1.私ではなく、21歳の息子のお気に入りカルトムービー。日本映画の良心とも言うべき市川準監督、役所広司、真田広之らが、まあ何とも奇妙な映画を作ったものです。まじめくさったことばかりやっていると、バカなことをやりたくなる、ということかも。日常生活においても映画においても、普遍的心理なんでしょうな。本作は「たどん」と「ちくわ」の2部構成です。こういうのも珍しくないでしょうか? オムニバスというのは3話とか5話とか奇数が多いような・・。あ、タランティーノの「フォー・ルームス」は4話だったか(少し意識したのかしら?しかしここに書くのも何ですが、「フォー・・」はあまり面白くなかったですね・・)。で、たどん屋(?!)の根津甚八をいたぶるタクシー運転手の役所、という「たどん」も悪くないけど、「オレにちくわをよこせ!」とキレる、「ちくわ」の真田のオソロシサがすごい。確かにおかしいっちゃおかしいけど、「なんでここまで!?」ということが、市川監督の他作品のファンのみならず、誰にとってもびっくりぎょうてんの1本でしょう。(暴力ものが苦手な人は、やめておきましょうね。)