1.アメリカの抱える様々な社会問題を大学構内という小宇宙にグッと凝縮し、個人がどのようにしてイデオロギーに染まっていくのかを丁寧に追っていく群像劇。性差や人種や趣味嗜好を超え、固定観念や他人が吹聴していることを“unlearn”し、自らが“think”することこそ“higher learning”であり、そして、それこそが問題解決の鍵であるというジョン・シングルトンのメッセージがストレートに伝わってきます。日本人には直接的な危機感を感じにくいテーマだとは思いますが、モラトリアムな若年層には是非観ていただきたい一本です。ということで、7点献上。