [映画館(字幕)] 7点(2005-11-29 09:22:49) |