1.《ネタバレ》 主人公の境遇が、どこか「のん」こと能年玲奈に重なって、贔屓目ではありますが楽しみにしておりました。
伝統の「山の上ホテル」の風情に、「のん」怒涛の七変化とビジュアル的には申し分なし!
そして、田中圭、滝藤賢一ら安定の俳優が脇を固める・・・
舞台は整ったところに、まさに舞台のごとく展開されるストーリーに心躍らされました。
それこそ”不遇”な扱いが幸いしてか、あまり消費されていない「のん」の吹っ切れた演技は新鮮でインパクトがありました。
シーンによっては、もう少し大人びた色気も出せると面白いと思いましたが、これは若手作家のごとく今後の経験次第でしょうか。
コメディとしては何となくスベっているところもあったため、「うわっ あと一歩 もう一歩かな~」と言うもどかしい感覚もありますが、老若男女が安心してみれるベタさ加減で、ゆっくりしたい年末年始にマッチした作品でありましょう。
主人公の支離滅裂なキャラについては、観る者によって好き嫌いが激しいかもしれませんが…
「あまちゃん」コンビ橋本愛のチョイ役での登場はなかなか粋な演出・・・と思いきや、チョイ役だけで終わらないのは嬉しい誤算でした。