29.《ネタバレ》 宇宙開発黎明期のアメリカ。フロンティア・スピリット旺盛な男たちのドラマはガッツに溢れてて元気いっぱい。英雄を求める世間と、それにちゃんと応えようと張り切る飛行士たち。数年時代が下っての月面着陸ミッションを描いた「ファーストマン」では任務が命がけの悲壮感に変換されていて、時代が変わるとずいぶんとテイストが変わるものだなあと思いました。 5~6名ほどのメインキャラクターは各々個性的に描き分けられていて(その奥様も)、競争心や連帯感などが程よい塩梅に散りばめられて観易いドラマに仕上がっています。 ソ連への対抗心丸出しではっちゃきになるホワイトハウス高官らのドタバタは完全に喜劇。ジョンソン副大統領がめちゃくちゃ笑。 一方、NASAとは別のところですでに人類の偉業を成し遂げていた一団がいたのだよ、という二本骨のシナリオにもなっているのですね。 わたしは寡聞にしてチャック・イェーガー氏のことはこの映画で初めて知ることになり、新しい感動を覚えました。華々しい米国のロケット技術、そこに至るまで万人の各地での努力・功績があったことをちゃんと織り込んだ脚本には品格を感じます。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2024-03-15 21:23:05) |
28.《ネタバレ》 3時間超の大作。60年代の米ソ冷戦下で躍起になって宇宙開発競争をしていた当時の空気をとても懐かしく感じました。まだ生まれてませんが。宇宙開発に皆が夢を抱いていた時代ですね。前半は、音速の壁に挑むテストパイロットの話です。主役のエースパイロットが、メチャクチャかっこいいです。一点の曇りのない眼差しと、ストイックで乾いた表情がいいです。奥さん以外の女の尻を追わずに、いまだに奥さんの尻を追いかけてあばら折るのもストイックでいいです。後半は、前半で登場したテストパイロットの一部が、名を挙げようと宇宙飛行士枠に応募し、厳しいテストに耐えて宇宙飛行士を目指す話です。宇宙飛行士候補達の息の長さと、肺活量を競うテストを見て、昔のテレビ番組「ザ・ガマン」を思い出しました。(口の上にセットされたシリンダー経由で羊の脳みそが落ちてくるシーンが思い浮かびました。)バカバカしさにおいてドッコイドッコイなところが笑えます。蛍のシーンは思いっきりフラグかと思いましたが、してやられましたね。まだ見ぬ世界を目指して危険を顧みない男達の話として、宇宙飛行士を扱うだけでなく、航空機テストパイロットと対比させたのが、作品に特別な味わいをもたらしていると思います。あえて難を言うとすれば、後半、宇宙飛行士達が一致団結して、爽やかないい奴になりすぎていて、ちょっと面白みに欠けるのと、実話に基づいているので、フィクション作品で得られるような感情の起伏がもたらされないところでしょうか。主要人物は死にそうにはなるものの死にませんし。 【camuson】さん [DVD(字幕)] 7点(2023-02-21 19:52:51) |
27.《ネタバレ》 まさしく「漢」を感じさせる映画。彼ら「ライトスタッフ」には拍手を送りたい。イェーガーがラスト宇宙を見るのも非常によい。 サルと同レベルの扱いをされても、命が危なくとも頑張り続けるその姿は美しい。 ただ、全体として話がまとまっていない。 個別個別のシーンは非常にいいのだが、全体のつながりがないので、ぶつ切りになってしまっている。 そうしたものの集積なら3時間もかける必要はなかったのではないだろうか 【θ】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-09-11 23:44:55) |
26.《ネタバレ》 どの道を歩んでも、自分や仲間や家族を信じてやり抜く事。そんな心強いテーマなので、鑑賞後は、「よし、自分も頑張るぞ!」っていう気持ちになりました。この映画に出てくる飛行士たちは、肉体や精神が強くなればなるほどに、思考が単純で明瞭になっていきます。物事は単純に考えた方がいいですね。無駄な回り道や言い訳はしない。そんな男らしい男になりたいものです。 【VNTS】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-07-26 23:25:57) |
25.科学の先端での「職人気質」を賞揚する。人間臭さの連帯感みたいなこと。最後のドンチャン騒ぎのバーベキューパーティで最も優れたパイロットの名を言いかけて、あとはマスコミ向けのジョークに変えてしまう。副大統領に会わないグレン夫人をめぐるゴタゴタで一致団結する。この「誇り高い職人たち」を、夫人たち女の理論がさらに対象化して笑えればもっと良かったんだけど。室内がやたら暗いのは、青空の勇気の世界と対照させているのか。瑣末なエピソードの堆積こそが歴史である、という考え方。出来事を全体で捉えようとする。宇宙ものはSFと決まっていたのに、本作あたりから「歴史」になった。へー、これアカデミー作曲賞とってんのか。チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲もどきで、宇宙に出ると「惑星」の火星や木星が鳴って、かなり安易と思ったが。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 7点(2013-04-30 09:27:28) |
24.とりあえず航空史宇宙史ということで観れました。未知なるものに挑戦したいという男の本能というのにフォーカスした感じです。人間模様の裏表も見れて面白かったのですが、ただ尺が長かった・・・。いやにデニスクエイドが若い!と思ったら30年前の作品だった。そうなると、評価は上がる。 【タッチッチ】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-04-10 12:54:30) |
23.《ネタバレ》 この作品は、ほとんど喜劇です。登場人物個々の立場は同情するけど、世俗の垢にまみれた俗物ばかりに見えます。アメリカ全体がバカやって浮かれてる。彼らはこれと同じのりで北ベトナムを絨毯爆撃してたわけです。ジョンソンを下品な権力亡者に描いてるのは、監督の嫌悪感でしょうか。ただ、対象をつきはなした喜劇ではあっても、愛情をこめてることがわかるので、キューブリックのような冷たさはありません。 この作品で唯一、笑いの対象でない男はただひとり。イェーガーだけです。 【みみ】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-08-24 22:47:01) |
22.《ネタバレ》 平成23年8月3日全面改訂 ・欠点 宇宙飛行士部分が空疎。単なるエピソードの、しかも不真面目にギャグっぽく演出した羅列。(正直、臀を見せれば喜ぶっていうアメリカンジョーク、体調の悪い時はきつい)いくら群集劇とは言え、もう少し誰かを中心にして欲しかった。あれでは、グレンが中心やら、ガスが中心やら、ゴードンが中心やら。もう少し誰かに重点を置いても。非常に散漫な印象が。事実であろうが無かろうが、わざわざ実在の政治家を貶める表現が、この映画に必要か? アボリジニーのわざとらしい表現。(本当にごくごく基本的な科学知識にさえ欠けている民族が、本能的に宇宙を感じられると信じてるのか?だったら、そんな素晴らしい民族を、同じアングロサクソンが絶滅寸前まで虐待したことを、ちっとは反省しろ)総じてこの部分、ドキュメンタリーとしては満点だが、映画としては疑問符。 しかし、それにも関わらずチャック・イェーガーの部分が本当に素晴らしかった。誰よりも極限を追い求めながら、「宇宙飛行」という極限の機会を与えられなかった男、それでも彼は自分に与えられた全てで夢を追い求める、そして夫の身を気遣いながらも、あくまで夢を追い求めることを求める妻。最高だった。この部分をもっともっと長くしてもらえれば。 チャック・イェーガー部分の短さ、宇宙飛行士部分とのつながりの薄さ、そして宇宙飛行士部分に一部見られるあまりのくだらなさ。ものすごく素晴らしい題材だけに、ストーリーから練り直してリメイク希望。 【rhforever】さん [CS・衛星(吹替)] 7点(2011-08-03 10:59:26) |
21.みんなすごくカッコイイぜぇ!男はこうでなきゃ… 男に生まれてきたことに感謝し、次も絶対男に生まれてきたいと思った映画でした。 【おやじのバイク】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-07-16 11:58:16) |
20.《ネタバレ》 劇場で観る機会を逃していたら衛星放送で「完全版」なるものを観る機会ができました。イェーガーの自伝とかも出版されていましたが、これは読んでいません。前半の舞台となる飛行基地の酒場が最後に火事で燃えてしまった跡を訪れたイェーガー夫婦の会話からも判るようにイェーガーを駆り立てたのは夫人のほうだったのかも知れません。夫が危険な飛行をするのをジープから表情も変えずに黙って待っているのは他の夫人連中に比べて際立っていたし、昔話に耽るなら消えると言われれば挑戦を続けるしかないですね。実際には愛妻が亡くなるととびっきり若い娘と再婚したとか。マーキュリー計画の要員は政府の宣伝が重要だったのでチンパンジーでも勤まるけれど有人飛行と言うことでの大々的な選抜を行ったのでしょう。そこで大卒でないイェーガーは当初より対象外だと言うことは猿以下(笑)。マーキュリー宇宙船も当初は信頼性の高いフォン・ブラウンのグループのレッドストーンミサイルベースの飛行だったからグレンのときに最初のアトラスロケットでの地球周回になったようです。彼は英雄として最後は上院議員になった。グリソム飛行士が扉の事故で宇宙船の回収が失敗して冷たい扱いを受けるのですが記者が取材に来るときの夫人の切り替えの素早さは凄い。最初の酒場での登場における皆を凍らせる言葉の行き違いから、折角アポロ計画の要員にまで進んだのに事故死(発射前の宇宙船内での火災事故)まで、どうもついていないのは最後まで続いたようです。 【たいほう】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2009-09-07 00:46:42) |
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19.男をかっこよく描くならこれですね。若いデニス・クエイドがツボでした。 【色鉛筆】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-02-28 11:09:13) |
18.生きるべき場所、死ぬべき場所をもった男たちの物語ですね。あの酒場の写真こそがイェーガーの死に場所だったのでしょう。 【東京ロッキー】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-12-07 18:53:18) |
17.《ネタバレ》 大体大まかに言うと、世界最速に挑むパイロット達の話とアメリカ初の宇宙飛行士の話の二部構成と言う感じです。世界最速の者に与えられ賞賛、そのために常に記録を塗り替え続けていくパイロット達。世界最速にこだわり、時には空に散っていくパイロット、それは男の美学であり飽くなき人類の挑戦でもある。最速に魅せられた男達に熱いものを感じた。後半の宇宙飛行士の話については、ロシアに遅れをとり焦るアメリカ政府の自分勝手な先走りと言うものに少しイライラさせられた、事故が無かったから良かったものの、国のプライドで犠牲はしようがないと言う軽い政府の対応には正直腹が立った(事故の危険性があるなら打ち上げたらダメでしょ)。とにかく命がけで宇宙飛行を成し遂げたライト・スタッフには拍手です。ちなみに話が長く、無駄な作りがあるのが気になって7にしました(悪い話しではないんですけど)。 【taka-104】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2007-10-01 02:05:25) |
16.《ネタバレ》 空を夢見た勇士たちの爽快な長編冒険活劇。美しい地球を映し出した実写映像がふんだんに使われていました。実話を元に誰もが憧れる空の彼方を追い求める男たちのロマンが語られています。 【獅子-平常心】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2007-09-25 22:57:28) |
15.15年経って観直して、やっと「男」が(少しだけ)わかるようになった気がする。。10年経ったらまた観よう。。。。。。 【GUSUTAV03】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2007-05-18 03:06:35) |
14.大空に夢と遊びをかける命知らずのパイロットから宇宙飛行士。初期の宇宙への競争が当事者は真剣でも非常に子供ぽく、コメディであった事をうまく表現している。イエーガーを美化しすぎと言えなくも無いが、初めて音速を突破し帰還した人間だからそれなりの敬意を示す必要はあったろう。(これを書いたあとに気がついたけど、本人がシェパード役で出てるやん!!そりゃ、美化しなきゃなんないよ!つうか、イェーガーさん、あんた何者?)減点となるのは、濃密過ぎる故の映画の長さ。宇宙とロケット大好きの私ですら、途中で一度観るのを止めた事がある。 【クルイベル】さん [映画館(字幕)] 7点(2006-09-08 18:44:47) |
13.燃える系を期待して観てしまった(^^; いや、もう重厚に進行する。 ど派手な映像を期待せずに、じっくり腰を据えてみるべし。 さすればこの映画の素晴らしさが伝わるであろう。 【とっすぃ】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2005-11-21 23:53:14) |
12.あの曲を知らない人はいないでしょう。デニス・クエイドと「アイムホセヒメネス・・・。」とか馬鹿やってたおっさんとのやりあいが面白かった。二人とも負けず嫌い。お話も良く出来てると思うけど、イエガーの存在がいまいち分からなかった(私がアホなだけ?)だって映画長いんだもの。一生懸命みてたから疲れた。3時間過ぎてるのは私的にはちょっと無理・・・。 |
11.子供の頃、観ましたが、「ああ、大人の映画だなあ」と思いました。男のロマンですかね。ラストシーン、あくまでも航空機のテストロットパイロットにこだわった孤高のサム・シェパードがジェット機で限界に挑戦したシーンが好きです。 【★ピカリン★】さん 7点(2004-06-20 22:26:13) |
10.エド・ハリス君、君は当時30代前半なのに なんて髪が薄いんだ。 【ケンジ】さん 7点(2004-06-11 00:56:01) |