1.《ネタバレ》 小説家が語るフィクションの中で老人がフィクションを語る…という面白い構成でした。
全体の雰囲気が良かったですし、個人的には掘り出し物を見つけたという思いです。
テーマがテーマなだけに深入りしてドロドロになるストーリーかと思いきやそうではなく、けっこうコンパクトにスッキリ話がまとめられていた印象です。
結局、現在の主人公、若いころの主人公、そして老人と三者ともそれぞれ誠実なのだと思います。
それゆえに物語に入り込めましたし、それぞれの苦しみもビンビンと伝わってきました。
ラストが唐突に終わったため、エンドロールのときに色々想像を巡らすはめに・・・鑑賞後の余韻を楽しめる作品だと思います。