10.ストーリーにはなんの捻りもないし、取り立てて褒めるようなものすごい演出があるわけじゃない。 ないんだけど、もう少し幼かった頃は「世界を変えられる」とさえ信じてた夢が、現実には雲を掴むような話であることを知り、自分の着地点をそろそろ決めなくてはならない年頃の彼らの姿が、優しい視点で丁寧に描かれている。 ものすごく大人な私だけれど、それでもこれを観て胸苦しくなる気持が自分の心の奥の底の底の方にまだ残っていたということが何よりの収穫。 【poppo】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2011-08-09 11:13:27) (良:1票) |
9.《ネタバレ》 『ただ、君を愛してる』『少年メリケンサック』に続く、宮崎あおい鑑賞映画としてはもう完璧な出来。自分も種田になってあおいちゃんとイチャイチャして~!と妄想爆発です。それはともかく、種田が命を懸けて守ろうとした「あるもの」は、大人になるにつれ磨り減ってしまうものなんだよね。それが大人になるということなのか。大人になりたくなければ死ぬしかないのか。自分はもう33歳なのだが、これまでに知り合いが2人自殺した。彼らも大人になりたくなかったのかな、なんて少々勝手なことを思ってしまう。あおいちゃんの歌は声量も足りなくて下手くそだけど、生き残ってしまった者はただただ生きることしかできないのだ。下手くそでも生きてさえいればそれでいい。 【フライボーイ】さん [映画館(邦画)] 7点(2010-08-30 07:52:07) (良:1票) |
8.《ネタバレ》 バンドや曲にリアリティがある。 個人的にはベースの役者 (サンボマスター) の演技に好感が持てた。 宮崎あおいは2ヶ月間ド素人の状態から猛練習してギターを弾けるようにしたということで、 実際に右手のストロークは素人とは思えないほど、いや、かえっていい味を出してるほどだった。 テーマ曲をアジカンが作ったのは、最高の采配だった。その時点ではそれしかないだろうという抜擢だったと思う。 言うまでもなく、曲も漫画に合うものだったし、その歌をうたう役者陣もハマってた。 それら以外はいささか物足りなかった…。が、メタなサブカルが好きな人にはおすすめしたい。 【よこやまゆうき】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2014-11-21 12:38:19) |
7.期待していませんでしたが結構面白い映画でした。 【ProPace】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2014-08-24 15:43:35) |
6.漫画を映画化したものは数あれど、ここまで原作に忠実に映画化されたのは史上例をみないのではないだろか。ほぼ99.9%原作と一緒。セリフも大体そのままだし、じゃがいもが妖怪みたいになってるというくだりや、カエルマスコットに手紙を入れようとする老人、花村ひとみwithインソムニアといった細かいネタもちゃんと盛り込みつつ「ウォンビンウォンビンウォンビンビン俺のち○ぽこまじウォンビン!」というどうでもいいくだらない歌までちゃんと再現しているとは恐れ入った。まるで脚本が存在してなくてコミックを台本代わりに撮っていたんじゃないのかとさえ思った。唯一不満点を挙げるとするなら、種田が美男子すぎることくらいだろうか。 これだけ完璧に映画化したのであれば思わず満点をあげたくなるものだが、何故だろうそんなに面白いとは思えなかった。ラストのライブシーンの宮崎あおいの唄が酷かったからだろうか、いやそれだけではない。原作の持つ独特の空気感というか心に訴えかけてくるようなメッセージ性が伝わってこなかったのだ。例えば、芽衣子が種田の代わりに自分がギターとボーカルをやってやろうと決意する場面。映画ではそこまで熱意が伝わって来なくてなんか唐突な印象だった。それから芽衣子はもっとコミカルな面もあるんだけど、映画ではひたすら可愛いくて美化されすぎな気が…。原作ファンとしてそこまで望むのは欲張りすぎでしょうか。 【ヴレア】さん [DVD(邦画)] 7点(2013-11-11 23:24:12) |
|
5.これが「絶望の国の幸福な若者たち」というやつか?昔の自分と今の自分をオーバーラップさせながら見た。「本当にそれでいいの?」という問いはいくつになってもあるものだし、中年以降の方が切実だったりもする。が、「絶望の国の不幸な中年たち」ではシャレにならんけど。 |
4.《ネタバレ》 学生時代を卒業し、社会に入って不安や不満を抱えながら過ごしていく20代。その描き方がリアルできっと誰もが共感する部分があると思います。しかしこの映画の肝はなんといっても宮崎あおい!演技もさることながら、顔の表情や、感情に合わせた声のトーンの浮き沈みも見事で、練習した努力が伺えるギターや歌声は素人っぽさが残っていますが、それが逆にストーリーにマッチしていて良かったと思います。種田を演じた高良健吾も役柄にはまっていて、「蛇にピアス」の時と同一人物とは全然思えないです(笑) 【nyaramero】さん [DVD(邦画)] 7点(2012-05-07 10:28:20) |
3.作品全体の着地点の見えないぬるい雰囲気が、まるで登場人物たちを投影してるかのようでリアルだった。 おっぱいが大きいだけでボーカルデビューしようというグラドルに対する宮崎あおいの反骨心のようなものが感じられて良かった。 そりゃブラウン管を割りたくもなるさ。 女優ならボーカルやる為にはギターの練習だってするし、頭でちんこも隠すんだ。 そういった悲痛な叫びが歌声に込められてたのかどうかは知らないけど、終盤はちょっと泣きそうになりました。 脇からちょっかい出されてもドロ沼の恋愛劇に陥らず、爽やかに収束する生温さも好きです。 【もとや】さん [DVD(邦画)] 7点(2011-04-18 13:38:06) |
2.《ネタバレ》 ベタベタな青春映画。そんなベタベタな作品が好きだから、簡単に感動してしまった。こう言う作品が好きだから仕方がない。それに、不幸があっても全体的に重い雰囲気にしていないのが見やすかった。原作は知らないが、この作品は宮崎あおいを主役に持ってきたところが大正解だったのではないだろうか。可愛いし、それに、最後に一生懸命歌っている姿にグッときて気持ちが伝わってきた。この作品の登場人物達は大人になりきれずに、人生について迷いを感じていた。自分自身も彼らに近い一面があるだけに、共感できる部分があり、いろいろと人生について考えながら見ていた。 【スワローマン】さん [DVD(邦画)] 7点(2011-03-21 23:07:21) |
1.《ネタバレ》 完成度の高い原作の世界を壊さず、見事なキャスティングで映画化していると思う。特に加藤とビリーがピッタシだった。ラスト、原作のように橋を渡りながら「久々に俺の超絶ベースが火を吹くよ?」「だったら俺の鬼ドラムが嵐を呼ぶぜ!?」という愛すべき脇役二人のセリフを楽しみにしてたから、ちょっと残念。この映画はこの映画で「映画ソラニン」のラストになっていた。原作未読の方は是非、原作も読んでください。自分は何度、読んだか分からない!!(くらい良い!) 【トント】さん [DVD(邦画)] 7点(2010-12-10 00:01:06) |