38.主人公を設けず、イデオロギーや脚色を極力加えずに事実を淡々と描いている(ように見える)作りに好印象を持ちました。娯楽映画ではありませんが、飽きる事無く最後まで見ることが出来ました。 【alian】さん [インターネット(字幕)] 7点(2020-09-12 20:19:36) |
37.《ネタバレ》 9.11、あの時の衝撃が蘇る。 煙を上げる貿易センタービルに、もう一機が突っ込む信じがたい光景。 航空管制センター、軍などの混乱ぶりがリアルに伝わってくる。 ハイジャックの機内を描くのは、ユナイテッド93便のみ。 乗客がハイジャックに立ち向かったといわれる機だが、どこまでが真実でどこまでが脚色かはわからない。 が、ドキュメンタリー風で迫真性はあった。 なにより、現実に起こったテロの重みが釘付けにさせる。 【飛鳥】さん [DVD(吹替)] 7点(2015-04-13 08:43:48) |
36.実話、ということが全ての映画でしょうね。映画のなかのように、搭乗していた人たちにも本当にそれぞれ家庭や守りたいものがあって、そしてそれぞれのドラマがあったんだろうな。 【ギニュー隊長★】さん [地上波(字幕)] 7点(2014-09-15 19:06:39) |
35.私は、911陰謀説にはまったく賛同しないのですが、それでも、当日の状況を考えた時に、ユナイテッド93便は米軍によって予防的に撃墜された可能性はそれなりに高いと考えています(永久に証拠は出てくることはないので、事実を確認することは不可能ですが)。なので、本作で描かれるユナイテッド93便内でのドラマについては、映画としての面白さは買うものの、その内容をあまり好意的に評価することはできません。断片的な情報を掻き集めて、アメリカ人にとって都合の良い物語を作り上げただけではないのかという思いがどうしても残ります。実際、荷物運搬用のカートでコックピットの扉を破るクライマックスなんて、現実的にはありえないトンデモ描写だったわけだし。。。 本作で評価できるのは、空の異変に気付いた管制官達のパートです。政府・民間・軍部の複数の管制室が舞台となり、誤情報までが飛び交う混乱した現場でありながら、ポール・グリーングラスは破綻なくこれを再現してみせます。『ブラディ・サンデー』においても、複雑な事実を時系列順に整理して、丁寧に観客に伝えるという手腕を披露していましたが、本作はその何倍もの情報量を的確に扱っています。これはもはや神業の域であり、これだけの映画を撮れる監督は、世界広しと言えどグリーングラスだけではないでしょうか。。。 また、事後的な記憶の上書きによる影響を排除し、事件当日の空気感を徹底的に再現したという点でも感心しました。現在からすれば常識であっても、当日、WTCに旅客機が突っ込んだという事実を理解できる人はいませんでした。私は、WTCから煙が上がっているという第一報の直後からテレビ中継に噛り付き、二機目が突っ込む様は生中継で目撃したのですが、飛行機がビルに突っ込む様をはっきりと見たにも関わらず、あまりに想定外の出来事だったために、何が起こったのかを理解できませんでした。それはテレビのリポーター達も同様であり、その光景を見た者全員が、今見たことが理解できなかったのです。この映画は、そうした当日の混乱までを正確に切り取ってみせています。ハイジャックされた旅客機がNY上空で忽然と姿を消し、直後にWTCから煙が上がった。因果関係は明確なのに、プロの管制官すら、この二つの事象を繋げて考えることができなかった。こうした些細な部分に、本作の出来の良さを感じました。 【ザ・チャンバラ】さん [DVD(吹替)] 7点(2013-12-03 01:13:41) |
34.2008-03鑑賞。2001年9月11日同時多発テロの一つを題材にした作品。緊迫感溢れる作品だった。また自宅で2棟のビルから立ち上る煙。積み木のように崩れ落ちていくワールド・トレード・センター。このTV映像を見ながら、それが真実と信じられなかった記憶が蘇る。 【ご自由さん】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-10-17 12:41:55) |
33.《ネタバレ》 上質なドキュメンタリーのようでよかった。ナレーションも最低限に留められ時系列に911に接せられる。それぞれの心情が丁寧に扱われていてハラハラしてしまう。アラブ系への配慮も自分から見てバランスが取れていたと感じた。 【reitengo】さん [DVD(吹替)] 7点(2012-10-13 14:18:36) |
32.私は「実話を元に」的な映画を苦手としていまして、そういう系は全くのフィクションとして他の映画と同じ視線で見る様に心掛けています。ですが、劇場で観た時はあまりにもインパクトのある最新の大事件だったので、やや入り込んでしまいました。時代劇と一緒で終始赤の他人の目線で想像した無責任な美談では有っても、感情移入のできるなかなか見応えのある作品でした。辛口ですみません。 【movie海馬】さん [映画館(字幕)] 7点(2012-09-03 23:40:34) |
31.私の中で「つらくて最後まで観れない映画」番付で、東の横綱が『火垂るの墓』、西の横綱は『ユナイテッド93』という位置づけになっています。まさにハリウッドが創った究極のアンハッピー・エンド・ムーヴィーじゃないでしょうか。なんでこんなにつらい実話を映像化しなければいけないんだ、と八つ当たりしたくなるのですが、10年経った現在でも「9.11陰謀説」なんていうタワケタ妄想が一部にはびこっている現実を見ると、やっぱりこの映画の存在は必要なんだなと思います。面白半分に語られる陰謀論なぞ、犠牲者たちを侮辱しているんじゃないでしょうかね。 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-09-14 21:06:12) |
30.こういう映像に入り込むと、アメリカの独善性を非難するのも、独善的なんだなと思う。人間の世の中は難しい。 【みんな嫌い】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-05-02 15:30:15) |
29.非常に恐ろしく悲しみに満ちた映画でした。緊張感と焦燥感に包まれる管制センター、そして絶望の機内。過剰な演出を抑えながらも非常に力強さのある演出だったと思います。観る前からユナイテッド93便とその乗員乗客の運命は分かっていただけに覚悟はしていましたが、鑑賞後はどうしようもない悲しみが心を覆う映画でした。 【とらや】さん [DVD(吹替)] 7点(2010-06-07 22:46:59) |
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28.撮り方がうまく、自分も乗客の一人であるような感じにさせてくれる。 自分の命を犠牲にしてまでテロリストたちが守りたかったものが何だったのか。 よく知らないので興味をもった。 【Yu】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-04-18 20:11:45) |
27.《ネタバレ》 恐ろしい映画だった。自分が乗った飛行機が墜落することを想像したことはある。どうしようもなくなった最後の瞬間に自分は何を思うのだろう、というような…。この映画は9.11でハイジャックされた機体の中で、唯一目的地へ到達しなかった93便の機内状況の再現として、その最後の瞬間を見せた。墜落の瞬間のブラックアウトが脳裏から離れない。最悪の結果が変わらないことは最初から分かっていたけれど、あの反抗が成功しないかと無言の声援を送っている自分がいた。だからこそ感じてしまう墜落後の虚しさと無力感は、同時多発テロに対するそれと同じだ。ここで描かれていた乗客たちは、国家間のテロに抗ったのでは無く、自分の命を守ろうとしただけだ。テロリストたちも乗客たちと同じくパーソナルなスタンスで描写される。焦りや苛立ちや緊張が、彼らも同じ人間であることを意識させる。映画は演出されるものだから、その見え方も当然この監督の演出なのだけど、出来る限り政治色を出さずに現場を描こうとしていることに好感を持った。この映画からは、平坦な視線で物事を見ることが、今現在に出来る最も大切なことであるという積極的な意思を感じます。他人に薦める類いの映画ではないけれど、多くの人に観てほしい映画ではあります。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2009-12-15 18:50:18) (良:1票) |
26.《ネタバレ》 我々が決して繰り返してはならない人類史上最悪のテロ事件の一端をリアルに描いたシリアス・ドラマですね。少し観づらい箇所もあったけど、激しいカメラワークがパニック図となった機内の緊迫感をよく演出していたと思います。この悲劇の事実を厳正に受け止めて後世に伝えていかなくてはなりませんね。 【獅子-平常心】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-11-06 01:08:28) |
25.公開時は、「アメリカのプロパガンダになってるだろう」と思ったのと、世紀の大事件を映画化するにはあまりに時期尚早な印象で、観る気はしなかった。今般、アメリカも「テロとの戦い」を大義名分に好き勝手したツケがようやくまわって国民意識も変化し、政権も交代し、また他国にそうそうちょっかい出す余裕も無い経済危機に直面している。なので、自分でも今は「公平」な目で鑑賞できるのではと思って観ることにした。そしてなんともリアリティがあるのに驚いた。これは手技のことを言ってるのではない。いや、むしろ映画として、リアリティを追求するが故ハンドカメラを多用しすぎるのはいただけず(酔う)、特に管制塔や軍など地上のシーンでの手ぶれはまったく不要で、これは難なくらいだ。私が驚いたのは、「人間」の描き方のリアリティの方。映画は私などよりはるかに「公平な」目で描かれていたのだ。乗客を英雄に仕立てても、ハイジャッカーを悪魔のように描いてもいなかった。ハイジャッカーたちの惑い、焦り、祈りながら自らの使命を遂げようとする様は、していることは許すまじきテロでも、あくまで人間くさく、「狂信にとりつかれた鬼」には見えなかった。そして、乗客。“ただのハイジャックでない、どこかに降りて人質を順次解放ということはない、彼らは我々と共に死ぬ前提で乗り込んでいる”…それを知り、何もしなくて死ぬなら何かやってやれ、可能性はある、極限状況の中でそう判断した乗客も、まさに窮鼠猫を噛むといった緊迫感で、英雄的に描かれているわけではなかった。(彼らをワシントンを救った英雄に祭り上げ、乗客の言った“let’s roll”を「テロとの戦い」のスローガンに持ち上げてイラクに乗り込んだブッシュは犯罪者だと思う。こんな風に利用されていいはずがない。)「人間」をリアルに描こうと試みた監督の気迫が伝わってくる。フィクションが含まれていることは解っているが、私は犠牲者への追悼を強く感じ、どうしてこのような事件が起きなくてはならなかったかを、深く考えさせられた。 【あっかっか】さん [DVD(字幕なし「原語」)] 7点(2009-03-14 18:41:20) (良:3票) |
24.《ネタバレ》 公開された当時は、もっと国粋的な宣伝映画色(先の戦時中に作成さてたような)が強いのではないかと思って敬遠したのですが、今回地上波で放映されて見た印象は大分違っていました。生存者がいないのでボイスレコーダーや地上との電話などに残った肉声によるあくまでも想像上のストーリーではあるものの、忠実に事実だけを伝えようとする姿勢はひしひしと伝わってきました。実際の時間経過とほぼ同じ流れで再現された内容は、不必要な過剰演出などを全てそぎ落として、息つく暇も与えない迫力ある内容に出来あがっており、好感が持てました。 尚、9.11のテロについては米国側の陰謀説も噂され、この映画に出てくるシーンなどでも当時そんなに簡単に空中で携帯が通じたのか、墜落した現場の状況から単純な墜落ではなかったのではないのかなど、今でも疑問は残っていますが、逆に考えると、当時この映画の通りのことが起こったのだとしたら、米国の防空能力、危機対処能力などに大いに問題があったということになります。米国が軍事大国だというのは大いなる幻想なのかもしれません。 【キムリン】さん [地上波(字幕)] 7点(2008-11-23 19:06:08) |
23.良質のドキュメンタリーを観ている様でした。本当にポール・グリーングラス監督はこういうサスペンス調の映画を撮るのが上手いと思います。手持ちカメラなのに安っぽさが微塵にも感じられない、ずっとドキドキしっぱなしでした。 しかし当然結末は分かってはいたが、辛い終わり方だ。 【民朗】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-10-20 18:31:51) |
22.《ネタバレ》 9.11でハイジャックされた1機の飛行機と、それを取り巻く人々の緊張感をひたすら描いた映画。結局何もできずに、次々と連絡がとれなくなり、何が起こったかもわからない。当時の現場の人々の苛立ちを追体験しているかのよう。 リアリティ重視のためだろうが、一人一人の人間を丁寧に描くということをしていないため、感情移入はできがたい。逆に言えば、死んでいく見知らぬ人に感情移入などできないというのがリアルなのではないでしょうか。それが現場だとしても、それはただただ恐ろしいだけで、ほとんどの人は他人の心配などできようもない。そんなクライマックスは恐ろしい。数あるパニック映画のように、結束して友情ができあがったり、恋が芽生えたり、誰かの大活躍や、大逆転なんかない。見知らぬ人に囲まれ、ただ死を覚悟しなければいけない。 クライマックス以外はわかりにくい状況をダラダラやってて退屈な部分が多いのが難でした。通常の映画とは違った切り口で、事実に対して誠実で丁寧ではありますが、そのことだけで手放しで絶賛はできないです。 【すべから】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-10-03 16:23:25) |
21.《ネタバレ》 WOWOWであっていて思わず見入ってしまった。リアル感、臨場感はすごかった。乗客皆が結束した後のあのエンディング、胸がつまった。 【ばっじお】さん [地上波(字幕)] 7点(2008-06-25 15:35:23) |
20.結末がわかってるから、観てる間じゅう泣きっぱなしだった。 【エムラ兄妹】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2008-06-20 16:52:39) |
【Yoshi】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-03-25 23:21:26) |