61.《ネタバレ》 はじめて見たのは中学生の頃か、高校生だったか・・・。当時では考えられないT-1000の流動的な映像に度肝を抜かれたのを覚えています。
その映像技術に頼りきらず、その映像技術から更に工夫されて生み出されたアクションの数々。
初見のときにはこれ以上無いくらいに胸が躍り、そして今見ても十分に面白いと感じられます。
ストーリーはどうでしょう。
テーマは大きい。『世界の滅亡』『人類の存亡』。
それに対して、ストーリーはシンプル。
1.『人類(抵抗軍)のリーダー』を『殺そうとするもの』と『守ろうとするもの』の闘い。
2.事の発端となる人物及びチップの破壊。
壮大なテーマでありながら、ストーリーは限りなく単純化したことで、大変わかりやすいエンタメ作品へと仕上がっています。
自分達が作りたいものを、誰がみても楽しめる作品へと仕上げる。これぞプロの技ですね。
ただ、子供の頃には気にも留めなかったことが、気になっちゃうのが大人であります。余計なことを考える邪念が入り込んでくるんですよね。
『T-1000』をサラ・コナー暗殺に1984年に送り込めばいいじゃん。とかね。
だからね、タイムスリップものを楽しみたいときは、『ドラえもん』を見るような温かい気持ちにならなきゃだめなんですよね。
じゃないと、中古品が新品ロボットからターゲットを守るっていうシンプルながらもアツいストーリー、そしてアクション、そーいったものを純粋に楽しめる自分ではなくなってしまったと感じ、愕然とするわけです。
ですから、今だったらはっきりわかります。
そして自信をもって言えます。
これは『子供向けアクション映画』なのだと。
それを大人でも楽しめるようにプロの技でコーティングされた傑作なのだと。
ただ残念ながら、わたくし個人としては、傑作とまではいきませんでした。
子供の頃の自分であれば、満点ですけどね。