12.《ネタバレ》 「セブン」のようなタイプは生きているのが嫌になるという一瞬のめまいがある。
「クリムゾン・リバー」はちょっとセブンぽい設定じゃあないですか。
その割りに娯楽もありそうだから怖いけど面白そうで・・
怖さから言えば・・怖くはなかった(苦笑)見た人ならわかりますが・・
期待度も高かったのでしょう。でもそこそこは面白かったのです。
多分この作品が面白いか面白くないかに別れる線は、
内容がわかるかわからないかによると思うのです。
面白くないという人はわからないまま進み、
後半から登場人物にセリフで行動で説明されるから面白くない。
面白いという人は・・まあ私ですが(ほんと評判悪いんでびっくり)
とにかく客観的に観ましたよ。
誰にも共感できないという救いもあってか3人目の刑事として観ました。
そうするとラストのとってつけたようなオチも「はいはい間に合いましたねぇ」と、
許せてしまいます。画面が暗くなったところで終わったと思い「面白い!」とつぶやくと、
まだ続いてたんだなぁ・・でも「まあこっちでも許せるけどさっきのほうがいい」と。
ふたつの別々の事件が絡み合うことがキーワードなので、
単体に考えるとほんとに楽しいですよ。
しかもなかなかリアルでグロイ演出(死体とか)は見ごたえアリ。
墓荒らし事件と雪山惨殺死体・・宮殿(学園)のそばを流れる川・・
人体実験ものも続いたことで正直飽きてきた題材で、
またしても鍵十字ですよ。
なぜ鍵十字と十字架の学園が結びつくのか?
キーワードは十字とふたつの事件ですね。
鍵十字も十字架もふたつの線で出来ています。
ドイツという国もキリスト圏です。
未見の方は自分が第3の刑事になったつもりで推理していってくださいね。
説明は大いに不足で時間も100分くらいしかない忙しい映画です。
私も次観るときには忘れているかもしれません。
そのくらいややこしいのにしっかり観客を置いて内容は解明されます。
あと、日本語吹き替えで見たのは珍しいのですがこれがよかった。
字幕も表示して比べると、字幕が説明不足すぎてわかり辛い。
吹き替えで観た事もわかりやすく楽しめた大きな理由です。