1.なんなんだ、これは。やりたい放題でないか。日活ロマンポルノを観るのは初めてなのだけど、思っていたのと違って、そんなにエロ度は高くなくて、作品としてしっかりしていて、強く作家性が感じられることにも驚いた。何よりも、石橋蓮司の演技(というよりもはや顔芸)が上手すぎて笑ってしまう。まあこれは99%くらい石橋蓮司の映画です。乱歩の原作からはだいぶ乖離しており、ラストのオチも正直なんじゃこりゃと思ったけど、作品として表現したいことは伝わってきた。私は江戸川乱歩の映像化作品は相当観てきたつもりだけど、その中でも上位に入る。エロを期待して観た人には肩透かしかも。