1.清水宏監督の『有りがたうさん』を彷彿とさせる内容と雰囲気。
さながら、女性版『有りがたうさん』だ。
最初と最後に流れるほのぼのとした音楽。
いやぁ、これを聴いているだけで、何だか幸せになれる。
そして、バス会社の社長!
これぞまさに怪演!
このキャラ、実にいい!
経営者としての達者な物腰も備えながら、どこかオカシイ。
いや、オカシイというのは面白いという意味。
いや、それより、ラムネに氷が印象的!
今観ても、何だか羨ましくなるような食べ物だ。
質素でいて魅力的。
これは、まさに本作の高峰秀子に通ずるものがある。
最初で最後のバスガイドを演出したラストも見事。
切なく、そして楽しい。
映画を観て、こんな気持ちになったのは初めてかも。
あ、そうそう、本作のビデオは東京・荒川区の南千住図書館まで片道1時間半かけてレンタル、、いや借りに行った。
ツタヤでの貴重な作品の発掘が一段落ついたので、次は「東京都内の図書館巡り」が自分の中で始まった!
これがまた、意外にも貴重な作品の宝庫。
どんなに巨大なツタヤにも置いていない貴重なビデオが、ひょっこり図書館の片隅に眠っていたりして、とても刺激的だ。
図書館を巡ってのビデオ探し。
何だか病みつきになりそうだ。