15.年を取っていく恐怖を描いたホラー。なかなかおもしろい。 現実の世界でも、年を取り、老いていくこと、死に近づいていくことは恐怖であるから、より、恐怖を共感しやすい。リアルな怖さだ しっかりと伏線を張っていて、サスペンス要素もあり、悪い連中を倒して気持ちよく終われるのもよい。 なかなかいい映画だ。 少し残念なのは映像の手抜きが多いところか。 犬が死んだ、女性の遺体が白骨化した、赤ん坊が生まれた…などのシーンで、それがはっきりと分かる映像がない。作成予算的な問題で作れなかったのだろうか。 不自然なシーンもあった。 現場から離れると気を失う、というのはまだ分かるが、気を失った人間が全員揃いも揃ってなぜ現場まで歩いて戻ってきたのか? 髪や爪が伸びないのは死んだ細胞だから、と作中説明があるが、髪や爪は新しい組織が根本で作られるから伸びるのであって、死んだ細胞が伸びてるわけではないだろう。これは多分登場人物の解釈が間違ってるだけで、きっと、細胞の老化は進むけど、新陳代謝が早くなる、というわけではないのかもしれない。しかし、だとすると妊娠した少女があっという間に出産することの説明はつかない。 そのあたりは、細かく考えなくてもいいんだけど。 とりあえず、そこそこに面白いよい映画だった。 【椎名みかん】さん [インターネット(吹替)] 7点(2022-11-05 14:44:23) |
14.《ネタバレ》 面白かったです。 この手の作品には過度なリアリティは持ち出さず、与えられたシチュエーションを受け入れ楽しみましょう。 未知の超常現象が原因とは言え、このシチュエーションで宇宙人や怪物を出場させず、人間(製薬会社)による仕業だったというのが恐ろしかった。 久しぶりに先が読めない謎にドキドキし楽しめた作品でした。 【夜光華】さん [DVD(吹替)] 7点(2022-09-20 13:50:33) |
13.《ネタバレ》 この監督さんの場合、常に「シックス・センス」と比較され、一般人が思い付かない様な奇抜なオチを期待されるのが何とも可哀そう。 本作単体でみれば普通に面白かったです。 幼い娘さんが急成長しちゃっただけでなく、なんとまあご懐妊までしちゃってテントの中から登場するシーンは意表を付かれました。 一歩間違えば趣味の悪いコントになりかねない様な描写ながら、前振りが効を奏して気味悪くも印象深いシーンになってました。 私的には主人公夫婦が年老いていく描写も印象深いものでした。 旦那さんは目が見えなくなり、奥さんは耳が遠くなる。 普通はゆっくりと訪れる老化現象が短時間で現れた事への絶望的な思いと、それを受け入れざるを得ない妙に達観したかの様な描写は、私と妻の将来を考えるきっかけになりました。 オチはこの監督さん特有のズッコケ系では無く極めて真面目なもの。 このオチをどう捉えるかはこの(出たがりの)監督さんの何が好きなのか次第で評価が判れるのでしょう。 星新一や初期の藤子不二雄の短編と同じテイストで、私的には充分有りでした。 【たくわん】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2022-07-13 12:09:10) (良:1票) |
12.《ネタバレ》 皆さんおっしゃるとおり、アイデア一発勝負のシチュエーションサスペンスミステリーとして、シャマラン監督らしい作品に仕上がっている。 登場人物たちが「特別なプライベートビーチ」に案内された後は、奇々怪々な老化(あるいは成長あるいは風化)現象が発生したり、突然取り乱す人が出てきたりするなか、何故かこのビーチからは出られないことが分かって以降、カメラは徹底してビーチ視点から離れることなくストーリーが進む。 このため、観客もこの得体の知れない場所に閉じ込められた心理になり、物語に没入しやすくしているのは、脱出ものお決まりの手法とはいえ、効果的だった。 また終盤には、医薬品メーカーの関わりが分かるわけだが、その意図が単純な悪ではなく、一定の説得力が見いだせる余地があるところにも、設定のユニークさが光る。 例えば、人間の寿命を延ばす薬を研究するとして、その治験には途方もない時間がかかることを想像すると、この製薬会社のような発想が出てきても不思議ではない。(もちろん実行してはいけないが) また、子供達が急速に成長するのはいいとして、体の体積がみるみる増えていくのは物理学的に?とは思ってしまう。 本作はこうした設定上の細かい矛盾点をツッコんで楽しむのもいいし、それを忘れて非日常のミステリーに身を委ねるのもよしという、良質なサスペンス映画としてオススメできる。 【田吾作】さん [インターネット(字幕)] 7点(2022-06-27 10:54:25) |
11.《ネタバレ》 いろいろ笑えました。 老けるのが異常に早くなる映画って、魔術とか呪いとかと思ったら 特殊な環境下の自然現象だというSFに寄せたお話でした。 なかなか面白いアイデアの映画だと思います。 ただなあ・・ 切られても直ぐに傷が閉じて治ってしまう件とか、頭痛からの気絶で脱出を阻む設定とか、 脚本攻めすぎて、途中からリアリティ無くなって、冷めてしまいました。 帰れない理由が、災害なのか、犯罪なのか、当人達に知られると困るのかな。 どーせ連絡手段もないんだから、塀で閉じ込めて人体実験でもヨカッタかも。 笑えたのは、つい○○してしまい、お腹が大きくなって帰ってきた娘見て卒倒のシーン。 あと、11歳と6歳の姉弟が、中年になってしまい、この先どうするのかみんなで困るラスト。 世代が進むと、メイクだけじゃ無理になり、俳優さんのチェンジが唐突で、笑い転げてしまう。 ある意味、コメディなのかもしれない? これは、友人たちと感想で盛り上がりたい、酒のツマミ的な存在意義を感じましたので、1点追加です。 【グルコサミンS】さん [インターネット(字幕)] 7点(2022-06-24 22:54:10) |
10.《ネタバレ》 面白かったです。ありそうでなかった設定ですが、オチも含めてこれはこれで有りだと思いました。ちなみに冒頭と最後のクレジット部分の「old」の文字などを表示する演出、素人ながらセンスあるなぁって思いました。 【珈琲時間】さん [インターネット(字幕)] 7点(2022-06-22 08:06:25) |
9.シャマラン監督は程々に好き。 風呂敷広げっぱなしで終わる覚悟してたけど、一応きれいに畳んでくれたのでなかなか面白かったです。 老いがテーマな部分もあって、人生折り返してる身としては直視したくない要素もあったけどね。 【おとばん】さん [インターネット(字幕)] 7点(2022-06-08 17:51:56) |
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8.この監督の作品は疑ってかかる様になってしまっているので ハードルが低かった事もありのこの点数。 オチもよく楽しめました。 時間は戻せないのが悲しいね。 【movie海馬】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2022-06-07 01:46:24) |
7.《ネタバレ》 そこは一日で一生分の時間が過ぎる浜辺――。人里離れたリゾート地にバカンスへと訪れたとある家族。11歳と6歳になる子供たちは久々の家族水らずで過ごす休日にテンション上がりっぱなし。だが、両親は何処か浮かない表情。何故なら彼らは離婚を前提に別居することを決めたばかりだからだ。そんなキャパ一家に、チェックインしたばかりの高級ホテルの担当者がとある提案をしてくる。「このホテルの裏側に秘密のプライベート・ビーチがあるのですが、ご家族で訪れてみませんか?きっと素敵な体験が出来ますよ」――。深刻な問題から逃れるかのように、その秘密の浜辺へとやって来たキャパ一家。見渡す限りのきれいな光景に、一家はそれまでの悩みなど忘れ非日常を楽しむのだった。そこにさらに二組の家族がやってきて浜辺はにぎわい始める。だが、しばらくすると拭いようのない違和感が家族たちの間に拡がり始めるのだった。急に大人びた表情を見せる子供たち、知らぬ間に増え始めるしわ、怪我をしてもその傷はすぐに治ってしまう……。そう、この謎の浜辺では猛烈なスピードで人が成長し、そして老化してゆくのだ。6歳の少年だった子供は瞬く間に大人へと成長し、お祖母ちゃんはすぐに老衰で死んでしまう。しかも、この浜辺からホテルへと帰る道を通ろうとすると気絶し、そのまま浜辺へと舞い戻ってしまうのだった。パニックへと陥る家族たち。そうしている間にも身体は成長し、そして衰えてゆく……。急速に年老いてゆくという謎の現象に見舞われ、次第におかしくなってゆく家族を描いたサスペンス・スリラー。監督はデビュー以来、一貫してアイデア一発勝負の映画を撮り続けるM・ナイト・シャマラン。いかにも彼らしいアイデア一発勝負のお話でしたね、これ。彼の作品の特徴って、そんな普通の脚本家なら没にしそうな陳腐なアイデアを、ひたすら大真面目に真剣に一本の映画としてしまうところ。それがうまくいく場合もあるし、ものの見事に失敗しちゃう場合も多いんですけど、今回はわりかしうまくいった方なんじゃないでしょうか。まあ真面目に考えたら突っ込みどころ満載ですけど、彼の映画はそーゆ―ことを考えたら負け(笑)。そこらへんはもう潔く無視しちゃって、ただひたすらこの理不尽な状況を楽しむのがこの監督の作風なんですから。疑心暗鬼からどんどん険悪な雰囲気になる登場人物なんてベタですけど、けっこう面白かったですし。それに妻の急速に悪化した腫瘍を取り除くシーンや全身の骨が折れたまま固まっちゃうおばさんなど、どれも印象的。まぁ急に成長した子供たちがテントでもぞもぞしてたらすぐ妊娠発覚、20分後にはもう出産なんて余りにばかばかしすぎて思わず苦笑しちゃいましたけどけど。最後のオチはかなり無理やりですんごく強引。でも、何度も言うようにそーゆ―ことを気にしたら負け(笑)。ちゅうわけで、僕はぼちぼち楽しめましたです、はい。 【かたゆき】さん [DVD(字幕)] 7点(2022-05-11 18:08:22) (良:1票) |
6.《ネタバレ》 ほどよいホラーテイスト、ほどよい謎、ほどよい超常現象。そして、ほどよい既視感。ジョジョのスタンド攻撃みたいな年齢を高速にとるってゆう場所に閉じ込められるってゆう映画。ただ、肌を切ったりして傷つけても、速攻、治っていくってゆうのは目新しかったです。手足が変な方向で固定されてしまうのは、ちょっとエグかったなー。伏線もきっちり回収されて、オチもほどよかったです。 【なにわ君】さん [インターネット(字幕)] 7点(2022-05-06 20:48:08) |
5.テーマの発想が良いですね。最後まで舞台裏がミステリーに包まれていて、なかなか面白かったです。群像劇の場合、キャスティングである程度作品の評価が分かれますが、この映画は出演している俳優陣全員が良かったです。素直に面白かったです。 【みるちゃん】さん [DVD(吹替)] 7点(2021-12-13 03:24:33) |
4.《ネタバレ》 決して面白くないとは言いません。むしろ面白い。ビーチを囲む巨岩が発する磁気の影響で、生物の細胞が急激に成長していく。いや、ある意味で老化していく。結果、子どもたちは目に見えて成長し、大人たちは次第次第に衰えて行く。磁気が作り出すバリアで戻るに戻れない状況の中で繰り広げられるソリッドシチュエーションスリラーは、特殊メイクやキャスティング、そしてカメラワークの妙によって巧みに演出され、一時たりとも目を離す隙を与えてくれません。 しかし、何か物足りなさを感じてしまいました。説明的過ぎる結末は、逆に随所に見られる矛盾点を浮き彫りにし、超常現象的な展開を期待していた観客としては、製薬会社の秘密の治験という結末に「な~んだ」と言った気分にさせられてしまいました。ラストの脱出シーンの繰り返しとか、ヘリに乗ってビーチを俯瞰しながら去って行くシーンなどは不要なカットに思えてしまいます。 もっとミステリアスな展開で、観終わった後に謎を残すことで、観る者の想像力を掻き立てるような作品にして欲しかったとの思いからの7点献上です。 【タコ太(ぺいぺい)】さん [映画館(字幕)] 7点(2021-09-23 01:01:52) |
3.《ネタバレ》 シャマランって監督としてかなりオイシイ地位にいると思う。斬新な舞台設定と風変わりな物語の展開、監督自身の出演(カメオを越えて今回はゴリゴリにキーパーソンを演じている)、そして何よりも、どんでん返しのオチ。これらが完全に定番化し、駄作すらもネタとして面白がられる。実にオイシイ。 衝撃的なオチを毎回考えるのは大変なんじゃないかと考えたこともあったけど、今作のように特に斬新でもないオチでもいいのだから、意外と気楽に映画を作り続けてるのかもしれない。 今作はご都合主義的な場面が目立つ。ビーチを出ようとして岩壁をかいくぐろうとすると必ず気絶して、必ず海辺で目が覚めるとか、あまりに雑すぎて観ていて逆に面白くなってくる。 時間の経つ速度が異様に早いビーチに隠された秘密。その実態は映画終盤で明らかになるのだが、何でもアリすぎてどうでもよくなってくる。 脚本に穴があったとしても、世間はネタとして面白がってくれることを監督は知っていて、そこに甘んじている気がしてしまう。 しかし!面白かった。シャマランは観客を飽きさせない。物語はぶっ飛んでるけど、無駄がなくてスリリングだし、予測不能な展開が続く。なんだかんだ楽しめる。 歳を取るとともに残された時間のことを考えて、自分や愛する人間が死に近付いていることに怖気づくあの感覚をサスペンスにしたのは巧いと思った。 【Y-300】さん [映画館(字幕)] 7点(2021-09-13 04:16:58) (良:1票) |
2.《ネタバレ》 ビーチでの混乱劇は構成や流れがあまりよろしくないように思ったわ(そこが映画の大部分を占めるのだけど)。事件が起きている中、それに気づかず過ごしている人もいて、って状況ばかりで、少ない登場人物と広いとは言えない舞台であるにも関わらず映画を動かす事象を置く事に追われて人物の配置や言動がキッチリと把握できてない、ユルい感じ。 それからラストは「シャマラン監督かくあるべし」みたいな世間の認識に対する強迫観念、プレッシャーからかしら、あまりに説明し過ぎて不粋なカンジになっちゃってて、キレイにオチてないわ。ヒッチコックみたいに自分の作品に顔を出すのが当然って状態になってるけれど、ヒッチコック作品のようなスマートなオチってワケにはいかないのね。 でもまあシャマラン監督だしねぇ。ファンならば「シャマラン監督だったらまあそれもあり」みたいなモノよ。シャマラン監督に求めてるのってそんな大層なモノじゃないでしょ? ねえ。 シャマラン監督は『シックス・センス』から一貫して見えない恐怖、見えてしまう恐怖を描いてきてるのね。 この映画の恐怖は老いの恐怖と大切な子供に対する不安や恐れ。老いて目が見えなくなる、耳が聞こえなくなる、目には見えない恐怖。皺が刻まれる、屍が朽ちてゆく、目に見える恐怖。そして大事な娘が親の知らない間に成長している恐怖、娘の妊娠の恐怖。家族のカタチが失われてゆく恐怖。 今回は時間の経過が与える身近で切実な恐怖を描いているの。それは歳を重ねたシャマラン監督自身が最近抱いている恐怖の反映みたいに思えて、映画見終って「お互い歳を取ったわねぇ」なんて思っちゃったわ。 時間ほど残酷なモノはないかもしれないわね・・・ 【あにやん🌈】さん [映画館(字幕)] 7点(2021-08-31 22:50:11) (良:1票) |
1.シャマラン監督お帰りなさい! ずっと楽しみに待っておりました。 何だかんだ言ってもシャマラン監督だもの。 やっぱりね、最後のオチ、仕掛けがどうなるか?ってワクワクしちゃいます。 本作はシャマラン作品の中では久しぶりの当たり! ネタバレ厳禁ってことですが、どうせならポスターのビジュアル、予告編含め、 肝心のシーンは伏せておいた方がより驚きはあっただろうにね。 【シネマブルク】さん [映画館(字幕)] 7点(2021-08-28 23:32:12) |