3.未亡人となった女性と11歳年下の義弟との愛の行方を描いたドラマ。
ヒロインの現在置かれている状況や立場をしっかりと描きつつ、店の経営が逼迫という
サブストーリーが絡んでくるので、ガチガチのメロドラマという印象はない。
そういった設定に無理がないせいなのか、丁寧に描かれているせいなのか、
ヒロインの胸の内の苦しみがよく伝わってきて、男性が観ても感情移入がしやすい。
義弟を演じる加山雄三は好きな役者さんではないが、それほど違和感は覚えなかった。
高峰秀子は文句なしの好演で、ヒロインのキャラには適役だし、その描写も見事のひと言。
終盤の展開も悪くはなく、気持ちは引っ張られたのだが、オチはこれがベストだとは思わなかった。