1.《ネタバレ》 いろいろ生理的に合わない表現、登場人物が多いが、それでも嫌いになり切れない何かを感じる作品だ。
なんといっても奈緒の存在感がすごい。
見た目もかわいいけど、それ以上にそこ知れない癒しを感じる。
世の中の楽しい部分よりも辛く悲しい部分に焦点を当てているが故に、個人的には好みとは言い難い内容ではあるが、だがしかしこの世は楽しいことよりも辛いことの方が多いということを鑑みると、この作品はそういった厳しい現実から目を逸らさずに、そこに横たわる厳然たる現実を描いた、極めてリアルな日本映画なんだと思う。
おとぎ話みたいな夢みたいな面白おかしい話じゃないけど、ご都合主義なんかじゃ決してない、世のリアルを描いた作品として評価したい。
だけど、楽しい気分にはならない。
楽しい気分になりたい人は見ない方がよいかも。
ただただ厳しい現実を目の当たりにするだけだから。