歌行燈(1943)のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

Menu
 > 映画作品情報
 > 映画作品情報 ウ行
 > 歌行燈(1943)の口コミ・評価
 > (レビュー・クチコミ)

歌行燈(1943)

[ウタアンドン]
1943年上映時間:93分
平均点:7.50 / 10(Review 14人) (点数分布表示)
公開開始日(1943-02-11)
ドラマモノクロ映画ロマンス小説の映画化
新規登録(2004-05-16)【--------】さん
タイトル情報更新(2016-02-14)【イニシャルK】さん
Amazonにて検索Googleにて検索Yahooにて検索
Twitterにて検索
ブログに映画情報を貼り付け
監督成瀬巳喜男(演出)
キャスト花柳章太郎(男優)恩地喜多八
山田五十鈴(女優)お袖
大矢市次郎(男優)恩地源三郎
伊志井寛(男優)辺見雪叟
村田正雄(男優)宋山
柳永二郎(男優)次郎蔵
清川玉枝(女優)春木屋のお兼
原作泉鏡花「歌行燈」
脚本久保田万太郎(脚色)
音楽深井史郎
撮影中井朝一
製作伊藤基彦
東宝(東宝映画)
配給東宝
美術平川透徹
照明岸田九一郎
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
(ネタバレを非表示にする)

【クチコミ・感想(7点検索)】[全部]

別のページへ(7点検索)
新規登録順】 / 【変更順】 / 【投票順】
1
>> お気に入りレビュワーのみ表示
>> 全レビュー表示

>> 改行なし表示
※ 「改行」や「ネタバレ」のデフォルト表示のカスタマイズは「カスタマイズ画面」でどうぞ
4.芸の道に生きる男の波瀾に満ちた物語の中で、未熟さゆえに人を自殺に追い込んだことによる心の葛藤と父との絆、そして女との純愛が見事にラストの大団円で収束してゆく様は圧巻。個人的にはこの大作感が成瀬らしからぬ作風だと感じましたが、「能」という伝統芸能を娯楽色豊かに、それこそ誰にでも楽しめ得る作品に仕上げた脚本演出が素晴らしいと感じた。しかしなんといっても一番の見せ所は山田五十鈴の「舞い」ではなかろうか。能の舞いを知らないので実際のところどうなのかはよくわかりませんが、事実あの「舞い」は、もう美しいとしか言い様がないし、ごまかし無しの長回しでじっくりと見せてるんだからきっと能の舞いとしても素晴らしいんですよ、きっと。私のような素人をウットリさせたのは成瀬の演出によるところが大なのかもしれませんが、その演出も山田五十鈴の「舞い」そのものの美しさがあってこそだと思いました。
R&Aさん [映画館(字幕)] 7点(2005-10-04 14:23:01)(良:1票)
3.戦時中はなぜか芸道ものはよく作られていて、これが当局にとってどう国威発揚とつながっていたのか分からないが、後世の映画ファンにとってはありがたいことだ。脚色が久保田万太郎である。芸道ものの典型である「慢心によるしくじり」のドラマ、より完璧な境地を目指す者のトラブル。新内流しに落ちて門付けして回るあたりのわびしさ、それほど芸道ものが得意という監督ではないかも知れないが、こういう“わびしさ”を描くとなると一級である。彼と対になるように仕舞いをする芸者を置いて、彼女も芸に関していわば「しくじって」おり、そのしくじり同士が、松林の木洩れ陽の中で稽古をするわけだ。このシーンの美しさ。おっとその前に、そのお袖の消息を初めて喜多八が耳にする舟着き場のシーンがある。なんでもない舟待ちの人々のカットなんだけど、いいんだ。風。ドラマの中では、人と人が芸を媒介にして行動する。あるいは自殺に追いやられ、あるいは再会し、そしてすべてがラストで一部屋に集められるのも“芸”ゆえのこと。父が呼んだ芸者が仕舞いをし、その中に息子の署名を見、この鼓の音を喜多八が聞きつけアンマの幻から逃れてくる。その中心で舞うお袖の仕舞いが無表情ってのが、シマるんだなあ。観つつ、舞台となった明治と製作された昭和18年の双方に思いがいって、胸が詰まった。
なんのかんのさん [映画館(邦画)] 7点(2009-12-31 12:14:56)
2.何だろう?この不思議な感じのする作風は?何だか成瀬映画を見ているというよりは溝口健二監督の映画を見ているような錯覚を起こす。それは全てにおいて力強い感じが漂う。芸に生きる男と女、話としての面白さを楽しむ映画というよりは俳優の演技を見る映画である。出演者の演技が皆、素晴らしい中で特に山田五十鈴の演技は凄い。舞の場面のなんたる迫力!ただただ圧倒されました。成瀬作品らしからぬ雰囲気の中にも常に女の美しさと力強さとを難なく描き切るところは凄い監督であることを認めつつも成瀬作品としては普通の出来栄え!(好みという意味でも8点以上は付けられない)普通と言っても7点レベルには達している所は並みの監督とは大違いである。これ、はっきり言って下手な監督、下手な脚本家に下手な俳優なんだかもよく解らないような人が演じていたら駄作間違いなしに終わっていたであろう!やはり映画は良い監督と良い脚本、そして、良い役者が揃ってこそ良いものが出来上がると言っていい。成瀬巳喜男監督の映画を見ているとそう思わずにはいられないのである。成瀬巳喜男監督だからこそ傑作に成り得た映画がいったい、この世に幾つ存在することか?いずれにしてもこの映画も成瀬巳喜男監督だからこその映画であることだけは間違いない。
青観さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2009-12-10 21:55:47)
1.歌に三味線その上、舞いまでと三拍子そろつた芸の達人、喜多八を演じたどこか長谷川一夫を思わせるような二枚目花柳章太郎に山田五十鈴と柳永二郎の絡み合い加減の程よさは心地よく、この落ち着いた映画が戦時中の作品とは驚きです。
白い男さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2009-11-06 13:33:55)
別のページへ(7点検索)
新規登録順】 / 【変更順】 / 【投票順】
1
マーク説明
★《新規》★:2日以内に新規投稿
《新規》:7日以内に新規投稿
★《更新》★:2日以内に更新
《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 14人
平均点数 7.50点
000.00%
100.00%
200.00%
317.14%
417.14%
500.00%
617.14%
7428.57%
8214.29%
9214.29%
10321.43%

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS