4.《ネタバレ》 ファミリー系の病気映画かと思いきや、そーいう要素もふんだんに含まれるものの、今作って本質的にはビジネス・お仕事映画の方だと思ったのですね。根本的に目指すゴールは同じでも、細かいトコロの考え方・立場や優先順位なんかが異なる上に、更にごく個人的なこだわりとかだってモ~強烈!だったりする曲者たちとも如何に力を合わせてプロジェクトを推進してゆくか…その辺りには、シンプルに非常に共感しながら観てゆけました。面白かったです。
で、その共感を高度に可能にしていたのが、やはり主演二人の演技の高さだったかな…と(また個人的には)感じています。主人公のブレンダン・フレイザーは(その根本的なモチベーションがごく個人的な事情であるコトも踏まえて)ビジネスパーソンとしてはメインのコマンドが「泣き落とし」というタイプの人物だったと思うのですが、その自分の「弱さ」をある種の武器にする感じなんかには(重ねて)個人的に大いに共感できたのですし、またフレイザーのキャラにも合っていたと思うのですよね(⇒映画に描かれるアメリカ人のビジネスパーソンとしては、やや珍しい方かもな…な~んて)。あとはナニよりやはり、ハリソン・フォードの存在感・説得力ですよね。こーいう頑固オヤジの職人気質って、思った以上にモ~何処にでも居ますからね!(頼りにはなるんだケド、時としてスゴく困らされる…)彼の起用自体は多少意外な感じでもあるのですが、でもこのハマり様はやっぱ期待どおり…かとも思います(お見事でした)。