4.《ネタバレ》 一作目の流れは有るが違うタイプの映画だ 冒頭にゴジラ出現と同時に囚人の脱走の話が盛り込まれていて、結果ゴジラを大阪へ上陸させるという人間ドラマになっている この辺は結構良くて、こういうドラマ部分をもっと盛り上げてくれると良かったのに、さほどは無かった 大阪が舞台なのに関西弁も一切無し パイロット仲間の小林が犠牲的精神で亡くなるが、たいした意義は無く、ほぼ自爆で話を盛り上げるためのお約束っぽい 終戦から10年でまだパイロットは英雄で、飲んだら軍歌がお約束、みたいな表現が普通にあるので、「飛行機乗りなら特攻だぁ」みたいなのはお約束なのか しかし戦後たった10年で料亭は大盛況で飲めや歌えの大宴会は戦後の復興の早さを見せつけて興味深い 大阪湾へゴジラが上陸するときの一斉砲火の弾幕や雪山に佇むゴジラとか特撮部分も悪く無い なによりもモノクロのゴジラは前作と今作のみでそれだけでも貴重だ モノクロームに夜景の特撮は抜群の相性ですべてのアラを消してリアルな怪獣バトルを表現している オリジナルゴジラの第一作が神懸かった名作なのでしょぼく見えるが、その後のシリーズも見ても今作が決して見劣りするわけでは無い なによりも歴史的傑作の続編は今作にとって非常に分が悪い位置付けだ