79.この映画の設定は王子と乞食のような古典作品が底流にあるのかもしません。ショーン・アーチャー(ジョン・トラボルタ)は上側の男です。彼の仕事場は高層ビルの上層にあり、親密な人間とコミュニケーションを取る時には人の顔を指で撫でます。顔は人間の体では一番上にある部位です。一方、キャスター・トロイ(ニコラス・ケイジ)は下側の男です。彼が親密な相手とコミュニケーションを取るときには必ず体の下側に触れます(弟の靴ひもを結ぶ、女の尻をさわり、ショーンの妻の脚に触れる)。この映画は下側の男が上へ向かい、上側の男を下へ叩き落そうとする物語です。冒頭の空港のシーンでは飛行機でキャスターは空(上)へ逃げようとしますが、ショーンに妨害され地上(下)へ引きずり落とされます。キャスターがショーンと入れ替わることで上下は逆転します。刑務所で囚人が履かされるブーツはその象徴です。磁場でショーンは下へ固定されてしまいます。ショーンとキャスターが鏡越しに向かい合う場面で鏡はお互いの真実の姿を映し出す、その象徴性も素晴らしいです。鳩は単にカッコいいから出しているとも限りません。クライマックスの葬儀は誰の葬儀か、ラザロです。ラザロといえば聖書に描かれたイエスキリストの力によって死から蘇った男です。別にこの映画でラザロは復活しませんが、ショーンの復活劇の舞台としてこれ以上のものはないでしょう。鳩は明らかに聖霊の象徴です。そういえば息子の名前もアダムですね。ラストのボートチェイスは冗長かつ何の象徴にもなっていないのでマイナス点です。立場を入れ替えることで世界の見え方が変わるところが面白いのですが、最終的には勧善懲悪ストーリーで終わってしまったのは惜しいです。90年代のハリウッドの限界でしょう。インファナル・アフェアはこの映画の影響を受けていると思いますが、その点においてより深く丁寧に描写できていました。格差社会が問題となる現代でリメイクしてみるのも面白いかもしれません。 |
78.《ネタバレ》 クライマックスに持ってきてもいいような冒頭のアクションシーンは見応え抜群。 顔を入れ替えたトラボルタが現れたときの絶望感の描写には背筋がゾクゾク。 その後もこれでもかという銃撃戦に、人間ドラマ・・・そして飛び交う個性派俳優2人の顔面(^^; 残念だったのは、アーチャー、キャスター、サーシャらが拳銃を突きつけあった緊張感あるシーンから決着がつくまでちょっと引っ張りすぎたことです。 アクションを盛りたかったのかもしれませんが、ちょっと詰め込みすぎではないでしょうか。 これだけ盛りだくさんだと、さすがに見終わった後の疲労感が半端ないです(^^; いや~疲れるおとぎ話だった・・・ 【午の若丸】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-12-22 20:16:12) (良:1票) |
77.近未来SFなどではなく「今現在」という時代設定で見たときに、絶対に不可能というレベルの基本設定にまず気分は「なんだかなぁ」。 例で言うなら「斬鉄剣だと何を切っても許せるけど、357マグナムで戦車をやっつけるのは納得できない」という気分と同じ。 現代劇なら現代劇である程度可能な枠内で設定を納めてもらわないと、どうしても全体にうそ臭さを感じてしまって映画に入り込めないのです。これなら「不思議な妖精の力で善と悪の体が入れ替わっちゃったの、まぁ大変」なんて設定の方がそもそもあり得ないだけに100倍納得できます。 ま、その非現実的な設定(つか前提条件)と揚げ過ぎたトンカツのようくどい銃撃アクションシーンとを除けば、なかなか面白いアクションサスペンス映画。お約束もちゃんとこなすし。 面白いだけに...アクション過剰とそのあり得ない設定がどうにも許せないのが実に惜しい... 【あばれて万歳】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-12-02 13:39:14) (良:1票) |
【ケンジ】さん 7点(2004-05-04 22:40:01) (笑:1票) |
75.《ネタバレ》 荒唐無稽な話を、懸命に演じているのがいい感じ。さすが、大ヒットしただけのことはあります。日本が誇るルパン三世とか明智小五郎とか、あまりにも簡単に変装しすぎだったんですね。それにしても本トラボルタの奥さん、世の中でもっとも憎むべき偽トラと寝ていたことを知り、世の中でもっとも見たくないはずの偽ケイジの顔にキスをして、その後のメンタルがちょっと心配です。 【眉山】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2017-04-01 12:25:13) |
74.《ネタバレ》 これぞハリウッドアクションの王道。正義と悪のカリスマがド派手に暴れる。そしてファミリーに優しいハッピーエンド。見応え十分。 1つ注文するとすればお互い顔を入れ替えるフェイスオフながらキャストが暑苦しい。御世辞にもトラヴォとケイジがイケメンとは言えないのである。妙な毛深さだけ印象が強い。これがブラピやトムであれば是非替わりたい!と誰もが思ってしまうだろう。 |
73.両主役ともとても魅力的に描かれてます。 みなさん書かれていますが、たしかに何度も見てしまう(笑) トラボルタの笑顔は神がかり的レベルのいやらしさ! 【たかしろ】さん [映画館(字幕)] 7点(2015-01-08 16:40:58) |
72.久しぶりにアクション映画を観ようと思って鑑賞しましたが、スピード感とストーリーの良さに引き込まれました そしてニコラスケイジが好きになりました 【りょーちん】さん [DVD(字幕)] 7点(2014-11-08 00:10:08) |
71.《ネタバレ》 いかにもジョン・ウーらしい、どうしようもなく馬鹿馬鹿しい映画なんだけど、ちょっとこの作品だけは奇跡が起こったのか、むちゃくちゃ面白い。ニコラス・ケイジとジョン・トラボルタという2大癖のある顔を持つ濃ゆい俳優がぶつかり合って発する熱気のようなものに痺れてしまった。特に、冒頭のグラサン姿のニコラスがマント翻しながら空港に現れるところは、笑っちゃうくらいにカッコいい!!思えば、このころのニコラスが一番輝いていたかなー。 【かたゆき】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-03-30 10:45:22) |
70.ジョン・ウーが自らの美学と、映画はかくあるべし、といった哲学をぶんぶん振りかざして多少の(いやかなりの)無理を蹴散らかしてるのがここまでくると清清しい。細かいところは気にしません!という姿勢に洗脳され、二丁拳銃には「出たー!」と手を打って喜ぶ単純な客であります ワタシは。 【tottoko】さん [地上波(吹替)] 7点(2012-01-24 00:31:34) |
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69.《ネタバレ》 導入部の設定からして、てっきり、爆弾の爆破阻止をめぐって最後まで攻防が繰り広げられると思っていたら、そこのところはあっさり(しかも逆の方向で)片付けて、それによってもう一段上の課題を提示するというのが新鮮でした。さらには、無意味に教会を飛び回る鳩とか、無意味に三角形+αの拳銃の突きつけ合いとか、ジョン・ウー様式美がコテコテに満載。それでいてきちんとスリルとスピード感も維持しているところも良い。ただし私が一番好きなシーンは、ジョアン・アレンが「あの男と夫婦として過ごした・・・」と告白したときの、何ともいえない感情の凝縮された空気感。 【Olias】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-09-18 04:10:33) |
68.《ネタバレ》 顔を入れ替えて潜入するといった設定も秀逸だが、行動が変わるだけで善にも悪にも見えるといった内容が面白い。このへんはジョン・トラボルタとニコラス・ケイジの演技力やオーラがあってこと成し得たものだと思う。鳩やデュアルハンドガンとジョン・ウーお決まりの描写も盛り込まれており、音楽や展開も終盤まで見所満載だった。 【シバラク・オバマ】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-05-04 16:01:29) |
67.《ネタバレ》 主役の2人の演技が光ります。迫力あるアクション、悪く言えば大げさなリアクションが目立ついかにもこの監督らしい映画。 【のははすひ】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-01-24 17:46:44) |
66.《ネタバレ》 特筆すべきは主演二人の演技力ですね。 まったく異質な二人が環境が入れ替わったことによってほんの少しだけその環境を受け入れてしまいそうになる。そして思いとどまる。 悪役は最後まで悪役。そんないさぎよさが心地よい作品だと思います。 アクションについては素晴らしいのですが、終盤どうしても香港映画になっちゃうんですよね。この作品しかりMI-2しかり。 この監督が狙ってるのか自然とそうなっちゃうのかは不明ですが、終盤でスケールが落ちてしまいます。 しかしながら脚本の上手さ、アクションも平均以上、何より後味の良さで7点とさせていただきます♪ 【ゆたさん】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-01-19 11:31:45) |
65.《ネタバレ》 ちょっとありえない感が強いのと、ミーハーすぎる気がします。どっちの顔になってもブ男というのはやりきれませんな(笑)気持ちの良いマシンガンのぶっ放しは好きです。ただ、刑務所の脱獄シーンやアクションで無駄に回転したりとオーバーアクションです。ラストは約束通りに敵の子供を引き取るあたりは、綺麗に纏っていて、後味が良いですね。 【マーク・ハント】さん [地上波(吹替)] 7点(2010-01-18 05:40:12) |
64.《ネタバレ》 ハラハラ、ドキドキ、見応え充分で「8点入れよう」と思っていたがアクションシーンが多すぎて余計、現実離れしてしまい、ラストもダレて「やっぱ長いよ」と感じてしまった。アクション映画じゃなくても充分、楽しめたのに残念。でもこの監督だからしょうがないか・・・。 【より】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-01-17 00:54:48) |
63.久々に鑑賞。やっぱりニコラスケイジは悪役やっても見事!ただ、移殖手術がグロイのと、ジョントラボルタがイマイチ。全体的にはそこそこおもしろいがニコラスケイジが主演でなければ格段にイメージが下がるだろうなぁ・・とも思う作品。 【爽やか林檎】さん [インターネット(字幕)] 7点(2010-01-14 16:51:33) |
62.《ネタバレ》 犯罪者と顔が入れ替わっちゃってさあ大変。お互いがそれぞれの社会でお互いを知っていきながら、相手を出し抜こうっていう前半の流れなんかは、なかなか面白い。極秘にするっていう時点でこういう展開になるのは必然。せめて看守とか、警察の責任者には知らせとかないとまずいでしょ。てゆーか、昏睡状態から唐突に復活しすぎでしょ。とか突っ込むのも野暮かな。後半はただのタイマンアクションになってしまってちょっと残念。真面目なのかふざけてんのかよくわからないところが好きです。やっぱトラボルタの方が悪人面ですよね。 【すべから】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-09-05 01:39:09) |
61.最初、ジョン・トラボルタの役柄に違和感があったが、二人が入れ替わってからはどちらも素晴かった。やはりジョン・トラボルタは悪役が似合うし、カッコイイ。そして、ニコラス・ケイジはイッちゃってる演技にシビれた。二人の演技力に拍手! 【茶畑】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-08-05 23:35:50) |
60.トラボルタは一度、悪役になったらもう元にはもどれない。 追加!チンポがちがう!!って、大笑い!それから、鳩のエサやりが足りないとおもった。(動きがおそい) 【男ザンパノ】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-04-28 23:13:14) |