2.最前線の戦場ではなく、後方の基地の人間模様を描くことで戦争を風刺したブラック・コメディ。ロバート・アルトマン監督の「MASH」を思い出す設定です。軍務そっちのけで軍の備品で金儲けに精を出す輩や、戦闘に出るのを逃れることや脱走にしか興味が無いパイロットなど、そんな連中が次々登場する前半は笑える会話に笑えるシーンも続きますが、そんな連中の行動が徐々にエスカレートし、シリアスな方向に話が展開していきます。所々に挿入されるマイク・ニコルズの遊び心が楽しく、一つ一つの場面が変わる際の見せ方も巧い。イカれた軍隊の人間模様をコミカルに演じる豪華キャストも見所の一つです。