14.《ネタバレ》 見はじめの段階では人情モノのストーリーを予感させますが、極めてゆるやかで自然というか、何も起こりません。ただ、なんとなくなじんでいくだけの荻上節。登場人物たちの数々の謎は、そんなものどうでもいいじゃないか、と最後まで明らかになりません。そんなこと気にならず、いい映画だったなぁ、と思える人程きっとタソガレ上手なんでしょう。タソガレ上手な人程楽しめる映画でもあり、タソガレのためのガイドライン映画でもある。もたいまさこの百万ドルの笑顔が堪能できます。 【すべから】さん [DVD(邦画)] 7点(2008-03-27 11:37:13) (良:1票) |
13.投稿前に調べたところ、本作の舞台は (鹿児島の) 与論島。恥ずかしながら、私は東京ディズニーランドが東京と思うがごとく、ここは日本の南の島だから「沖縄」と思い込んで観ていました・・。そういう、見た目や印象で人やモノを判断してはいけない、という映画です。(嘘) 「かもめ」と同じく、登場人物たちの素性は一切明かされません。しかし、こういう「ダーツの旅」的な現実逃避系映画は、目的や「履歴書」の全く見えない人たちの方が面白いかも。 色々と暗示的な映画で、めがね、メルシー体操、、それぞれ日本人の個性と勤勉さ、規律と協調性を象徴しているように思いますが、それをどう解釈するかは、視聴者それぞれの心に委ねているような気がします。 例えば、実際には生死の境を彷徨っているタエコさんが、夢枕に立ったサクラさんに「こっちにはまだ来るな」と突き返された、そして「めがね」を落として目が覚めた (息を吹き返した) 、、いわゆる、これは全てタエコさんの夢だったという「夢オチ」的な考え方もアリかも知れません。 全体的に、風景と食、それと時間の流れ方 (使い方) はとても好きでした。 あと、小林聡美さんと薬師丸ひろ子さんの共演、なんだかとても貴重な瞬間を目撃してしまった気がします。やり取りは実にアホらしかったですが (笑) 【タケノコ】さん [インターネット(邦画)] 7点(2021-08-31 22:28:04) |
12.普段、都会の喧騒で、時間にしばられて生きる人には、【癒し】の映画でしょう。 実際、こんな青い海を見ながら、かき氷を食べられるなんて、最高の贅沢ではないでしょうか。 【メルシー体操】は、実際に真似してみてしまいました(笑)。 【G&G】さん [DVD(邦画)] 7点(2016-03-07 10:00:01) |
11.《ネタバレ》 今まで見た荻上監督作品では、『かもめ食堂』よりは上で『トイレット』よりは下。とりあえず特に何も起こらないのに、こちらを画面に引きつける手腕はおみごとだと思います。しかし、序盤のタエコさんは何のためにハマダに行ったのか、なぜあんなにイライラしてうろたえているのか、そのあたりがよくわかりません。そのあたりが弱かったかな。しかし本当に何もないのではなく、トランクを現実世界の象徴として扱うあたり、常套手段ではありますが効果的だったと思います。帰るときにめがねが飛ぶのは、再び来るということの伏線か、あるいはめがねをかけていては見えていなかったものが見えたということか、さて……。あと、薬師丸ひろ子の役が「めがねの友達」ていうのが面白い。あのホテルでやっていることは、方向性は真逆ですが根本的にはハマダとたいして変わらない。だから友達。あっちの方もちょっと楽しそうかなぁと思ったりもします。 ぶっちゃけ現実逃避映画、ハマダは実際の世界とは違う、ほとんど異世界として描かれているわけですが、2時間足らずの間異世界に遊ぶのも、悪くはないでしょう。それもまた、映画の効用ということで。 【アングロファイル】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2013-05-26 10:47:45) |
【おおるいこるい】さん [DVD(邦画)] 7点(2012-06-30 08:35:32) |
【アフロ】さん [DVD(邦画)] 7点(2011-09-03 03:31:48) |
8.この映画が好きと言える今の自分は、割と精神的に健全なんじゃないかと思った。イライラしてる時にこういう作品を見たら癒されるかというと多分逆で、余計イライラするはず。観るだけで自分の潜在ストレス値を測れる映画。そもそも「ほっこり」等の語感に違和感がある人にはダメだろうし、映画になんらかのカタルシスを求めている人には退屈すぎるかも知れないが・・・。さくらさんの氷小豆うまそうだったなぁ。 【lady wolf】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2010-02-19 14:46:40) |
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7.《ネタバレ》 誰にでも薦められる映画ではないと思いますが、私は好きです。何だかよく分からない人物達が最後までよくわからないのも結構いいかと思います。 【海牛大夫】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2009-03-26 21:18:48) |
6.かもめが秀作だっただけに、めがねは敬遠してました。しかし、今日は寒かったので、なんとなく借りて見たらやっぱり良かった。かもめ以上になんにもなく、ただ黄昏るだけだが、不思議と時間は気にならない。ただゆったりとした時間が流れてゆくだけ。ところどころで差込まれる風景は時間が止まっているかのようさえ感じました。南国の美しいロケーションにおいしいごはんと、なんとも心地のよい作品ですが、見ているこっちも、つい黄昏てしまうのが難点です。それもいいんですけどね。でも誰も海に入らなかったなあ。 【カリプソ】さん [DVD(邦画)] 7点(2008-11-10 01:25:10) |
【アスモデウス】さん [DVD(邦画)] 7点(2008-08-31 23:22:14) |
4.登場人物たちの説明を誰もしてくれませんから、背景がよくわかりません。唯一判るのがハルナだけ。その漠然さが溜まらなく、心地よい。私は『かもめ食堂』より好きです。 【さら】さん [DVD(邦画)] 7点(2008-06-09 11:56:06) |
3.《ネタバレ》 美しい風景に癒されました。自然に戻って行くのが良いです。めがねは疲れた現代人の象徴として扱われているんじゃないかと思いました。最後にめがねが飛んでいくシーンは大切な何かを取り戻したって感じでしょうか。私も訪れてみたいです。 【PINGU】さん [DVD(邦画)] 7点(2008-05-08 14:14:37) |
2.《ネタバレ》 相も変わらず、出る料理がいちいち美味そうだなコンチクショー!かもめ食堂を、さらにゆる~く作れるなんて、どんだけ力抜けてるんだよコンチクシょー!でもこれだけゆる~く作るには、相当計算しないとできないわけで、そのあたりはプロフェッショナルなんだよね。脱帽。映画館すいてたから、靴をぬいで半分ねっこころがりながら鑑賞してました。それくらいリラックスさせてくれる作品。環境ビデオとはまた違う、ニヤニヤしながら脱力できる作品です。 【ダブルエイチ】さん [映画館(字幕なし「原語」)] 7点(2008-02-17 18:29:26) |
1.残酷な映画でした。何しろ、私は映画館で映画を見る前には決して飲食しないで臨むのですが、朝から飲まず食わずの午後2時過ぎに、あれだけ美味しそうなものをばーくばく食べまくる映画を見せられちゃ・・・。さて、それはともかくやっぱり残酷な映画。だって、この映画の世界はとても安らぐ世界だけれども、ずっとそこに居たいと思うけれども、現実にはどこにも存在しない、し得ない世界。登場人物ひとりひとりがリアリティのカケラも持たずに存分にたそがれられて、だけどこちら側の人間はあんな風にたそがれる事は絶対に無理、って判ってるから、だから残酷。逆説的に、たそがれシステムに組み込まれてるだけなのでは?なんて意地悪な事を考えたりもしますが、ここは物流やら金銭すら見えて来ない世界ですから、心地良く組み込まれますわなぁ。映画館を出て、冷たい雨のハチ公前、人で溢れ停滞する流れの中で、顔面や首に傘をぶち当てられ、無理矢理突進してきたお姉さんに押されながら、これが現実、と苦笑するしかない私ではありました。 【あにやん🌈】さん [映画館(邦画)] 7点(2007-09-30 18:06:42) |