69.《ネタバレ》 「治療後のアレックスが作家夫婦の家に偶然またやってきた場面」で旦那さんは、車椅子姿になっており、奥さんはというとなんと!!!筋肉ムキムキの男性に変身しているではないか!!!「ああそうか、それほどショックだったんだ。でも身長も伸びてるし、少しは配役考えんとなぁ」とはじめはおもったもんです 【ヴァッハ】さん 7点(2004-03-19 20:48:56) (笑:2票) |
68.《ネタバレ》 悪い奴だな~(笑) あれで15歳って(笑) 悪い奴だわ~(笑) 【kontiki】さん [DVD(字幕)] 7点(2018-09-24 01:16:05) (笑:1票) |
67.《ネタバレ》 1971年にこの映画を作ったキューブリックはさすが。 当時は近未来の設定で描いたものが、そのまま現在に当てはまる。 優雅なクラシック音楽をBGMに描かれる暴力とセックス。 ポップでシュールな演出に、センスの良さが光る。 今見ても面白いが、公開当時にリアルタイムで観ていたらもっと衝撃的だったか。 アレックスに施された治療は、人間としての自由意志を奪うもの。 善悪を判断して道徳的に善を選ぶような真の更正ではない。 アレックスの自殺未遂により、責任追及を恐れた政府がアレックスを元に戻す。 その結果、アレックスが女とファックしているラストシーンが象徴的。 社会でまた犯罪を繰り返すことを示唆しているのが恐ろしい。 いわゆる人権派は反対するだろうが、アレックスを元に戻していいのか? 治療が犯罪者の人間性を奪うことになっても、それに相当することをした報いだろう。 また犠牲者が出ても、社会に戻した人たちは誰も責任を取らないだろうことが腹立たしい。 アレックス役のマルコム・マクドウェルが好演。 こんな邪悪な顔つきは見たことがない。 アレックスらの使う造語が、理解しえない隔たりをうまく表現している。 【飛鳥】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-12-31 00:19:59) (良:1票) |
66.《ネタバレ》 暴力がはびこる社会と、政府が人間性まで管理することで秩序が保たれる社会、一体どちらが良いのか?前半に繰り広げる残虐行為の数々は群を抜いていますが、血が飛び散るような映像的なショックではなく、クラシックに乗せての暴力や「雨に唄えば」等、キューブリックの並外れたセンスによりこれらが表現されます。アレックスの設定についても光っており、恵まれた家庭環境に育ち、両親に対しては良い子の振る舞いをするし、学校の成績が悪いわけでもない。満たされないがゆえの犯罪ではなく、ただ好きで暴力の世界にいるという、ある意味では真の悪人と言えるでしょう。息子が夜出歩いていることに関心を示さない両親の姿を見ると、アレックスがその衝動を抑えることなく暴力をまき散らしている原因がどこにあるのかは察しがつきます。そんなアレックスが後半ついに報いを受けることとなりますが、ここで映画はふたつの疑問を投げかけます。「洗脳により無害になることが、罪の償いといえるのか?」「政府が人の思考をいじってもいいのか?」。前者については、無害化すれば人殺しでも社会に戻ってもいいというやり方は違わないか?他人や社会に対して罪を犯した以上は、いかに更生・反省しようがそれに見合った苦痛や不利益を受けるべきではないか?というものです。人間とは機械のように合理的に物事を捉えることができず、「不合理であっても犯罪者には報いを受けてもらいたい」という復讐感情が常にあります。日本で少年法が問題になる理由はこれで、道を誤った少年を更生させて社会に復帰させることが少年法の精神ですが、「罪の報いを受けさせる」という点がスッポリと抜けたこの法律に、多くの人が気持ち悪さを感じています。アレックスの世界の政府は日本の少年法と同じ理屈で犯罪者を処理し、空きのできた刑務所には、永久に社会に戻ってきて欲しくない政治犯をブチ込むという計画です。このように国民の行動をコントロールしようとする政府にロクなものはないということが後者です。無害になったアレックスは、被害者や社会による暴力を受けます。結局人間の本質は暴力的であり、社会から暴力性を排除するということをつきつめると、全員を洗脳するしかなくなります。そんな社会が良いのだろうか?アレックスが公衆の面前で暴力を受け、また女性の裸を見せられるという異様な光景で、キューブリックはその薄気味悪さを印象的に表現します。 【ザ・チャンバラ】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-06-19 21:02:38) (良:1票) |
65.前半を見て最後までこののりでいくクライムムービーかと思いきや、後半は罰がテーマ?結局、悪いことしたら報いがあるということですかね。 確かに映像や音楽の使いかたは印象的だけど、世間で言われてるほど異色作・傑作とは思えず、割と普通の映画だったなぁと思いました。 【すべから】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-06-24 18:30:36) (良:1票) |
【malvinas】さん 7点(2003-10-19 00:54:24) (笑:1票) |
63.逮捕されるまでは最高だったよ。けど、なんかそこからの展開はさしてすごいと思えないんだけど。僕は抗うつ剤服用してて気分の変動を楽しんでるから、前半のアレックスの方が自然に思える。後半は映像と音楽を楽しんだだけだなあ。 【電灯】さん 7点(2003-05-12 22:44:21) (良:1票) |
62.「雨に唄えば」を歌いながらレイプするシーン、これは素晴らしい。 |
61.暴力的で下品な物語だけど、皮肉な結末が良かった。 主人公はまともではないけど、彼を取り巻く社会も何かおかしいと思わせる奥深い作品ですね。 矯正は出来るけど、更生はしないというのが現実的で良い。 それにしても、撮影の為とは言え、瞬きさせない矯正器具は非人道的で斬新でした。 人間だからいいけど、動物にやったら愛護団体が黙ってませんね。 【もとや】さん [インターネット(字幕)] 7点(2021-06-15 19:31:48) |
60.《ネタバレ》 暴力シーンが多くて観るのに精神力が削られたが、ストーリー展開が面白くて最後まで興味を削がれずに見る事が出来た。完全に前情報無しで見ていたので最後のシーンでやっと理解したが、この映画は犯罪ものではなく、政治・社会ものであった。ゴッドファーザーの様なのを想像していただけに、終わり方に物足りなさを感じてしまった。最初から知っていればまた印象が違ったかも知れないが、あいにく何度も見たくなるような映画ではない。 見ていて気分が悪くなるシーンも多いが、その一方でBGM、背景のオブジェクトなど細部にも尖ったセンスを感じる箇所は沢山あり・・・何と言うか、好みが分かれる映画だとは思う。怪作という表現がしっくり来る。 【alian】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2017-08-28 00:47:40) |
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59.《ネタバレ》 暴力とエロは文芸の古典的テーマなので殊更に論じるまでもないですが、テーマは罪と罰と赦しですかね。主人公には罪の意識がない。で、そのまま人格改造で更生させられる。よって反省も後悔もない。ただし罰としての苦しみだけはある。これは非常に奇妙で興味深い状態ではある。他方被害者はそういう加害者を赦さない。だって加害者は更生したとは言え、反省も後悔もないんだから。そこに強制的な更生(人格改造)は人権侵害であるとの攻撃が加わって、ちょっと話が複雑になったというか、人格改造に国家権力が介入する事の是非のようになってしまい展開がオカシクなって話がヨレたかな?という気はする。国家は個人の内面ではある思想信条をコントロールする事はデキナイという反権力的作品のようにも思えますが、そこには法と秩序が前提としてあるわけで、それを無視する主人公の存在はどうすりゃいいの?という問題提起だけが残ったような気はします。罰としての死刑制度は存在するが、犯罪者の手記は表現の自由としてベストセラーになり印税で儲けさせてしまうという世界的にみたら特殊な国である日本の加害者と犯罪被害者のあり方まで考えさせられました。 |
58.《ネタバレ》 初見時にはもっとラストでは、手のつけられない悪魔が問答無用に世に放たれる予感がしてしびれてたんですけど、そうだったんですか、政治家との癒着だったんですね。当時はともかく、いまの物差しで考えるとそういうのってなんかむしろ小悪党。あのころの未来っぽさがいい感じの味付けにならず、古くさい流行をみた感じがしました。いや、おもしろいっちゃ、面白いんですけどね。【追記】学生のころ、札幌のJabb70 Hallという小さな劇場で観ました。とってもかっこいい劇場でした。 【なたね】さん [DVD(字幕)] 7点(2015-12-26 22:22:44) |
57.初めて見た時はド肝を抜かれましたが、不思議と何度も観たくなる作品なのです。キューブリック監督の作品は常に時代の先端どころか現代に観てもおかしくないセンスがどの作品にも有りますが、それらの作品の中でもこの作品がヌバ抜けてリピート率が高いです(当社比)。でも諸手を挙げての素晴らしい展開ではないのでこの点。 【movie海馬】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2013-09-26 15:22:59) |
56.何と言うか、ガリバー痛のする映画でした。 キューブリックの映像センスはさすがとしか言いようがないですが。 【ぴのづか】さん [レーザーディスク(字幕)] 7点(2013-05-07 23:16:33) |
【min】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-02-05 20:22:54) |
54.《ネタバレ》 この映画の暴力描写には後味の悪さが無いですね。ユーモアに溢れていてセンスがある。終始楽しみながら観られました。ママンのファッションセンスに脱帽! 【ヘイターインサウス】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-07-29 18:39:03) |
53.いつまでも色褪せない映画、というか芸術だ!残念ながら、我が国にはこの映画に対抗出来る芸術は岡本太郎にしか創造できない。 【くまさん】さん [DVD(字幕なし「原語」)] 7点(2011-04-08 19:08:48) |
52.《ネタバレ》 ストーリーは、大したことの無い、先の読める映画。ただこの展開をだれることなく一気に見させたのは凄いと思う。主演のマルコム・マクダウェルに+1点。 【ny】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-03-20 20:33:36) |
51.《ネタバレ》 最後に見たのはだいぶ昔になります。印象に強く残っている映画の内の1つです。1カット1カットがまるで絵画のようで、実に美しい(アレックスがクラブ?でヤク入りのミルクを飲むシーンやアレックスがナイフを取り出すシーンなど)。内容が内容ですが、そんなこともありあまり不快感は感じず、ラストシーンまで一気に観れました。 内容は語りつくされた感があるので、特には言いません。この映画には(これに限らず、キューブリックの映画は。でもこの映画は特に)ある日ふと観たくなる時があるのです。とってもグロテスクな内容なのにねえ…。観終わった後は不思議な爽快感を感じるんですね。何故かというと、映像に極めて強い中毒性があるんです。正に自分にとってこの映画は映像の形を借りたドラッグです。 【bolody】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-01-14 00:59:06) |
50.《ネタバレ》 人間の本能は性欲と暴力。本能のままに暴力を撒き散らす不良少年グループ。仲間割れで、暴力が仲間に及んだとき、グループは崩壊、アレックスは刑務所へ。そこで受けた、政府による実験的更正治療は強制的に暴力シーンを延々と見せられるという暴力的なもの。結果、性欲や暴力といった感情が惹起されると吐き気を催す体質に変化。その効果が証明され、アレックスは社会復帰。だが彼を待っていたのは暴力。彼は昔とは正反対に、一方的な被害者となる。耐え切れず、唯一許された暴力、すなわち自分に対する暴力=自殺を行使。奇跡的に助かり入院。世間の非難を逸らすため、政治家が来て、実験的治療が成功したように振舞えば悪いようにはしないと取引を申し込む。押し寄せたマスコミに彼は答える。「ええ、ほとんど治っていますよ」彼の言う「治る」の意味は、性欲や暴力に対する快感を取り戻すという意味。暴力を暴力で制することの愚かさがテーマ。ベートーベンは彼の持つ人間性の象徴。暴力的だが人間らしい部分もあった。治療によりベートーベンは嫌悪対象となり、「治る」と第九を聞きながらセックスする自身の姿を夢想できるようになった。白は本能の象徴。グループの白服、ポルノ像、ペニスオブジェ、ミルク、包帯など。ポップカラーに支配された未来社会で、ここぞというときに白が出てくる。卑猥な絵があちこちにあることからもわかるように、本能が飼いならされた世界。猫女はペニスオブジェを芸術と呼んでいた。アレックスが住むのは本能が抑えられた放任社会で、それの象徴がアレックスの両親で、息子には無関心。その対極にある管理社会の象徴が刑務所。入所時の持ち物検査で如実に描かれる。経験を積んだ彼はもうむき出しの本能のままに行動することはないだろう。本質は変わらないが、表面を繕えるほどの大人に成長したのだ。最も特徴的なのは、暴力シーンを音楽に合わせ美しく、芸術的に描いて見せたこと。それ故に暴力賛美とも受けとられ、英国では上映禁止の憂き目になった。「芸術性」が監督の本質。後半、復讐する作家の顔や食べ物をおねだるアレックスなど、コミカルな面もある。「時計じかけのオレンジ」とは「自由意志のない人間」のこと。そのような人間社会にならないように警告を発している。 【よしのぶ】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-10-08 11:10:40) |