41.《ネタバレ》 ショーン・ペンは真犯人か冤罪か、死刑判決は覆るか否か、というよくあるサスペンスかと思っていたら、神の教えとか罪の意識とか、加害者と被害者家族の魂の救済とか、けっこう重たいテーマで驚き。両論併記的な感じで、けっこう見応えがありました。 しかしこれ、もし死刑廃止とか減刑で無期懲役とかになっていたら、ショーン・ペンはあそこまで改心していたでしょうか。牢名主みたいになってニヤけながらタバコをスバスバ吸ってそう。被害者家族はそれで納得したでしょうか。死を眼前に突きつけられたからこそのラストシーンだったように思います。 かの国で死刑は減少傾向にあるようですが、その分、警官が現場で銃殺というケースが増えているような。ここに因果関係があるとすれば、それはそれで恐ろしいですね。 【眉山】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2024-10-18 23:47:56) |
40.《ネタバレ》 死刑執行直前の人間の思考、行動、感情、そして周囲の人間の態度。外見的な強がりと内面の葛藤とが、登場人物それぞれの立場から絶妙なバランスで描かれている。最後まで黒か白か分からないという流れにぐっと引き込まれた。始終重い画面で進むのが見る人を選ぶ点なのかもしれないが、たまに見える安堵の表情や笑い声や笑顔が逆に際立って、深みを感じさせる。複雑な人間らしさを映し出そうと真摯に取り組んでいることが分かるのがよかった。S.サランドン演じる女。寄り添えばあらゆる人の力になれると信じてきた育ちの良いお嬢さんであった彼女が、立場に葛藤しながら真の尼僧へと近づいていく。被害者遺族からことごとく無力を思い知らされたからこそ、救いの手とは何かと考え始める。宗教が欠かせない作品ではあるが、ひとりの人間として死に向かう姿を提示した作品であったと思う。 【Gerty】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-10-10 14:19:25) |
39.《ネタバレ》 死刑者へ完全に感情移入させるタイプの映画と思っていたが、鑑賞してみると加害者と被害者どちらに偏ることなくフラットな目線で死刑を描いた素晴らしい映画だった。 特に最後の、震え怯えながら生々しく処刑されてしまう犯人と、「その理由」である過去の過ちの映像対比がうまい。 あそこで鑑賞者はそれぞれ死刑について、リアルに考えさせられるのだろう。 それにしても不謹慎だが、この映画のショーンペンはやたらカッコよかった。 髪型や髭、憂いの表情がよい。 彼は悪役でありながら繊細で弱い心を持つ人間がはまる。 【ワイティ】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-02-07 14:12:54) (良:1票) |
【STEVE-O】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2008-06-09 02:04:46) |
37.《ネタバレ》 難しい映画である。難解で理解が困難という意味ではないが、非常に考えさせられる。 死刑囚を描いた、この上ないリアリティードラマと言えばいいのだろうか。 【ジャイロボーラー】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-10-08 16:12:37) |
36.《ネタバレ》 被害者の遺族は娘や息子にさよならを言うことも、愛してると伝えることもできなかった。しかし、なぜ加害者には家族とのお別れがきちんとなされるのだろうか。被害者とその遺族の無念を考えると、納得いかない。ラストは死刑囚に感情移入して観るべきなのだろうが、全く泣けなかった。憎しみの連鎖はどこかで止めるしかない。だが、犯罪被害に遭われた人々のことを考えると、加害者に同情することはできない。とは言え、被害者と加害者の両方に寄り添い、憎しみに満ちた心の救済を願う無垢なシスターに非があるはずはないのだ。スーザン・サランドンとショーン・ペンの名演、ティム・ロビンス監督の演出は素晴らしく、文句のつけようがない。考えさせられる作品だ。 【フライボーイ】さん [DVD(吹替)] 7点(2007-08-19 22:59:16) |
35.《ネタバレ》 2人の役どころはピッタリ!!演技はとても自然で死刑囚の足掻きも、シスターのためらいや正義感にも引き込まれました。ただ、ちょっとじれったいような展開もあってラストは「やっぱり殺してたんだ~」と思った・・・。そうでなければタイトルが合わないですけどね(^^;) 【うさぎ大福】さん [DVD(吹替)] 7点(2007-05-08 18:53:40) |
34.《ネタバレ》 ティムロビンスの演技に感心したことのない私。役者さんじゃなくて、こっちのほうが向いているのではないかと思いましたね。容貌も地味なんだしさー。なんていうか、「衝撃」という言葉がいちばんしっくりくる作品。あの暴力描写。「人間が、こんなことほんとにできるのか」と思うようなシーンでしたね。あーゆーことした人間が、注射なんかで穏やかに死なせていただいてもよいのだろうか。尼さんは最後まで彼を愛しつづける。もともと人間は神様に許されていることになっとるからねえ。許してくれてる神様のいない日本人にとっては難解な愛である。これを、「人間どうしの麗しい同類愛」と勘違いしてはいけない。これは、「神様が人間を愛してくれている」愛なんである。特別優しい尼さんだからとかではない。難しいテーマを、なかなか達者に描いたロビンスであった。 【パブロン中毒】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-01-01 22:26:11) |
33.ショーンペンの演技は最高だ。こういう役でも見事にはまる。 |
32.宗教と死刑の是非といった重いテーマてんこ盛りでお腹いっぱいになった。宗教を勉強したり、死刑制度論争の変遷を勉強したりしないと本作のレビューはまともに出来そうにないし、そんな勉強する気もないので詳しくは他の方にお任せする。観る側がそういうことに無知であっても人の命の何たるかを、何となく(薄いという意味ではなく、もやもやとしたものを)感じることが出来る。訴える力を持っている作品は好き。でも、死刑なんてものにはできれば一切関わらずに一生を終えたいものだ。 【えいざっく】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-08-01 18:33:58) |
|
31.きっといつかは死刑執行は機械が行なうようになるのだろうなと思いました。いや、なんか漠然とそう感じたんです 【ヴァッハ】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2005-07-27 19:31:08) |
30.死刑執行の直前になるまで自分の罪を認めずに悪態つきまくっていたマシューにはまったく同情できませんでしたが、重いストーリーは色々考えさせられるところがありました。「死刑にしてほしいから人を殺した」という奴も出てくるようなこの世の中ですが、死ぬことですべての罪が許されるということはないと思います。 【ライヒマン】さん [地上波(吹替)] 7点(2005-05-08 20:30:11) |
29.みなさん仰っているようにこの作品では死刑制度の是非を訴えているわけではないと思う。でも敢えて言わせてもらうが俺は死刑制度には大賛成。この作品を見てもその信念に揺らぎはない。しかしラストのショーン・ペンの姿にあるように自分の犯した罪を認め被害者や遺族に対して償いの気持ちをもってもがき苦しみながら殺されなくては死刑制度の意味はないと思う。そういう意味でスーザン・サランドンの行いは間違ってなかったんじゃないかなって思うと同時にスーザン・サランドンのこの作品での重要性がわかった気がする。久し振りに本気で考えさせられる作品に出会えた。 【ゆきむら】さん 7点(2005-03-02 19:01:40) (良:1票) |
28.殺してレイプまでもしたショーン・ペンが許されるわけがないとは思うが、最後の被害者達の親達に謝るシーンは、心を打たれた!! 【はりマン】さん 7点(2005-01-09 23:42:13) |
27.もし僕が被害者側になったら、まず間違いなく死刑を望むと思う。そんな人間がこの世界で空気を吸って生き続けているなんて、きっと悔しくて居た堪れないと思う。だからこの映画の被害者遺族の辛さや苦しみは完璧とは言えないけど、なんとなく理解できる。でも、反対に死刑に完全に賛成できない気持ちもある。なぜなら、やっぱりショーン・ペンも言ったように“人が人を殺すのは誰であろうとよくない”と僕も思うからです。人を殺した人間が刑務所の中で生き続けている事は確かに腹が立つ、でもその罪を犯した人間が、刑務所に入って歳をとる事によって、その刑務所内で罪を犯してしまった事に長い時間をかけて後悔すれば良いと思う。どれだけ自分がとり返しのつかない馬鹿をしたのか、自分の人生をどれだけ棒に振ったか気付かせるべきだと思う。それが加害者にとって最善とは言えないかもしれない。でも僕はそういう選択肢が行われる事を望む。 【ボビー】さん 7点(2004-11-20 15:56:16) |
26.「デッドマンウォーキング」というタイトルから、「歩く死体」だなんてきっと怖いホラー映画なんやろなー、と勝手に勘違いしていた作品。正しい意味は『死刑囚が行く』で、受刑者が処刑の日に死刑室へ向かって歩き出すときに、刑務所の看守が口にする言葉なんですね。死刑という重いテーマに真正面から取り組んだ、秀逸な作品だと思います。 【ガッツ】さん 7点(2004-09-02 23:11:27) |
25.ストーリーに文句を言っても始まらないので、とりあえずこういうテーマの映画を作ろうと思ったことを評価します。個人的にはもう少し宗教を絡めて是非論に持っていって欲しかったのですが、最後は普通の終わり方でした。 【金子淳】さん 7点(2004-08-14 17:41:27) |
24.《ネタバレ》 二人の表情を存分に見ました。最後にショーンは告白した事で救われたんだと思います。 【ぷー太。】さん 7点(2004-03-21 21:08:39) |
23.《ネタバレ》 見終わってどうも釈然とせず、アドバイスが欲しくて他の人のコメントを全て読まさせていただいたのですが、やっぱり釈然としません。残された遺族の無念、尼僧の苦悩、加害者の贖罪というものが反死刑制度を中心に据えて描かれるのですが、私にとっては惨殺された被害者が哀れでなりません。被害者の口のなかから土を掻きだした歯医者が死刑反対から死刑擁護に変った話や、被害者の二度とかえることのない空っぽになったベッド・・・・被害者側の話やシーンばかりが印象に残るのです。強姦・殺人を犯したショーンペンに対してその残忍さの前では死刑がどうのこうのという気にならないのです。近年、残酷な殺人が増えるなかでそれを防止する術ってあるのでしょうか。死刑がせめてもの抑止力につながるのであれば止む無し(いや厳密にいうとガンガン死刑にすべし)と考えてしまったのです。キリスト教文化からすると神ではない人間が、人を裁き、殺すということは不条理であると伝えたいのかもしれないが、残酷さという観点からは、ショーンペンの殺人の方が死刑制度よりはるかに残酷、残忍です。つまり、ショーンペンの罪の重さを浮き彫りにしつつ、一方で死刑という制度もまた殺人であるとうことを訴えたいというのが、本作品のメインテーマということなんでしょうかね。。。? 8点あげたいけど7点にします。理由はショーンペンのような輩が殺人を起こさないようにするにはどうするかということが描かれていないし、それを描くと散漫になるので難しいのでしょうが、すごく食い足りない要素です。それを描けないのであれば、こんな作品作らなければいいのに・・・・ 【ぴよっち】さん 7点(2004-03-09 01:12:02) |
22.かなり評価が難しい作品だが、ショーン・ペンのことを見直しました。 【ジョー大泉】さん 7点(2004-02-23 17:47:59) |