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橋のない川(1992)

[ハシノナイカワ]
1992年上映時間:142分
平均点:5.78 / 10(Review 9人) (点数分布表示)
公開開始日(1992-05-23)
ドラマ小説の映画化
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タイトル情報更新(2018-09-14)【イニシャルK】さん
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監督東陽一
キャスト大谷直子(女優)畑中ふで
中村玉緒(女優)畑中ぬい
杉本哲太(男優)畑中誠太郎
渡部篤郎(男優)畑中孝二
高岡早紀(女優)峰村七重
萩原聖人(男優)志村貞夫
中島ひろ子(女優)安井あさ子
加茂さくら(女優)志村かね
大杉漣(男優)
辰巳琢郎(男優)村上秀昭
寺田農(男優)志村広吉
高橋悦史(男優)伊勢田宗則
中村嘉葎雄(男優)安井徳三郎
原作住井すゑ「橋のない川」
脚本東陽一
撮影川上皓市
配給東宝
美術内藤昭
編集井上治
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3.《ネタバレ》 非常に正攻法な演出で、分かりやすい。

日常的な差別がさらりと描かれていて、観るものにズシリとくる。

特に二人の女の子とのエピソードが心に残る。
一人は差別とも、愛情ともとれる微妙な事件の女の子。
もう一人は、同じ境遇の中、戦いに身を投じていく女性。
宣言文との結婚式のシーンは圧巻である。

原作者の住井すゑさんの次の言葉が好きだ。
「文化というのは、簡単に言って、命を大事にする事。
これが文化なんです。命を大事にする事が、つまり文化国家なんです。」
トントさん [DVD(邦画)] 7点(2018-05-02 00:28:29)
2.《ネタバレ》 これでいいのは「ヤーイヤーイ」と囃し立てる式の分かりやすい差別ではなく、制度に組み込まれている「微笑のなかの差別」が描かれていること。たとえば地主の稲刈りの手伝いをしたとき、部落の者だけは駄賃を裏にまわって渡される、それがさも自然なことのように微笑のなかで進行していく。誰もそれがおかしいことだとは思わないその静かな微笑の怖さ。あるいは駅頭のシーン。友人が自殺し動揺している部落の少年たちが、駅で小学校の時の女先生に会う。ものわかりの良かった先生だ。その出来事を心の深いところで理解してもらおうと語りかけるのだが、その先生はあくまで親切な語り口で「そんな自殺の仕方するなんてやっぱり普通の子やないんね」と感想を述べただけで、入ってきた汽車に乗って去ってしまう。悪気で言っているのでないだけに「やっぱり普通でない」という言葉の残酷さが際立ってくる。女先生の親切げな微笑がかえって壁の厚さを意識させる。微笑というものが、もともと排除の機能を持っているらしいのだ。異質のものに出会ってそれに深く関わりたくないとき、あいまいな微笑を浮かべてやり過ごそうとする。人間集団の機能として、微笑と偏見は表裏一体らしい。あと頬をぶたれる少女のエピソードも好き。部落の少年が学校の集会のとき、隣の女の子からそっと手を握られる。悪い気はしない。でもそれが「部落の人間は手が冷たいそうだ」という噂を確かめてみたものだと人づてに知らされ、その女の子の頬をぶってしまう。ここまで部落の子の側から描いてきたエピソードが、ここで一転し、少女が何かをじっと考えながら川の水で頬を冷やしている場面になる。おそらくこの少女が考え込んでいる表情は、大人たちの微笑の対極にあるものだろう。深いところで希望を感じられるいいシーンだった。差別が被差別者だけでなく、すべての人の心を傷つけてしまうことが、文字に書かれた教訓でなく実感として伝わってくる。そして岩波映画出の記録作家としての経歴が、農作業風景で生きている。部落の人々の自信を支えるものとしての、背景以上の意味を持っていた。こういう生真面目な映画は「笑い」ほどシャープには問題点の切り口を捉えづらい。でもこういう生真面目な映画をきちんと作り上げられる才能は、「笑い」をゆたかに笑う技能とどこかで通じあっているような気もする。
なんのかんのさん [映画館(邦画)] 7点(2009-08-02 12:14:09)
1.「部落差別」というものの酷さを改めて認識した邦画らしいタッチで描かれた映画。高岡早紀ら女優陣の演技も迫真的で見るものの心を間違いなく掴むであろう。
ピルグリムさん 7点(2004-03-08 10:37:18)
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【点数情報】

Review人数 9人
平均点数 5.78点
000.00%
100.00%
2111.11%
3111.11%
400.00%
500.00%
6333.33%
7333.33%
8111.11%
900.00%
1000.00%

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