5.《ネタバレ》 DVDのパッケージだけ見ると、ずいぶんと重そうな話だなと感じなかなか手が出せずにいたのですが、あの周防作品だからと思い借りて観てみることにしました。まず思ったのは、「人が苦しんでる様子」が凄くリアルだという点。こういうところのこだわりはさすがだなと感じました。確かに、この話においては、江木さんの普段の苦しみと、折井さんが自殺未遂したときに江木さんの苦しみを初めて理解出来たという点がとても大切なので、その苦しんでる様子というのは手が抜けないわけですね。んで、凄く伝わってくる。ただ、これといってドラマチックなことがあるわけでもなく、ずっと平坦にストーリーが進むのでだいぶ退屈しながら見ていたのですが、後半、検事との聴取のシーンからぐんと面白くなるわけですね。一気に娯楽になって、しかも観る人を考えさせる深いテーマに観客を巻き込んでいく。さすがは周防監督だなと唸らされました。やはり社会派の作品を撮らせたら、彼の右に出る者はいないんじゃないか。それだけ、問題提起がいつもしっかりしてますよね。確かに、折井さんも家族にきちんと話をしていなかったと思うし、落ち度はあるはずなんですけど、これが「殺人」なのか「尊厳死」なのかっていう点になると、なかなか割り切れない難しい話になる。その難しさを、映画という娯楽で見せて観客に考えさせる、その巧さに脱帽致します。 【あろえりーな】さん [ブルーレイ(邦画)] 7点(2013-08-26 22:41:13) |
4.う~ん、難しい題材を映画にしましたね~ だとしても、予想していたものより、かなり出来が悪かった..草刈民代と役所広司の関係が今一つしっくりこない..(2人の年齢が近いからかな..) それに、役所広司の家族の描かれ方に違和感(不自然さ)を感じます..役所広司の取り巻く環境、背景をしっかり描いていないから、最後の結末がぼやけ、共感が生まれないし、説得力がない..主人公草刈民代を中心に描いているから、中途半端な感じになってるんじゃないかな..残念... 【コナンが一番】さん [DVD(邦画)] 7点(2013-07-21 13:33:40) |
3.《ネタバレ》 日本映画の古典を思わせる重厚な作り。検事の尋問の前に、主人公の行動は前半で全て明かされているので、これはサスペンスではない。大沢たかおが憎々しげな悪役を見事に演じているが、見方によってはこの検事の言い分の方が筋が通っているように思えるのが、この作品のポイント。被疑者を自白させるまでの尋問の汚い手口は、周防監督は例によってリサーチが入念で、かなり真実味があった。世評で言われるほどは悪くないと思った。 【ウェルテル】さん [映画館(邦画)] 7点(2012-12-09 06:49:04) |
2.さすがの完成度で、長さを感じさせないが、少し真面目すぎるか。 【枕流】さん [映画館(邦画)] 7点(2012-11-28 22:05:46) |
1.取調シーンの後半は迫力あります。前半が長く感じるのですが後半の取り調べシーンがたたみかけてくるので全体としては飽きずに観れます。尊厳死については個人的には決着のついているテーマですが色々な意見があるのもわかります。観た後に誰もが自分の事に置き換えて考えてしまう映画ですね。 【東京ロッキー】さん [映画館(邦画)] 7点(2012-10-30 13:16:31) |