3.《ネタバレ》 1作目より好き。
『バンパイアでも人間でもどちらでも良いよ』と言いながら、やはりバンパイアになってほしいじじバンパイア。
子供を人間として育てたい母バンパイア。
どっちでもいいけど、自分はモンスターホテルで働きたい父バンパイア。
これ面白いのが人間の父バンパイアはモンスターホテルに残りたくて、母バンパイアは人間の世界への憧れもあって子供を人間社会で育てたい。普通逆を望みそうなもんですけど、平和でなによりです。
で、それをひっかきまわすのがじじバンパイア。
ここも前作とは人物相関図に変化がありまして、前作でさんざん人間のジョナサンを嫌っていた父バンパイアがジョナサンを頼っているのがなんとも微笑ましい。そして溺愛していたはずの娘の母バンパイア(メイヴィス)とはやや敵対気味。こーゆー変化が楽しいですね。
そしてメイヴィスとジョナサンの子供がなんとも愛らしい。これはキャラクター勝ちですね。
前作のメインキャラクターたちが引き続き登場してくれるのも嬉しい。
モンスターたちの世界に現代文明が入り込み始めているのも最高。スマホやフェイスブックを扱うゾンビ。
バンパイアの特訓場は、バンパイアのキャンプ場に。保険会社との契約の関係で安全第一の経営。
現代の子供たちをとりまく過保護すぎる社会をちょっと揶揄っちゃうような描写には、メッセージ性も感じられます。
フランケンは人間の人気者になっちゃってるし、狼男とマミーはすっかり隠居気味で『やれって言われてもずっとやってないからな~』ってとにかくゆるい。
最後は子供が覚醒してちょっとヒーローもののような盛りあがりさえ見せます。
まあ若干つめこみすぎてしまった感はありますが、サービス精神てんこもりの見せ場の多さで飽きの来ないエンターテイメントに仕上がっていると思われます。