カリスマのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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カリスマ

[カリスマ]
CHARISMA
2000年上映時間:103分
平均点:5.42 / 10(Review 36人) (点数分布表示)
公開開始日(2000-02-26)
ドラマサスペンス
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2023-06-18)【Сакурай Тосио】さん
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監督黒沢清
キャスト役所広司(男優)薮池五郎
池内博之(男優)桐山直人
風吹ジュン(女優)神保美津子
洞口依子(女優)神保千鶴
大杉漣(男優)中曾根敏
松重豊(男優)猫島
目黒幸子(女優)華子
塩野谷正幸(男優)部長
戸田昌宏(男優)若い刑事
田中要次(男優)杉下
ジーコ内山(男優)作業員
大迫茂生(男優)作業員
脚本黒沢清
音楽ゲイリー芦屋
撮影林淳一郎
水口智之(撮影助手)
製作日活
東京テアトル
製作総指揮中村雅哉
企画吉田達
制作鎌田賢一(制作統括)
配給日活
東京テアトル
美術丸尾知行
丹治匠(美術助手)
林田裕至(造形)
赤松陽構造(タイトルデザイン)
録音井家眞紀夫
照明豊見山明長
その他東京現像所(協力)
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6.森の中で「カリスマ」と称される木をめぐって人々が争う。その主張はわかりやすく3つにわかれるがその部分だけ見れば「共生」がテーマとなるのだが、ストーリー上の本当のテーマは冒頭で語られる「世界の法則を回復せよ」と「カリスマ」をめぐる争いがどう関係してくるのかを紐解いていけば浮かび上がってくる。「規則」ではなく「法則」ということは、人間が人間の都合で生み出した様々な法や規則、あるいは理性や概念というものが様々な歪みや弊害を生み出した今、この世界を自然の摂理にもどせ、ということ。その結果世界が終わることをも許容する「カリスマ」の存在をこの作品は描いてゆく。「カリスマ」が木から役所宏司へと受け継がれる展開は『CURE』の伝道師の役目を萩原から役所へと渡された展開に似ている。しかし終末を許容する存在を明確にすることで『CURE』では描かれなかった終末がとうとう描かれてしまう。恐るべき終末映画。とは言うものの私がこの映画に惹かれたのはストーリーと画と演出がバラバラなところだったりする。ストーリーとは裏腹に気を失った役所を引きずる画といい、療養所の未亡人の存在といい、いや、佇まいや歩く姿まで、さらには家や森までホラー色全開で見せる。かと思えば木(カリスマ)が燃やされた後のカリスマでもなんでもない木をめぐる人間の描写はコメディそのもの。この綿密に計算されたかのようなバラバラ具合にたまらなく惹きつけられるのである。 まるでこれまで培われてきた映画の規則に対する「映画の法則を回復せよ」という黒沢清の声が聞こえるようで。
R&Aさん [DVD(字幕)] 7点(2005-12-14 14:19:25)(良:1票)
5.なるほど難解な映画だ。
一本の木を巡る映画。ある事件をきっかけに何故か森へと彷徨う刑事。ちょっと何考えてるかわからない捉えどころのないキャラで、段々と狂っていく様はいかにも黒沢清的。
カリスマという木を巡って繰り広げられる争いや寓話的メッセージ。一体何が起きているのかわからないんだけど、妙な怖さがあった。
シリアスな場面に流れる軽妙なテンポの曲が、不思議な世界観をより増幅させる。
私の見解は、一種の集団催眠ではないかと。もちろん毒キノコを食べた事によるね。
ヴレアさん [インターネット(邦画)] 7点(2017-11-17 20:43:54)
4.《ネタバレ》 とても難解で寓意的な映画。しかし、「わけわからん」の一言で片付けてしまうのはあまりにも惜しい。「世界の法則を回復」することで、破滅の道を進む人類は、『CURE』の解釈をさらに拡大させたものだと思うし、殺人シーンのビジュアルは更に洗練されている(日本刀がゆっくりと刺さっていくエフェクトは凄い!)。この映画を世界規模に押し進めたのが『回路』だとすると、この映画の位置関係が解り易くなるのではないか。
フライボーイさん [DVD(邦画)] 7点(2007-07-27 10:42:08)
3.これまた何が何やら分からなかったけど面白かった。さすが黒沢清作品、難解すぎます。カリスマを守る者それを壊したい者それを見守る者の対立。皆が固執するカリスマとは何か。「世界の法則を回復せよ」とは何か「なすがまま」とは何かを分かり始めてからの役所広司の軽快さが面白かった。ラストの燃え盛る都市は「回路」と繋がってるのかな。
TRUST NO ONEさん [DVD(邦画)] 7点(2006-11-24 06:14:12)
2.《ネタバレ》 なるほろ、黒沢清節ですかぁ。。わからんはずだ^^;CUREよりはわかりやすかったですね。カリスマって木のことだったんだぁ。。。と半ば安心半ば不安で見始めました。カリスマという木を中心において、守ろうとするもの、攻撃しようとするもの、自分の欲を満たそうとするもの。周りのすべてが影響をうけていってます。みんな正気みたいで、みんなガイキチ紙一重。。誰が正しいなんて概念はなくなりますね。。このへん実に日本人らしい。たぶん外国では、特に一神教のお国の人たちにはわからない話だろうねぇ。日本人の正悪に対する判断の曖昧さをうまく表現しています。主人公は語り部として、翻弄される役を担っています。そして、カリスマの死、周りは大混乱状態になりますが、だんだん主人公は舞台の語り部から、混沌の中心そのもののに移行していきます。この辺が黒沢氏の作品のわかりにくいところなんだよなぁ。でも、この作品ではカリスマの守り役だった青年が主人公に対して「あんたがカリスマだ」って謎解きを提示してくれています。これで話がずいぶん分かりやすくなりました。最終的に主人公自身が「カリスマ」として、下界へ降りて行く(そんな感じに見えました)。その先では、既に「カリスマ」をめぐっての争いが始まっていることを表現されています。多分映画のラストシーンの後には「カリスマ」をめぐる魑魅魍魎の闊歩するような人間界が展開されるのでしょう。。とオイラは感じました。。なかなか中盤から引き込まれる映画でした。。ところで、オイラのこの映画のキモはカリスマでもなんでもなく、女医の妹役の洞口依子さんが、「カリスマ」の守り役の青年に日本刀でみぞおちから”ぷすっ”って刺されゆっくりと背中まで刺し貫かれて絶命するシーンでした^^;あのシーンにエロスを感じてしまったおいらって、、やばいかなぁ><
ぐっきいさん [ビデオ(字幕)] 7点(2005-12-29 00:19:33)
1.うーん、確かに難解っちゃあ、難解か。んでも僕はあんまし深くは考えずに「画面の面白さ」とか「映画的面白さ」に注目して観てました。専門的な事は分からないけど最初の警察署の廊下のシーンとか「これから何が始まるんだろう?」ってドキドキさせられたし、あと基本的にはサスペンスタッチでありながら時々妙にコメディっぽくなる所とかも面白かった。で、この作品の個人的な解釈なんですけど・・・これって、つまり、「黒沢清版“もののけ姫”」なんじゃないかなーと(!)思ったんですけど、どうでしょう?つまりそれぞれの欲望や信念の元、うごめき、対立するグループ(まあ、みんなどっかネジがゆるんでるんだけれど)があって、そういう何が正しいのか分からない世界で「何とかみんな共存できないかなー」って模索するアシタカが役所広司で、そうすっと池内博之がサン、んで風吹ジュンはエボシ御前で大杉漣がジコ坊、カリスマはダイダラボッチ・・・て感じ。そんなに外れてない気がするんだけど・・・でもあの不気味なラストは、希望がないなあ。
ぐるぐるさん [DVD(字幕)] 7点(2005-05-18 20:09:43)
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【点数情報】

Review人数 36人
平均点数 5.42点
025.56%
112.78%
212.78%
3616.67%
425.56%
5411.11%
6719.44%
7616.67%
838.33%
925.56%
1025.56%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.00点 Review1人
2 ストーリー評価 7.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 5.00点 Review1人
4 音楽評価 5.00点 Review1人
5 感泣評価 5.00点 Review1人
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