13.《ネタバレ》 森田監督の突然の訃報にただただ驚いています。80年代初頭に台頭してきた若手監督の中でも森田監督の存在感は特に際立っていましたね。私は凡作「メイン・テーマ」で監督の名前を知ったクチですが(汗)メールという次世代的(?)機能がまだまだ目新しかった頃の当時の様子が非常に巧く捉えられていました。逢いたいけど逢えない、もどかしさみたいな感情が主役二人のごく繊細な日常的演技から充分伝わってきました。フカっちゃんも内野聖陽氏も瑞々しかったなぁ・・・。そっか、ずっ~と長いこと若い若いと思っていた森田監督も、実はもう還暦を迎えられてたんですね・・・。こっちも年を喰うわけです。森田監督作品では「家族ゲーム」「阿修羅のごとく」、そしてこの作品が私の中でのベストスリーです。ご冥福お祈りいたします。 【放浪紳士チャーリー】さん [映画館(邦画)] 7点(2011-12-21 17:15:02) (良:2票) |
12.インターネットの匿名世界は、トイレの落書き化したり誹謗中傷が渦巻きスラム化する、ってところに興味があったんだけど、これは本人同士が出会うまでの恋愛もの。映画の大半は字幕を読むことになるわけだが、サイレント映画とは違って、字の部分と映像の部分が拮抗してるわけ。心の部分と社会の部分と。どちらかというと写真や図表入りの小説の裏返しに近い。相手の姿かたちがないということの気安さが、しだいに手応えをほしくなる・見たくなる、って経過。そして『天国と地獄』的シーンを経て、抽象的だった会話の相手が「現実に存在してるんだ」という不思議な気分を味わうことになる。電光掲示の文字もしばしば挿入され、文字情報がしだいに表情を持つことの面白さを映像で見せようとした作品でもある。ラストで白黒になったのは、これから文字だけではすまない生身のヤヤコシイ世界に入っていかなければならないんだよ、ってことを言っているのだろうか。…と、これはまだ私がパソコンに触れてもいないころに観た映画の、当時の感想。こうして自分自身が匿名広場に参加することになるとは思ってもいなかった。 【なんのかんの】さん [映画館(邦画)] 7点(2009-10-28 11:59:48) (良:1票) |
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10.《ネタバレ》 パソコン通信を題材にしたラブストーリー。当時としては新鮮な題材を用い、パソコンのメール・チャット画面(テロップ)の多用など表面的な目新しさが注目されがちだが、むしろラスト・シーンに至るまで顔を合わせない男女の恋愛を描き切った、純粋な恋物語としての完成度に魅了される。 余談だが、同じく互いの顔を知らない男女のネット交流を描いたヒット作『ユー・ガット・メール』(ノーラ・エフロン監督)が公開されるのは、本作の2年後だそうで。 【野良猫】さん [DVD(邦画)] 7点(2014-09-07 22:43:36) |
9.最近の日本映画の中では相当いい。メールを読むのが厄介だったため、途中からはお互いの声を入れてもよかったかね。声を入れればメールの背景も工夫できたかも。自分の経験上、こんな出会いが意外とざらにあることにちょっと驚いた。相手の姿は分からなかったが、メール上のプロフィールの姿かたちが深津絵里と重なってたのは偶然か!? 後半の展開が面白かった。そこでつながったのかぁ~ってね。新幹線からお互いに姿を確認するところも、ナイスジラシだったような気がする。 【joumonn】さん [地上波(吹替)] 7点(2006-05-12 06:01:17) |
【えいざっく】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-04-15 23:39:54) |
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7.メールを読むのがちょっとつらかったけど面白かった。 |
6.メールやチャットで知り合った男女、顔も知らないのにお互い気になる相手になり、最終的には恋人同士になりました!っていう話の成功例的な物語。「現実的にはそう簡単にはいかないでしょ。顔の見えない相手なんてやっぱりコワいよ。」って私は常に思っています。この映画はとても爽やかでしたけどね。深津の可愛らしさが光る作品でした。 |
5.メールのやりとりをそのまま文章にして見てる人に読ませる、この表現方法が大成功ですな。見えない相手とのやりとりの醍醐味をうまく表現してます。 でも弱点もひとつ!メール画面ばかりのせいか、深津絵里以外の登場人物があまり印象に残ってない!(笑)見たの結構前だから、しょうがないかもしれんけど…。 【ふくちゃん】さん 7点(2004-06-11 20:42:42) |
4.今観てみるとムズ痒くなってしまう映画かもしれない。最後の最後でホント良かったと思うし(ハル)にようやく会えたねと拍手したいと感じた。でも終盤の巻上げがちょっと気になった。もう少し時間があればゆとりがある作品になったと思います。でもこの出会いスゴイと思う。 【すの】さん 7点(2004-02-28 16:25:23) |
3.これだけネットが発達した今の時代だと、画面に出てくる文面、ちょっと恥ずかしい感じ。(ハル)と(ほし)のお互いのプライベートがごちゃごちゃし過ぎな印象があって、もっとフツーな人でいいんじゃない?とは思いますが、ちょっと無機的な人々の中からデジタルを通して生み出されてゆく有機的な感情、というのは面白く感じました。最近はネット上の人間関係も、もっと複雑な世界になっちゃいましたけどね。罵りあい、貶しあいは日常茶飯事、私の分身のちびっこい魔女っ子はレンジャーのカノジョである魔法使いの嫉妬を買ってケンカの原因になって、うわー!男です、オ・ト・コ!別に性別言ってなかったけどネカマプレイしてたワケじゃないんですよぉ!なんて事態を引き起こしたりしてますからねぇ・・・。 【あにやん🌈】さん [映画館(邦画)] 7点(2003-12-19 13:52:11) |
2.《ネタバレ》 二人とも、失恋のダメージを消すのに色んな事をする辺りが切ないと感じた。そして生きがいを求める男の設定もほどよくトッピングされている。最初は違和感あった文字の挿入の演出も、だんだん慣れてしまうから不思議。姿かたちの分からない相手でありながら、メールや通信を重ねていくうちにいつのまにか相手が心の支えになってたり、かつて嘘をついた事を謝ることになったり…メールやパソコンの文字はたんなるデジタル表記で温かみがないように見えても、使い方が良ければ生きてくるものだ。最近の、出会い系サイトのトラブルや、ネットで知り合った者同士で自殺してしまったりするニュースの事を考えると、インターネットが普及するにつれて間違った使い方する人も増えてしまった事が残念だ。 【じゃじゃ丸】さん 7点(2003-11-12 16:52:53) |
1.当時はパソコン通信ですか。文通からパソ通って結構画期的な気がしたのだが、今じゃケータイでメル友ですから時の流れの速さを痛感します。でも字幕読みながらこの映画手抜きだななんて思いました。「天国と地獄」を男女に変えたり、字幕など凝ってました。 【亜流派 十五郎】さん 7点(2003-07-22 20:57:59) |