1.《ネタバレ》 ほとんど事前情報を持たないまま鑑賞しました。テレビでフランダースの犬のラストシーンが出るとチャンネルを変えてしまう私としては号泣の連続で大変でありました。犬好き、動物好きの方は要注意。はまったら涙が止まらないと思います。玉山演じる市役所員が出ているシーンはファンタジックなロードムービー風に、西田敏行演じるおとうさんが出ているシーンは現実的に描かれてメリハリがつき、単調にならない作りでした。犬や猫はそもそも表情がありません。CGアニメにあるような感情の出し方も現実ではあまりありません。その点、この映画では過剰な演出を避け、犬を犬らしく、あくまで脇役にしたところが逆に良かったと思います。世の無常が増幅するのです。ラストにかけてその脇役にスポットがあたります。ここからはもう涙、涙でした。しかし、某氏もおっしゃっているように、角材のシーンはいりません。しずかに息を引き取る…、それで良かったと思います。辛いので二度と観ないとは思いますが、よく出来た映画でした。邦画は滅多に評価しない僕ですが、この映画には8点(角材で-1)つけたいと思います。