19.《ネタバレ》 古典として名作ですね。授賞式での皆、各々の微妙な表情が印象的です。ドウィットって良い奴だったんだね。 モンローは出てるし、最後に出た若い娘もバーグマンに似ており、演劇界から映画界に女優が移っていくNYの事情も 織り込んでいるね。生々しい世界を描いた映画なのでしょうが、少し息抜きのユーモアか、対極の誠実さを表わす仕掛け もあれば、もう少し面白みが出せたかな。 【cogito】さん [DVD(字幕)] 7点(2016-09-24 20:53:46) |
18.《ネタバレ》 愉快痛快。イヴが正体を表すまでは『サンセット大通り』みたいな話かな、と思っていたけど違った。本作はイヴが野心をむき出しにして周囲の人々を不幸にし、ラストシーンでしっぺ返しを喰らう将来を示唆しているから彼女が主人公のように見えるけど、実はマーゴが主人公なのではないかと思う。 マーゴはスター女優ではあるが、もう四十路を迎え、若い役を演じることに若干の抵抗があった。そこに若くて美しくマーゴの一挙一動を模倣するイヴが現れ、その若さと将来性に嫉妬し、恋人や親友に八つ当たり。彼女もまた周囲の人々を不幸にする。しかし、ある出来事がきっかけで改心し、恋人と結ばれ、親友との絆がさらに深まる。彼女は明確に成長を見せているのだ。イヴとの対比が強烈だ。マーゴには親身になってくれる友達がたくさんいたけど、大女優に成長するであろうイヴにはそのような人がいるのか?彼女が貶められた時、浮上のきっかけになるような人は?ああ恐ろしや。 【カニばさみ】さん [DVD(字幕)] 7点(2016-02-22 09:43:11) |
17.イヴのしたたかさやえげつない野心よりも、マーゴの自分を見失った感じが嫌だった。とても人間らしいけど。新しいイヴによるラストは、歴史は繰り返すことを暗示させる素晴らしい演出。 【noji】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2016-01-03 08:23:43) |
16.自分は違うとは言いませんが程度の差はあれ上昇志向人間は結構います。イヴのようにここまで徹底できる人もまれに見かけますが、そのような時にはいつもそのバイタリティと価値観にシニカルに感心してしまいます。古い映画ですが、人間の変わらない性を題材にした映画なので、時代に関係なく反感や共感を与え続けられるのだと思います。 【ProPace】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-09-28 17:20:22) |
15.傲慢で自己顕示欲が強い女優のイメージを題材に、人間の業を描いたストーリー映画。 大物と新進女優の二人のヒロインを軸に、周りの人間たちの複雑な思いが絡みながらのストーリー展開はとても見応えがあり、オチもいい。 見所はやはり二人の女優が見せる演技で、アン・バクスターはもちろん、大物女優役のベティ・デイヴィスが抜群の存在感を放っている。ただシーンによっては、役柄の年齢より老けて見えてしまうのが少々残念だった。 ちなみに無名時代のマリリン・モンローがチョイ役で出ていて、作品内容を考えると、また別の楽しみ方もできるのではないかと。 アカデミー賞で6つのオスカー獲得は伊達ではない、看板に偽りなしの作品。 【MAHITO】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-02-24 02:59:16) |
14.《ネタバレ》 女優を夢見る純真な少女が実は強欲と野心にまみれた女狐、その化けの皮が剥がれる終盤の展開は圧巻で思わず絶句です。レッドカーペットの上を歩く眩いばかりの女優道の裏には非情なまでの下克上。つかんだ栄光と引き換えに重くのしかかる一抹の空しさがよく伝わってきました。映画はカラーではなくストーリーと改めて感じたモノクロ作品、米アカデミー作品賞受賞作。脇役に若きマリリン・モンロー出演。 【獅子-平常心】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-06-26 01:02:03) |
13.《ネタバレ》 【イヴの計画】劇場に屯し、劇作家の妻に声をかけ、彼女のとりなしで女優マーゴに近づく。マーゴのツテで、女優としてデビューを図る。その後演出家か劇作家と結婚する。 【イヴの嘘と脅迫】夫が戦死などの同情をひく経歴はでたらめ。ビール会社の社長の愛人だった。劇作家の妻にガス欠の秘密(イヴを代理出演させるためのいたずら)をばらすと脅迫し、新作の主役をもらえるように依頼。公演前日隣人に「ナーバスになり公演をキャンセルする」と嘘の電話をかけてもらい劇作家を呼び出す。「劇作家からプロポーズされた」と批評家に嘘をつく。 【イヴの誤算】代理公演が成功したのち、つい口走った本音(マーゴ批判)が記事になり、マーゴ達から嫌われ、排除される。批評家は早くから嘘の経歴を見抜いており、誰とも結婚は許されず、彼の言いなりとなる。 【感想】イヴの罪と罰の物語。イヴは嘘と脅迫が功を奏して、あこがれの舞台スターになったが、批評家に嘘がばれ、彼の言いなりとなる。見どころはイヴが無垢な顔して、虚実取り混ぜ巧みに四人に取り入り、女優としてデビューに至るまでの経緯。徐々に虚飾がはがれてゆくところがサスペンスになっています。そのあとの四人との心理戦も見ごたえあり。 ◆ところで冷静に考えてみれば、イヴはあんな謀略を駆使する必要は無いと思いましたね。若くて、美貌で、何より実力があるのですから、普通にオーディション受ければ成功するでしょ。「音楽のような、火のような」演技で魅せればいい。だからこそ劇は大成功を収め、賞も戴けたわけです。実力も伴わないのに無理にスターにのし上がる話でないと成立しない話と思いましたよ。実力の世界なのだから、観客や批評家を唸らせる演技をした者がキラー(勝者)でしょう。誠意に欠ける嘘や行為があっても、実力があってスターになるのだから問題はないわけです。芸能界とはそういうものです。 ◆失望したのはイヴの演技の場面が全く無い事。話だけで終わらせている。オーディションの場面さえも省略。どこか空虚に感じました。裏話だけに終始しては本当の舞台は語れないでしょう。ピアノを弾かないピアニストと同じ。ところでスターを夢見る未婚女性が、結婚していたと嘘をつくかな? ◆名優ベティ・デイヴィスの演技はさすがです。実年齢以上に老けているのは残念ですが、泣いたり、叫んだり、怒ったり、甘えたり、見ていて楽しいです。 【よしのぶ】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-12-27 18:50:00) |
12.《ネタバレ》 十数年前に奨められていながら、ようやく観た作品。 現代の我々からすれば新鮮味に欠けているやもしれない内容なのに魅せます。 イヴが賞をとるまで、とる寸前までの彼女は勿論見応えがあるのですが、 ラストシーンに登場する彼女も、イヴに重ねて魅せるところがありよかったです。 今作では端役でしたが、マリリン・モンロー、可愛いですねぇ。 似た女優さんだなぁ、と思っていたらご本人でした。 可愛らしさでは群を抜いていましたね。 【hyam】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-05-14 15:02:40) |
11.完成度の高い作品。 脚本が実に緻密。 役者陣の演技も巧い。 難を言えば前半のつまらなさ。 終盤の盛り上がりがあるとは言え、早送りしたくなるほどの退屈さ。 それと映像。 技術的な意味では素晴らしい映像だが、芸術的な意味では何もない。 又、女優陣も魅力に欠ける。 マリリン・モンローが端役で出ていたが、やはり彼女が一番輝いていた。 【にじばぶ】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-04-15 00:52:51) |
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10.《ネタバレ》 冒頭の女優の絶頂としてのイヴと、返す刀で出てくるただの一少女のイヴ。この2つのアン・バクスターの演技を見ただけで内容十分な作品の予感がしてくるのですが、はたして期待通りでした。俳優陣の名演を生かすべく、一つ一つのシークエンスを十分に延ばして、心理戦のやりとりをたっぷり見せてくれるのが嬉しい。中でも印象的だったのは、バスルームに消えたイヴとアディソンのやりとりで、アディソンが(イヴにとって)やばい質問を発するのですが、そのときにバスルームのドアを映すだけで(本人をまったく映さずに!)イヴの内心の動揺を表現していたシーンです。これには痺れました。皮肉と回帰を感じさせる着地部分も、見事に決まっています。 【Olias】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-08-15 23:52:01) |
9.演劇界で成り上がるのは智謀をめぐらせば容易なことであり、また容易であるが故に突き上げによる転落も早い。演劇界の幻想を見事に突き崩した優れた映画だが同年のサンセット大通りと比べると、ハリウッドがブロードウェイを外部から一方的に風刺したもの、ハリウッドがハリウッドを内部から自己総括したものという責任の差か、どちらが深層に迫れているかという点では後者より劣る。 【Arufu】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-02-09 09:10:20) (良:1票) |
8.「サンセット大通り」と比較したいと思って、借りてきて観ましたが個人的にはやっぱり「サンセット大通り」の方が好きです。それでもこの作品、なかなか見応えのある作品だと思いました。マーゴ役の女優が何とも恐ろしい女だなあ!というのが観ての感想です。この映画のテーマは女と女の正しく女同士の戦いというものを監督は映画を通して観客に訴えたかったのだと思いました。いやあ、本当に女の人って恐ろしい! 【青観】さん [DVD(吹替)] 7点(2005-10-23 22:04:18) |
7.イヴの本性がわかっていくところは、少しぞっとするような怖さを感じた。実力だけではのし上がっていけないというのは、演劇界に限らずどんな社会でも多かれ少なかれそうなんだろうけど、あそこまで見せられると、人間不信になりそうだ。 【HK】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-06-14 16:06:24) |
6.退屈な映画だなぁ、と思いつつ観ていたら...後半20分ですっかり目が覚めました。 【よしふみ】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-06-12 12:27:07) |
5.女の敵は女 女の本性に気づくのも女。 同性を敵に回してはいけない。 【あずき】さん 7点(2004-06-26 14:41:10) |
4.女優の世界ってドロドロしてるな。イブも恐いし、マーゴも恐い。イブもやがてはマーゴになっていくわけね。ずっと一番ではいられない。私はおもしろい作品だと思います。 【yukaori】さん 7点(2003-12-08 04:11:49) |
3.イブが、のし上がってくる事に対する不安と苛立ちをベティ・デイビスが巧く演じている。彼女自身がまさにマーゴなんじゃないかと思うくらい。女優としての経験もつんで、地位も名誉もある女優。でも年齢には敵わないもので、自分の衰えも、新人の躍進にも気付き始めている。その新人女優がしたたかだからこそ、それを受け入れるのも難しいわけで。焦りがありながらも、大女優としてのプライドがあるから表立って潰す事も批判する事も出来ない。あくまでも冷静。その微妙な表現が素晴らしい。一方で、イブを演じるアン・バクスターも野心的な役がぴったり。あまりに野心的過ぎて嫌悪感さえ抱いてしまうくらい。これくらいの内幕があっても不思議じゃない世界だとは言え、さすがにちょっと壮絶だなと。 【智】さん 7点(2003-10-13 21:42:49) |
2.当初、イヴにはこれといって計画性はなかったのではないか。大スターのもとに上手くもぐりこみ、段々と策略を思いついたんだと思いますね。イヴ役のアン・バクスターって適役だと思うが、グレース・ケリーに一度こんな役やってほしかったですね。とても似合いそう。そして圧巻はベティ・デイビスでしょう。あの繊細な演技力には脱帽です。イヴはハリウッドで成功したんでしょうか。今だったら絶対「イヴ2」とか出来てるでしょうけど。 【FOX】さん 7点(2003-01-04 23:16:07) |
1.利発で気が利いて、何事につけ控えめで、出しゃばらない、そんな女性の鏡のような女性から、一転後半は全く逆。どんでん返し的なおもしろさ。 【野ばら】さん 7点(2002-09-26 17:24:01) |