6.《ネタバレ》 戦時中の設定なのに、悲惨さを前面に出さず、ほんわかとした雰囲気。
捕虜になった息子を取り戻すために、交換要因として捕まえた敵国の女。
ところが、いざ交換というときには男と女は愛し合うようになっていた。
息子が帰ってきても愛する女を手放すことになるという設定がよくできている。
息子との再会と女との別れが同時に訪れるシーンは見もの。
絶望して自殺しようとした男が、線路に立ち止まったロバに助けられるのがオシャレ。
何度か登場していた自殺志願のロバが、ラストに効いてくるとは。
序盤は退屈だが、中盤から終盤にかけて惹きつけられる。
ユーモアにあふれ、一風変わったオシャレなラブコメディ。
ハリウッド映画とはまた違った情緒がある。