1.《ネタバレ》 ネタの枯れてきたハリウッドが、過去の栄光にすがって作られた映画。そんな程度なモノかと、あまり期待しないで鑑賞しました。ところがこれが期待以上でびっくり!まずなによりもテンポがいい。さらにアクションのオンパレード。そのアクションも変化が多く、飽きることがない。ただテンポが早いせいで、個々のキャラと名前が一致しにくく、背景設定も取ってつけた感じになってしまっている。主人公自身にも魅力がなく、奥さんや息子との関係性もややピンボケ。ヒロインなんか数時間もしたら顔すら忘れちゃいそうです。
シリーズものを作っていくのって大変だと思う。特に1作目の残したインパクトが強ければ強いほど、後に作られる続編たちは比較され、吊るし上げられる。同じようなアプローチをすれば焼き回しと言われ、違った方向で攻めれば、こんなの○○じゃない!と非難される。なかなか納得のいくものを作るって難しいですよね。まぁそれでも成功しているシリーズものもあることはあるので、一概には言えませんが。
今回のこの「ザ・プレデター」は、新たなチャレンジをしています。強い奴と戦うこと。武装している大勢の奴らを狩ること。大まかにいうとプレデターとはそんな種族(異星人)ところがそんな中に変わったプレデターくんが登場。彼は自分らの種族が強くなりすぎて、戦いそのものが一方的になってしまうことに不満を抱く。そこで互角に渡り合える兵器をプレゼントしてしまおうと暗躍する。いろんな種のDNAを摂取して強くなるなんて俺は真っ平御免だぜ!へん!俺たちと互角、いや!それ以上に強い奴と戦いたいぜ!とまあ私の勝手な妄想ですが、半分位は当たってるんじゃないでしょうか。
とにかく私は今回のこの作品が挑んだ試みは好きです。ワクワクしちゃいます。続編が作られるかは定かではないですが、もし作られることになったら、どんなバトルが繰り広げられるのか、想像するだけでもうたまりません。細かなキャラ設定やメッセージやテーマなんて要りません。ただただ大暴れしてくれれば十分です。続編、期待してます!