6.《ネタバレ》 舞台演出家の印象の強い蜷川幸雄監督。“らしい”映画でした。まず役者の演技が濃い。これは良い意味で。唐沢、椎名、香川ら芸達者が作品世界にのめり込んで演技をしてくれている。ちゃんとした劇を見せてくれるのが嬉しいです。小雪も良かった。力みは感じられるものの、“精練な女性像”を感じ取ることが出来ました。顔のハンデが気にならない。十二分に魅力的です。典型的な“幽霊顔”だし(失礼!)、これからもホラー(というより怪談)で活躍して欲しいです。逆に悪い意味で気になったのがBGM。ベタ過ぎました。折角の好演に余計な飾りを付けるようなもの。使用箇所と選曲は一考を要すると感じます。四谷怪談を純愛物語に解釈したのは面白い。昼メロか韓国映画並みのハチャメチャのドロドロ。核となるのは伊右衛門と岩の心の繋がり。「すまぬ」を連発する夫に苛立つ妻。引け目がある者同士が心を開き通わせていく。本来なら、尺をかけて描きたいところ。でも少し言い合いを見せたのみで処理するのが凄い。でも本作の場合は十分と感じました。たった一度本音を言い合うことで深く繋がれる。なんとなく分かる気がする。だけど2人は純過ぎました。相手を想うだけで満足してしまった。相手を慕うのと同じだけ、自分も愛さなきゃいけないのに。乳を出しながら(!)死ぬ梅や、エンディングの処理等、演出の意図は理解できても受け入れ難い部分に若干のマイナスを付けます。 【目隠シスト】さん [DVD(邦画)] 7点(2008-11-11 20:26:36) |
5.キャストや色彩センスなんかは及第以上なんですが、音楽が劇的にダサい。副題も奇跡的にダサい。鬼ダサ。せっかくの小雪の「もう二度と見られないかもよ?」なお岩メイクと好演技も、勿体無い感じ。京極ファンが相手(全てではないにしても)という高い目のハードルを前に完成度の隙の多さが目立ったが、まぁ、面白かったとは、思う。何でか。まぁ、音楽と副題が奇跡的にダサい以外は…なんでエターナルラブ?エターナル?ラララ、ラブ?(しつこい) 【aksweet】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-05-30 12:57:42) |
4.日頃映画ではあまり見ないような演出も活きていて、なかなか楽しめる映画でした。特別、話が分かり難いということはないです。唐沢寿明は本当に上手い役者になりましたね。 【MARK25】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-05-04 10:43:07) |
3.小雪って、おそろしいほど大根だぁと思ってたけど、この映画では魅力的に見えました。唐沢君は力演だけどキャラがあってない感じがして最後まで違和感。舞台演出家としての蜷川幸雄氏はあまり評価してなかった私ですが映画監督としてはそれなりではないか、と思えました。「うぶめ」を見た後なら何だって良く見えるかもしれませんが(笑)科白が全然聞き取れないところが多々あったのは減点です。 【HIDUKI】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-02-09 15:31:53) |
2.唐沢寿明はいい役者だ。細かい部分まで煮詰めている。財前教授役もすごかったし。 |
1.うわー、メチャ評判悪いんですね。原作を読んだのは4年位前かな?とても好きな作品で以来京極にハマって暫くは読みあさりました。まあ確かに「いかにも」なやり過ぎ感はあるし、ストーリーも分かりにくいかもしれませんが、私は結構入っちゃって泣きながら見ました。むっとする息苦しい夏の夜、淀んだ重い空気にただよう水の匂いを嗅いだような錯覚を覚える映画。ただ、音楽はヒド過ぎる。宇崎竜童?なんで?京極ものとしては、夏に公開される「姑獲鳥の夏」は果たしていかに・・。 【黒猫クロマティ】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-04-11 12:42:50) |