2.《ネタバレ》 これは真に迫った物凄い作品だ。
日本軍の末端たる二等兵が、上官からの命令により人を殺し、その罪が問われて死刑に処せられる。
縦社会の日本軍内で、上官に逆らうことなどできようはずもない。
つまり、フランキー堺演ずる主人公は、死刑というものから逃れようもなかったわけだ。
何たる悲劇。
戦争の愚かさと残酷さを、深刻に考えさせられた。
だが、何分、後味が悪すぎる。
戦争の何たるかについて真剣に考えさせられるし、フランキー堺の名演もあって、素晴らしい作品だが、とにもかくにも後味が悪すぎる。
あー、辛い。