ゴールデンスランバー(2009)のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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ゴールデンスランバー(2009)

[ゴールデンスランバー]
GOLDEN SLUMBER
2009年上映時間:139分
平均点:6.18 / 10(Review 121人) (点数分布表示)
公開開始日(2010-01-30)
ドラマサスペンスコメディ犯罪もの小説の映画化
新規登録(2009-12-01)【すぺるま】さん
タイトル情報更新(2022-08-28)【イニシャルK】さん
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監督中村義洋
キャスト堺雅人(男優)青柳雅春
竹内結子(女優)樋口晴子
吉岡秀隆(男優)森田森吾
劇団ひとり(男優)小野一夫
濱田岳(男優)キルオ
渋川清彦(男優)岩崎英二郎
柄本明(男優)保土ヶ谷康志
ベンガル(男優)轟静夫
大森南朋(男優)樋口伸幸
貫地谷しほり(女優)凛香
相武紗季(女優)井ノ原小梅
永島敏行(男優)小鳩沢
石丸謙二郎(男優)近藤守
伊東四朗(男優)青柳一平
香川照之(男優)佐々木一太郎
ソニン(女優)鶴田亜美
でんでん(男優)児島安雄
滝藤賢一(男優)青柳雅春(整形後)
鈴木福(男優)鶴田辰巳
松山愛里(女優)カナエ
汐見ゆかり(女優)病院スタッフ
坂田聡(男優)コメンテーター
安藤玉恵(女優)岩崎美千代
波岡一喜(男優)田中徹
上田耕一(男優)雑居ビルオーナー
芦川誠(男優)大串
木内みどり(女優)青柳照代
竜雷太(男優)宮城県警本部長
岩松了謎の整形外科医
中村義洋ニュース番組のナレーション
原作伊坂幸太郎「ゴールデンスランバー」(新潮社刊)
脚本中村義洋
鈴木謙一
林民夫
音楽斉藤和義
作詞ジョン・レノン「Golden Slumbers」
ポール・マッカートニー「Golden Slumbers」
斉藤和義「幸福な朝食 退屈な夕食」
作曲ジョン・レノン「Golden Slumbers」
ポール・マッカートニー「Golden Slumbers」
斉藤和義「幸福な朝食 退屈な夕食」
編曲斉藤和義「幸福な朝食 退屈な夕食」
主題歌斉藤和義「Golden Slumbers」/エンディングテーマ「幸福な朝食 退屈な夕食」
撮影小松高志
相馬大輔(Bカメラ)
製作宇田川寧
島谷能成
東宝(「ゴールデンスランバー」製作委員会)
博報堂DYメディアパートナーズ(「ゴールデンスランバー」製作委員会)
朝日新聞社(「ゴールデンスランバー」製作委員会)
ショウゲート(「ゴールデンスランバー」製作委員会)
プロデューサー宇田川寧
市川南〔製作〕(エグゼクティブプロデューサー)
山内章弘(協力プロデューサー)
制作東宝映画(制作協力)
配給東宝
美術磯見俊裕
編集阿部亙英
照明蒔苗友一郎
その他バンダイナムコゲームス(映像協力)
あらすじ
青柳雅春は大学時代の友人である森田に会いに行くが、それをきっかけに、総理大臣を殺した殺人犯として追われることになり・・・。
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
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12
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37.《ネタバレ》 あまり期待してなかったというか、予備知識がほとんどない状態で見たのだが、典型的な巻き込まれ型サスペンスで最初からテンポもよく、展開もスピーディーで伏線の張り方や回収の仕方もうまく娯楽映画としてなかなか面白かった。中村義洋監督はこの前見た「白ゆき姫殺人事件」でもそうだったのだが、本作でも真犯人は誰という方よりも、濡れ衣を着せられた主人公・青柳(堺雅人)がいかに逃げるかに重きを置いていて、(単に原作がそうなっているだけかも知れないが。)そこがけっこう面白いし、最後まで真犯人を明らかにしないのもこの手の作品だとずいぶん思い切った印象があり、コレにモヤモヤする人もいそうだが、本作については真意がそこではないので別に違和感は感じないし、これでいいと思う。それに見終わった後、結局犯人は誰だったんだろうと想像してみるのも楽しい。よく考えたら重いテーマなのだが、全体的に軽いつくりでリアリティもなく、漫画チックな感じがミスマッチな感じがするのだが、そんなに気にならなかった。後半部分はちょっとご都合主義的すぎたかなという気がしないでもないがギリギリ許容範囲というところで突っ込みながらもそれも含めて楽しんでいた。ファーストシーンがラストにというのはいかにも映画的で良いなあ。整形して別人として生きていかなければならなくなった青柳を思うと少し切ない気持ちになるんだけど。出演者に関しては堺雅人と竹内結子は去年「真田丸」でずっと見ていたので少し引きずってしまうかもと思っていたのだが、よぎることもなく見れたのでちょっと安心した。ほかの出演者たちも概ね好演しているが、中でも通り魔・キルオを演じる濱田岳が良い味を出していて印象に残る。「はじまりのみち」の便利屋役も良かったが、やはり最近の若手俳優の中ではわりと好きな役者だ。あと、青柳を追う刑事を香川照之が演じていて「鍵泥棒のメソッド」を思い出していたら、青柳の整形後の姿を演じていたのは滝藤賢一。「半沢直樹」は見ていないのだが、思わず少し見てみたいと思ってしまった。中村監督の映画を見るのはまだ2本目で、伊坂幸太郎原作の映画を見るのも本作が初めてだったのだが、このコンビの映画は何本かあるようなので、この中村、伊坂コンビのほかの映画も見たいと思う。
イニシャルKさん [DVD(邦画)] 7点(2017-05-03 00:49:59)(良:2票)
36.《ネタバレ》 原作は「このミステリーが凄い!2009年度版」で1位という作品の映画化。
他にも本屋大賞、山本周五郎賞といったタイトルも。
個人的な観念をいえば、犯人の出てこないミステリーはミステリーと認めない。
だから、俺はゴールデンスランバーはミステリーとは認めない。
そういった意味で言わせてもらえば「このミステリーが凄い!」に加わった審査員の目は節穴と断言する。
だが、一方でこの作品は犯人が明らかにされていなくても面白い。
台詞回し一つとっても、エンディングで一つ一つ伏線を回収していくのも面白い。
ちょっとわざとらしい気もするけど、面白かったのは事実。
頭の良い読者(視聴者)の方なら、犯人は明言しなくたってわかるでしょ?
まるで、そう言いたいか、いや、むしろこのスタンスなのが鼻につく。
なぜなら俺は頭が悪いので、今回ほどわざとらしく演出してくれれば、まだついていけるが、この手の手法が流行りだしたら大半のミステリー作品には今後ついていけなくなってしまう。
伊藤四朗演じるお父さんが、インタビューで「息子はやっていない」と堂々たるインタビューを受けるシーンが一番泣きそうだった。
痴漢は死ね。
結局、この作品が書きたかったのは謎解きでも、主人公の苦悩でもなく、
知り合いに犯罪者(容疑者)が出た場合、周りの人間がどんだけ信じてあげられるかってところなのかな。だとしたら、とても良い本だ。
痴漢は死ね。
ちょっとした悪戯心で痴漢されてないのに、痴漢にしたてようとする女はもっと死ね。
そんなことを思いながら男たちは今日も万歳しながら電車に乗るんだろうな。
バニーボーイさん [地上波(邦画)] 7点(2011-10-09 13:44:25)(良:2票)
35.《ネタバレ》 「オレに残された最後の武器は、人を信じることだ」っていうセリフが、違和感なく聞けたのだから、いい作品でしょう。堺雅人氏は、不思議な俳優さんです。あの困ってるのか、笑ってるのか、泣いているのか分からない顔を見るたび、なんか勇気づけられます。あと、伊東四朗氏もいいですね。TVタレントの方が映画に出ると、瞬間、物語から意識がずれてしまう傾向(バラエティ番組での彼らの立ち位置などに思いをはせてしまう)がワタシにはあるのですが、伊東氏にはそれがない。いつも映画の中に溶け込んでいます。取材レポーターに、「おまえ、名を名乗れ!」ってシーンは良かった。かっこいい。
なたねさん [DVD(邦画)] 7点(2010-10-30 07:37:50)(良:2票)
34.《ネタバレ》 原作未読。原作は面白いと聞いており、ストーリーは面白いと言わざるを得ない。特徴のあるキャラクターが多数おり、それぞれが活きたキャラクターとなっている点も評価したい。しかし、本作中にあるような「たいへんよくできました」という評価はしにくく、「よくがんばりました」というところか。
冒頭の首相暗殺及び警官の突然発砲からグイグイストーリーに引き込まされるが、肝心の終盤に従い、だんだんと失速していったような気がする。いつ捕まってもおかしくない、いつ殺されてもおかしくないという緊張感や、這いつくばっても逃げてやるという気迫、真相はいったい何なんだというような不気味さが若干薄れており、少々ヌルい空気感も漂っていたところがマイナスというところか(監督のテイストなのでこの点を評価する者もいるとは思うが)。
やや現実離れした部分に関しては許容できるレベル。本作のリアリティと非リアリティのバランスはそれほど問題なく感じられるのではないか。訳の分からないキャラクターの登場や訳の分からない展開になっても、クエスチョンマークが付くようなことにはならず、あれはあれで比較的良い味付けになったと思われる。
ただ、本作にとって必要不可欠な“大学時代の回想シーン”だが、そのウエイトがやや重すぎたかもしれない。もちろん、青柳の一人のチカラで逃げ切れるわけではなくて、3人の助けや彼を“信頼”してくれた者たちのおかげである。“花火”“壊れかけのクルマ”“大外刈り”といった青春時代の思い出によって彼は救われる結果になり、それらを有効に描くためには“大学時代の回想シーン”をじっくり描き込む必要があるという流れは分かる。
時間を掛けて、“大学時代の回想シーン”を一生懸命に描いているが、結局のところ現代版に対する“伏線”に用いられているだけのような気がしてならない。
そのようなことをぐだぐだと描くよりも、4人が繋いで渡したビートルズの“ゴールデンスランバー”が入ったIpodというキーアイテムが彼の命を救ったということをもっと印象的に描いた方がよかったような気がする。
ビートルズの“ゴールデンスランバー”という曲が4人にとっての“絆”のような存在ならば、その“絆”が深く響くように端的な仕上がりにした方がよいか。
“友情”を描いておきながら、“友情”がガチッと描かれた仕上がりにできていないところがもったいない。
六本木ソルジャーさん [映画館(邦画)] 7点(2010-01-31 20:57:04)(良:2票)
33.原作との違いや後半の都合のいい流れなど突っ込みどころは多々あるが、これはこれで大変おもしろかった。冒頭のシーンが最後になってなるほどとわかるのが何と言っても良い。永島敏行がいきなり銃をぶっ放したのにはびっくり、日本じゃないのかと疑ったけど。
ESPERANZAさん [DVD(邦画)] 7点(2017-04-16 11:28:13)(良:1票)
32.《ネタバレ》 いわゆる巻き込まれ型サスペンス映画で面白くなかった事がない。というぐらいこのジャンルにはずれは少ないですね。
その理由を考えるに、まず主人公が無実だということを観客だけが知っている点だろう。窮地に立たされる主人公をどうしたって応援したくなるものだ。
この映画でも主人公は例によって無実の罪を着せられ、冒頭から逃げまくることになる。その過程はスピーディーであり、テンポよく進むので全く飽きさせる事はないだろう。しかし、残念なのは終盤に進むにつれ、段々粗が見えてくる所だ。何故あんなに都合良く主人公を助ける人物が続出するのか。いつの間に花火を用意したのか。目立ちすぎる車。警察間抜けすぎじゃない?などなど、あげればキリがないが、この手の映画の肝は如何に主人公に感情移入させるかだと思うので、その点においては成功してるんじゃないだろうか。堺雅人の演技が素晴らしく、最後まで目が離せなかった。

最後に、管理人さんの真似して私も伏線を一つ。

・犯人のニュースの後に流れるVTRで白と黒のツートンカラーの猿。小猿は”白い”→犯人はシロ

という事かなと思ったんですけどどうでしょう。違ってたら御免なさい(^_^;)
ヴレアさん [DVD(邦画)] 7点(2013-11-21 17:45:07)(良:1票)
31.がっつりネタバレします。

半沢直樹を見た後に、堺雅人の映画を見たくなったので
この映画を見ました。

なので、ラストらへんの配役に凄いびっくりしました(笑)

全体的にですが伏線を上手く回収してたように思えます。

犯人は明らかになってないですけど、
動機から考えると、副首相あたりが怪しかったですけどどうなんですかね。

この映画は犯人を探すのではなく
どのように逃走するか。って所を重きを置いて見ると
面白かったです。

ラストらへんで、世話になった人たちに
存在をその人しか分からない方法で伝えるあたりはぐっときました。
※劇団ひとりは忘れられてましたが

ロックの人も最初嵌めた人かと思いましたが
結果いい人だったんですね。

で、見終わった時に、最後殺された偽物の青柳は誰なんだろう。って思いましたけど
監視カメラに写ってた、本当の偽物で
事件を解決する為にって考えるとすっきりしました。

多分、吉岡秀隆みたく債務者なんでしょうね。(多分相武紗季も)

全体的に役者陣ががんばっていたと思いますが
中でもキルオ役の彼が好きです(金八先生でも良いなって思ってました)

なお、エンディング後、主人公が生きていく為には
誰かの代わりになるような事が必要になると思いますが(ひょっとして偽主人公なんだろうか)
その辺りの疑問点はおそらく原作で解決するのかと思うので
原作を読みたいなぁ。って思う映画でした。

※あと、キルオがパトカーに突っ込んだ経緯とか

↓伏線まとめました
・ラジコンヘリ→部屋にも沢山のラジコンヘリ(候補が他にもいた?)
・劇団ひとりからの電話の雑音→盗聴
・相武紗季に声をかけられたネカフェ→キルオに会う
・主人公の鈍感具合→吉岡くんとの会話の真意に気づくまで→キルオが通り魔に気づくまで
・冒頭で効いていたi-Pod→劇団ひとりが竹内優子に→守ってくれる
・バス停で偶然あった男女→携帯の位置偽装に協力
・轟屋→ラストらへんのトラック
・子供の「帰ってこなくて良い」→ピーマン→キューリ
・白衣のキルオ→撃たれていたのを隠すため
・電話で劇団ひとりが「先輩」→昔を思い出した時の車の中での説明(意味があるときだけ付ける)
・カローラのCM→オートバックス
・逆探知する為に30秒待つようにの指示→後半助けてくれる警察官のアドバイス
・やったのかどうか→吉岡くん→劇団ひとり→ロックの人→ゲーム→整形
・昔思い出せなかった猿の名前→テレビのニュース
・ボタンを押すときに親指を立てて押す→最初とラストシーン
・親子の家で服借りる→ラストシーン
・最初のシーンで子供が母に一瞬はんこを押す仕草→ラストシーン
・学生時代にカローラがバッテリ切れで動かないー→竹内結子が交換
・冒頭の睡眠薬(はめる為)→キルオの睡眠薬(休ませる為)
・花火に気を取られてキスを見れなかった→逃げる所
・東京に行った花火屋の息子→後を継ぐ
・ニセのマンホール→ビビる息子
・麻酔銃→実際は実弾
・痴漢は死ね→ラストシーン
・昔助けたアイドル→逃げた後
・手術前と全然似てない整形(キルオ・アイドル)→主人公本人
・よくできましたのマークと、大変よくできましたのマーク→マンホールとラストシーン
・今度あったらキャバ嬢との浮気を告げ口する→ラストシーン
・監視カメラに写っていた偽物→最後殺される
・大外刈→アイドルを助ける→主人公たちが現代でも使用
・冒頭の通り魔が「びっくりした?」と言う→ネカフェ→自分が死ぬときに「びっくりした」
・主人公の整形前と整形後→半沢直樹

シネマレビュー管理人さん [DVD(邦画)] 7点(2013-11-18 01:25:13)(良:1票)
30.《ネタバレ》  サスペンス、コメディー、青春の要素をテンポよく明るく描き、時にはクスリ、ホロリとさせ、途中だれることなく一気に引きこまれた。
 カミさんが途中居眠りせずに最後まで見たというのは、ピクサーのアニメ以来で、画期的なこと。

 時間を前後させていろんな人間関係の糸を解きほどいていく手法は「アヒルと鴨のコインロッカー」同様、リアルと誇張をバランスよく配して緊張を切ることなく笑いを織り込む手法も「チーム・バチスタの栄光」と同様に、非常にうまくまとまっており、監督のウマさが光っている。ツッコミを入れたくなるようなご都合主義も、誇張が過ぎたありえないシチュエーションも、ハラハラドキドキとクスリ、ホロリの絶妙のタイミングの繰り返しで気にならない。

 ただし、最後の結末のシーン、堺雅人の演じる主人公に完全に感情移入して感動した後なので、リアルに役者まで変えてしまよりも、若干のメイク程度で堺雅人が演じたほうが、見る側が堺雅人と完全に判っても誇張した演出として許せるし、感動がさらに大きくなったかも。
nobo7さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2011-01-15 23:56:00)(良:1票)
29.《ネタバレ》 原作既読。まずは、それぞれのキャラクターが持つ味わいを壊していなかったのが最も嬉しい部分だ。端折られたエピソードもあれば、突っ込みが少ないと思える部分も勿論あるが、それと同等に映画なりの工夫もしっかり出来ている。ビートルズの「アビイロード」B面(この言い方、LP世代ですね)の後半のメドレーは個人的にも深い思い入れがある楽曲なだけに、「ゴールデンスランバー」をBGMに花火がスクリーン一杯に拡がるシーンには痺れた。小説では味わえない動感の演出だろう。このメドレーを繋いだポール・マッカートニーの想いを、大学時代のサークル仲間の友情と連帯感へ対照させる構成は原作が持つテーマだが、心象描写が希薄になる部分をiPodのリレーで補った映画なりのアレンジには感心した。また、重要な役を演ずる脇役たち、特にキルオと小鳩沢(永島敏行)のキャスティングはナイスだったと思う。すべての原作ものがこれくらい観せてくれれば、原作を先に読みたいタイプとしてはストレスが溜まらずに済む。↓【まりん】さんの意見はもっともだと思います。自分には、原作を壊さない映画のお手本のような印象ですが、それは映画の突っ込みどころを記憶にある原作が補完してくれるからですね。原作を読んだ人が最も楽しめるように作ってあったと云う事かもしれません。ちょっと脱線するが、伊坂作品は確かに面白いけれど、矢継ぎ早に映画化しすぎじゃないかい。いや、映画化自体は悪くないんだが、せめて文庫が出るまで待ってくれ。財布が苦しい。もうひとつ、伊坂作品はストーリーの構成も面白いけれど、独特の言葉の連ね方にこそ個性が伺えると思っている。映画が面白いと思った方には、原作も読んで欲しい。文庫で。
アンドレ・タカシさん [映画館(邦画)] 7点(2010-02-15 03:01:44)(良:1票)
28.《ネタバレ》 原作は読まず、事前にストーリーに関する情報も一切入れずに観賞。
斉藤和義の唄う「ゴールデンスランバー」で始まり、息つく間もなく、主人公が理不尽にも首相暗殺犯に仕立て上げられる前半には「これは!」と思うほど引き込まれたが、連続通り魔キルオの登場から徐々にテンションダウン。
原作の小説ではどうかは判らないが、やはりキルオという登場人物が残念。(役者の演技は面白かったが・・・。)そのあたりから立て続けに、銃をぶっ放す刑事や整形云々のストーリー展開、謎の入院患者や花火師の理由不明快な協力態勢、中途半端なテレビ局の介入、映画中の当初のキャラクターから正反対の積極的行動に出る元恋人など、残念でやたらマンガ的な展開に至ってしまい、失速。
最後に映画のオープニング場面に戻り、中盤以降のマイナスを一気に挽回してくれるような、腑に落ちる場面で救ってくれるのかと期待したが、力及ばず。
でも竹内結子のかわいさと前半の面白さ、そしてエンディングの歌に敬意を表してこの点です。
勝五郎さん [試写会(邦画)] 7点(2010-01-21 00:22:36)(良:1票)
27.最初の方は緊迫感があってよかったんだけど、途中から話がうまくいきすぎてつまらなくなってきた。

2回目鑑賞
楽しめました!
話の展開が痛快ですね!
各役者の演技も素晴らしいです。
ホットチョコレートさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2015-02-16 21:36:47)
26.伊坂幸太郎の魅力は、硬質な文体で緻密に物語世界を織ってゆく巧さだと思っています。織り糸には伏線あり、洒脱な小物あり。で、出来上がったタペストリーの見事なこと。そしてこの映画は、原作を贔屓にしがちな観客の鑑賞眼に耐えうる出来栄えです。というか、むしろ伊坂作品を知る者の方がすとん、と納得できるのかな。主人公が超人的な活躍と運に助けられて、クライマックスで遂に黒幕と対決!という展開は伊坂作品ではありませんから。
なにしろキャスティングが完璧ですな。メインの人物から定年間近警官に至るまで、全てのキャラが原作イメージどおり。こんなに違和感を感じない映画化も珍しい。
テレビ中継が遮られた時の、絶体絶命の迫り来るような緊張感は、香川の冷え冷えとした顔のアップも効果抜群で、まさに映画の力によるものでありましょう。
脚本は時間の制約がある中での立派な仕事だと思うけど、色々と疑問を抱く原作未読の方にはぜひ一読をお勧めします。映像が頭の中で立ち上がり、青柳が、カズが、晴子が、キルオが、より活き活きと物語の画を補完してくれるでしょうから。
tottokoさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2014-09-06 00:11:51)
25.《ネタバレ》 犯罪も絡めて、トリッキーな構造で話を創る伊坂幸太郎の映画。今回も二転三転する展開で、最後は思わずニヤリ。映画の本来の面白さを創り続ける作家は貴重だよね。CGに疲れた人にはピッタシの娯楽痛快活劇!
トントさん [DVD(字幕)] 7点(2013-12-22 22:02:39)
24.《ネタバレ》 ◇おいおい、そんな撃たないだろ、普通。と最初は気になったところも、だんだん気にならなくなってくる。◇「かけがえのない時間(思い出)の共有」が人と人を結びつけたり、「心の力」になるということがテーマなのかな。とあとからジワリと来た。◇犯人が気になるので、原作を読んでみようっと。
ミルアシさん [DVD(邦画)] 7点(2013-04-15 00:30:10)
23.《ネタバレ》 中途半端に風刺で中途半端に娯楽であった。が、しかし、引き込まれた。見る人を離さないあたりな映画として面白い証拠であると思う。
lalalaさん [DVD(邦画)] 7点(2012-07-16 22:06:15)
22.なかなか面白かった。伊東さんの息子を信じる正々堂々とした会見に感動。ラストはある意味勝った様で負けた様な感じで謎も解けてない部分も有りでしたが、こんな終わりも有りです。
movie海馬さん [地上波(邦画)] 7点(2012-07-01 23:28:47)
21.《ネタバレ》 主人公青柳を演じた堺雅人が良かったです。人が良すぎて相手を疑わない性格の為、首相暗殺の犯人に仕立て上げられる罠という罠に、見事に引っかかっていって可哀相だけど、ちょっと笑えました。青柳の家族、親友、知人達の助ける様が熱く、特に父親のTVカメラに向かって息子に放った言葉に泣きそうになりました。余韻が残る終わり方も良かったです。
nyarameroさん [DVD(邦画)] 7点(2012-05-07 10:25:42)
20.不満を挙げるとするなら、最後まで明かされることのない謎が多いことですかね。でも、人と人とのつながりがとてもよかった。面と向かった絆、面と向かうことはないけどどこかで支える絆、うまくつながっていたと思います。小説読んでみようと思います。
カナブンさん [DVD(邦画)] 7点(2012-02-26 21:42:52)
19.《ネタバレ》 原作既読。「首相暗殺の犯人に仕立て上げられた男」という古今東西の巻き込まれ型エンターテインメントの典型のような設定なのに、その「真相究明」やら「主人公の逆襲」みたいなところを完全に無視して、ひたすら「逃げる」原作を、きわめて忠実に映像化してます。個人的には、この原作も映画も、サスペンス・アクションというよりも、ロードムービーなんだと思う。そこが原作の味なので、下手なCGで娯楽アクションに改悪されなくてよかった。というか、爆破シーンやラストの花火のお粗末な映像技術を見る限り、そうしてたら悲惨な映画になってただろう。とはいえ、あの宣伝の仕方じゃ壮快なエンタメを期待するなというのも無理な話だし、人間ドラマとして見れば細かい描写よりも「いい話」的な伏線回収のほうに熱心な感じなのもマイナス(これも原作者の悪い癖だと思いますが)。要するに、原作のよいところもイマイチなところも、きちんと映像化した作品ということでしょうか。原作ファンには安心の出来だと思います。
ころりさんさん [地上波(邦画)] 7点(2011-10-03 06:36:14)
18.なかなか面白かったです。緊迫感あり、笑いありで時間が短く感じました。盛りだくさんにし過ぎて消化不良なところや少し無理があるなと感じるところもありましたが、全体的には良くできてると思います。エンディングはちょっと切ない感じで物足りなさもあります。痛快に終わらせてくれたらもう1点プラスしたのになあ。
ぽじっこさん [ビデオ(邦画)] 7点(2011-10-01 23:45:04)
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【点数情報】

Review人数 121人
平均点数 6.18点
000.00%
100.00%
221.65%
3108.26%
464.96%
52016.53%
62319.01%
73730.58%
81613.22%
954.13%
1021.65%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 4.66点 Review9人
2 ストーリー評価 5.92点 Review14人
3 鑑賞後の後味 5.69点 Review13人
4 音楽評価 6.33点 Review12人
5 感泣評価 5.00点 Review11人
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