6.《ネタバレ》 原作好きだから、どれだけ酷くなってるか不安だったけど、思ったほど悪くなかったです。
かなり話やキャラクターを寄せ集めて一つにして2時間にまとめた、という印象ですが、破綻しない程度にはまとまっていました。
でも、前後編にするなら、もう少し丁寧に寄生された後の母親との戦いを描いて欲しかった。
Aに寄生されるなんて無理やり過ぎます。咄嗟に新一を救う母親の手の演出は良かったですが。
ミギーとの関係も、不気味な寄生生物と宿主の関係から、衝突を繰り返しながら徐々に友情のようなものも芽生えるという過程がすっ飛ばされて、最初からフレンドリーなのは違和感ありました。
役者は良かったです。
主演の染谷将太は上手ですね。特に母を亡くして慟哭するシーンはとても良かったです。
そして深津絵里が素晴らしかった。
見る前は、原作と一番イメージが違うと思っていましたが、知的で冷徹な田宮良子になってました。
後編は、このまま母性を重視して命の大切さを前面に出すような話にもっていきそうですね。
それだけじゃなくて、原作は己の存在意義を問いかける哲学的な話だと思っているので、後編どうやって収束するのか楽しみに4月を待ちたいと思います。