11.公開当時から気になってはいたけどようやく鑑賞。 ヘビー内容だった。 切実というか、考えさせられるというか。 でも、いい映画でした。深い話です。 前半の警察やら検事やらのくだりが、 難しくて理解が追い付かなかったけど。 それにしても樹木希林がやっぱりすごいなぁ…。 【愛野弾丸】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2021-02-21 22:33:49) |
10.最近の邦画はレベルが上がってきているように感じるというより、私自身が邦画を全く見ないうえに評価しないタイプだった為だろう。同じ「アルツハイマー」を扱った「明日の記憶」といい役者の演技にも感嘆致しました。 【あるまーぬ】さん [地上波(邦画)] 7点(2008-07-15 14:08:32) |
9.《ネタバレ》 それまでのミステリー展開とは一転、後半の命という重いテーマについて語られるドラマに引き込まれました。アルツハイマーを抱えた妻の嘱託殺人、救えなかった白血病の息子の面影をみる若いラーメン店員への骨髄移植。二つのエピソードによって命についてより深く掘り下げられていたと思います。森山直太郎の「声」も心に響きました。 【獅子-平常心】さん [DVD(邦画)] 7点(2008-05-25 00:38:43) |
8.《ネタバレ》 嘱託殺人。その罪から逃れられないのは当然です。執行猶予がつかない判決が出たのも妥当だと思います。ただ、単なる人殺しでは片付けられないと思う。殺人が犯罪だからという理由では、真の意味では裁けない。「私を殺してって頼んだら、私を殺せる?」鶴田のこの言葉にハッとさせられました。もし自分が、寺尾の立場だったらどうかと考えます。多分殺さない。いや殺せないと思う。呵責の念に耐えられないから。結局自分がカワイイからです。愛が無くては、妻の願いを聞き入れる事は出来ない。ただ、もうひとつの側面も忘れてはいけません。妻の介護に疲れた。苦しむ妻を見るのが辛かった。そういう理由も少なからずあったでしょう。妻のために殺した。自分のために殺した。どちらも真実だと思う。精一杯寺尾に同情する一方、彼は間違っていたとも思います。個人が、家族が、社会が、求める幸せや正義は必ずしも一致しないのではないか。自分には何が正しいのか分かりません。だから単純に考えることにします。臓器移植で救われた青年が寺尾に叫んだ言葉「生きてください」。それが今の自分の“基準”です。誰でも必ず死にます。だからそれまで生きよう。生きる努力をしようと思います。心の琴線に触れるお話でした。ただ、このテーマを扱うには、けれんみが強すぎる。吉岡のキャラ付けはウソ臭いです。それに最後の守山直太朗の歌がいけない。良い歌ですが、初っ端から強い歌声が入るのは余韻を壊します。『たそがれ清兵衛』のエンディングに匹敵する選曲ミスだと思いました。未読ですが、原作はもっと素晴らしいであろうことは容易に想像がつきます。 【目隠シスト】さん [DVD(邦画)] 7点(2007-12-29 17:07:06) |
7.《ネタバレ》 社会派ミステリの秀作として本作品を認識していたので「ヒューマンドラマ」としてはなく「ミステリ」作品として楽しんだ。切ない物語ではあるが面白かった。キャストの良さも光るが、特に樹木希林の演技がすごい。組織内での一筋縄ではいかない泥仕合感も、いいね。しかしラストの紅葉のシーンとエンディングの守山直太郎が安っぽくない?ベタ過ぎないか?アザト過ぎないか?と、感じた。致命的と言えなくもない失点。しかし、それでも邦画は捨てたモンじゃないな!と、思った。 嘱託殺人の善悪の是非を問うという、何とも陳腐で的外れな意見が多いようだが、高年齢化が進む我が国に今後蔓延するだろう「アルツハイマー病」という病気に対して私たちがどう考えるべきなのか。それが本作品のテーマなのではないか?そこから先の是非については個人各々の意見があって良いと思うし、討論すべき問題でもある。しかし、本作の評価の場としたここの場所で為されるべきではない。 本作品は「嘱託殺人も已む無し」という主張で撮られた作品ではない。と、私は勝手に思っている。 【aksweet】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-06-11 08:15:24) (良:1票) |
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6.《ネタバレ》 痴呆性老人やアルツハイマー専門病院の看護士さんから「感動した!」って言われたので、スゴスゴと鑑賞。確かに全てに理由が弱いですね。殺人の理由、空白の2日間、実刑の理由etc…。淡々としています。しかし、アルツハイマーによって若い人が母親と今日会った事も忘れたり、痴呆老人に噛み付かれたり、叩かれたりとアザの絶えない前出の看護士さんの話を聞くにつれ、家族の苦悩と本人の苦しみは、私たちが考える以上に小さなきっかけで行動に移れるものなのかもしれないなぁと思ったのも事実。だけど、それを映画だけで表現できていれば良かったんですけどね^^ 【クルイベル】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-06-28 08:43:56) |
5.病気の妻を殺していいか?悪いか?って所に視点を置くべき物語ではないと思いました。この話の主人公は、ああいう形でしか妻を守れなかったのだと思う。骨髄移植をした相手の少年のことも同様で「守りたかった」から。魂と命。そして生と死。そして自分にとっての「守るべき者」がどんなに大切なものかを思い知らされる気持ちになりました。 【civi】さん 7点(2005-02-25 07:20:11) |
4.私は原作を読んでいないのでよくわかりませんが、原作のエピソードをできるだけ盛り込もうとして、消化不良で終わっている印象を受けました。ストーリーは人によってさまざまな受け止め方があると思います。主人公より過酷な苦しみを負っている人は、この映画に腹を立てるかもしれません。私も自分と似た境遇の人のドキュメンタリーをテレビで見るたびに、「現実はこんなもんじゃない」といつも腹を立てています。テレビや映画ではしかたがないことかと思います。主人公の境遇は殺人の動機としては不十分かもしれませんが、誰でも自分の苦しみでいっぱいいっぱいで暮らしていると思いますし、もっと下らない理由で人を殺す人もいますので、私は主人公に心から同情して見ました。でもそれは原作の力であり、映画としての出来によるものではありませんでした。特に私は、吉岡秀隆の演技が、大人の中に一人だけ子供がまじっているように見えて、違和感を感じました。また、【とま】さん も書いていらっしゃいましたが、セリフが聞き取りづらかったです。私は家で見ていたので、イヤホンで聞いたら聞き取りやすくなりましたが、映画館ではどうだったのでしょうか。映画館でも聞き取りづらいのだったら、「字幕のある外国映画のほうが邦画よりラク」という観客が増えかねませんから、邦画の繁栄のためにも、聞き取りやすさに工夫が必要かと思います。あと、これは映画のせいではありませんが、主要人物に「カジ」「シキ」「サセ」と2音の名字の人が多く、誰が誰だか覚えにくく、少し混乱しました。 【チョコレクター】さん 7点(2005-01-04 13:54:37) |
3.原作は読んでないでないですが、言葉の一言一言に重みがあって「生きる」というメッセージが伝わってきました。「あなたは誰のために生きているのか」この問いの答えは誰もが持っているライフワークでしょう。でも梶さんはいったい誰のために生きているのか?妻を殺して子どもを亡くして・・・と考えながらラストを迎え、梶さんが守っているものがわかるととてもグッときました。 【PPOSSTU】さん 7点(2004-07-28 19:17:10) |
2.中盤の「検察と県警のやりとり云々」は個人的には無駄だと思ったが、 それ以外はなかなかの出来。 「妻は息子を2度失った」っていう話は痛いね。 アルツハイマーにはなりたくないとしみじみ思ったよ。 寺尾聡、原田美枝子、樹木希林、このへんのベテラン陣の演技は見事。 この映画を見た後、骨髄バンクに登録したくなったのは俺だけだはあるまい。 【ふくちゃん】さん 7点(2004-07-14 16:19:56) |
1.《ネタバレ》 小説を読んでいたのに、泣けました。深夜ですが老若男女よく入っていて、やっぱり鼻をすする人が多かったです。 冒頭の取り調べまでの速いテンポ、次々惜しげなく出てくる渋いキャストで、引き込まれちゃいました。人物一人ひとりの背負うものが善悪一辺倒でなく、深い。確かに説明は少なく、盛り上がりもいまいちですが、「命」の意味とか大上段に語らない分、抑制のきいた一本になったのでは。特に寡黙な寺尾聰。微妙な目の演技が秀逸。 横山秀夫のカメオ出演もファンとしては楽しかったです。 【coco2】さん 7点(2004-01-25 02:16:05) |