11.時代はまったく違いますが、大昔に見たTVドラマ「大草原の小さな家」と雰囲気がよく似ています。ただし同ドラマはリアル家族の奮闘物語でしたが、こちらは疑似家族。それでも血の繋がりを超えた結束が胸を打ちます。ダニー・グローバーとマルコヴィッチの味がいい。他の方も指摘しているとおり、エド・ハリスの存在感は微妙でしたが。 驚いたのはラスト。それまでのストーリーをぶち壊しかねない演出でした。何らかの宗教的な意図が込められているのかも知れませんが、無宗教の私には理解不能。まあ暖かい身持ちになれたので、これはこれでアリかなという気もしますが。 それにしても、サリー・フィールドっていい役者だったんですね。かつて見た「ER」の狂気の母親役の印象が強くて、そういう役ばかり演じているのかと思っていました。失礼しました。 【眉山】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2018-03-29 01:49:18) |
10.《ネタバレ》 余程ひねくれていない限り、ああふつうにいい話だ、と思うのではないでしょうか。女手ひとつで家を切り盛りしなければならなくなったエドナと周囲の人たちの人生ドラマですが、これがキレイすぎず、クサくも無くシンプルな描き方で好感が持てました。 画が明るくて清潔なので悲愴感は漂わないですが、借金が発覚したり、大陸規模の激甚災害に襲われたりで、自分だったらどうしようと思っちゃうほどスポルディング夫人の状況はキビシイ。おまけに身内である姉夫婦の内実は不倫が進行中で、それを知らされるこちらは胸がざわざわします。 エドナをサポートすべく配されたのが綿花栽培に詳しい黒人の流れ者と、白人の傷痍軍人。マルコヴィッチ演じる盲目の白人を一人入れたことで、この家に絶妙なバランスが生まれます。KKKが根深く活動するこの地域では、モーゼスを守るのに夫人一人では難しい。傷害があっても、元軍人である白人の立場は絶対的に強いですし、綿花栽培を手伝えなくてもミスターウィルは夫人の支えになっているのでした。モーゼスだけで脚本的に充分なのでは、と当初思っていたワタシはこのキャラ配置の綾に唸りました。 そして祈りのラストシーン、いつのまにかその祈りは観る者のそれと重なり、思わぬ仕掛けが施されています。脱帽です。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2017-12-13 00:21:48) |
9.《ネタバレ》 他の方もおっしゃるように、不倫の話は別にいらんのではないかとも思いますね。 次々と襲ってくる困難に立ち向かう強い母。その姿を見ているとこちらも勇気が湧いてくるかのようです。 心優しい黒人と盲目の彼もすごく力になってくれて、彼らがいてくれたからこそと言うのもありますね。 特に竜巻に街が襲われるシーンも凄まじく目を見張るものがありました。 主に平和を祈って終わりますが、本当皆さんに平穏が訪れてほしいものですね。 【あろえりーな】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2017-09-12 14:53:23) |
8.《ネタバレ》 地味だが、いい作品だと思う。 余計なエピソード(不倫とか)もあったりするのがちょっと残念な感じかな。 障害者、黒人、女性といった弱い(?)側のつながりもそこそこには上手く描いていると思う。最後の教会のシーンは意外だが、この物語全体がつまりは「物語」だったということか、と感じた。 【simple】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2015-04-02 23:35:39) |
7.何時鑑賞したか忘れたが、心温まる作品として記憶に残っている。 【ご自由さん】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2009-03-08 19:27:54) |
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6.《ネタバレ》 サリー・フィールドの安定感はさすがですね。この作品で好きになりました。意味深なラストシーンは、神の前では平等ということでしょうか。 【色鉛筆】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2008-03-11 18:36:02) |
5.いい映画です。 最後のシーンも別に突飛ではないと思う。 【おばちゃん】さん 7点(2004-07-13 02:04:15) |
4.やはり出てきましたかKKK。『フライド・グリーン・トマト』でも感じたんですが、時代、地域柄、白人と黒人の交流に割って入るには、やはり三角白頭巾を持ち出すのがアメリカ人には分かりやすいんでしょうか。ラストの牧師が説く「最後の晩餐」のシーンともども、どうもこのあたりが、日本人には完全には理解不能なんだろうなー、という壁ができてしまいます。それはさておき、エドナにとっては愛する夫と暮らしたこの家こそが、プレイス・イン・ザ・ハート、すべてを賭して守るべき拠り所。様々なハードルを必死になって跳び越えるその姿勢に周りの者は心打たれ、絆が芽生えていきます。あの兄妹は大きくなっても綿花を摘んだ時の傷の痛みはきっと忘れることはないでしょう。そしてその痛みが彼らにプレイス・イン・ザ・ハートを作り上げる。さー、わたしも頑張るぞー。明日から仕事だ、仕事!わたしのプレイスはどこだ?【ゴールデンウィーク最終日に記す】 【彦馬】さん 7点(2004-05-05 18:37:16) |
3.苦しいながらも必死に生きようとする姿がよく描けてたと思います。ラストがよく分からなかったのは私の理解力が足らないからかな?再婚でもするのかなって思っちゃったよ(笑) 【患部】さん 7点(2004-03-05 14:13:48) |
2.突然の事故で夫を失った婦人が暮らしのために綿花栽培に奮闘する。この話を中心にした展開自体静かな感動なのだけれど、婦人のサリー・フィールドが流れ者の黒人、盲目の下宿人などに示すやさしさ、包容力が穏やかな雰囲気でとても印象的だった。ラストでは白人至上主義の脅しでこの地を去った黒人、銃で撃たれて亡くなった夫、その夫を誤って撃ってしまってリンチ殺人された黒人の少年、浮気した夫、それを許す妻、浮気相手など全ての出演者が共に教会で集っている。このシーンが象徴するようにこれはキリスト教的で、罪人も含め全ての人を祝福するかのようで愛と許しを描いているような気もする。一家の大黒柱を失って途方にくれ、でも必死にがんばって子供たちと生きていこうとするサリー・フィールドがとてもいいし、脇もエド・ハリス、ジョン・マルコビッチなど実力派キャストで見ごたえがある感動作。 【キリコ】さん 7点(2004-03-04 23:50:37) |
1.各々の出演者の個性が光ってますね。南部の閉鎖的な田舎町での窮屈な暮らしの中で、各々が背負った変えられぬ運命を受け入れながらも自分の生きる道を懸命に歩もうとする姿が良かったです。 |