2.《ネタバレ》 感動救助物にはそそられないのだが、前半のパニック描写は邦画にしては頑張っている。駅が水浸しになっている風景等は、自身の記憶とリンクし臨場感をもたらしてくれた。こういった不死身+自己犠牲を働く男性主人公はうっかり惚れてしまいそうになるのだが、そういうトキメキを与えてくれるという意味でこの作品は少女漫画的なのである。現に、憧れの王子様が大好きな周りの若い女性にこの作品は好評だった。私自身も嫌いではない。ストーリー自体はありがちすぎて興ざめだが、「252」という数字(暗号)という素材が陳腐なストーリーの中で良いスパイスになっている。映画を見た友人たちと「困ったときは252」と確認しあった。ひとつ勉強になった。この暗号というモチーフがなければとんでもない駄作になっていたかもしれない。